栄華を誇ったオスマン帝国発祥の地！世界遺産の街ブルサとジュマルクズクをご紹介

かつて強大な力でヨーロッパを席巻したトルコのオスマン帝国。その発祥の地であるブルサとジュマルクズクは世界遺産に登録されています。豊かな自然と長い歴史を持ち、数多くの世界遺産があるトルコ。ブルサとジュマルクズクの街は外国人にはあまりポピュラーではないものの、トルコの歴史上非常に重要な意味を持つ魅力あふれる場所です。概要やアクセスの仕方、オススメポイントなどをご紹介しましょう。

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクとは？

2つの街全体が世界遺産に登録されているという、オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズク。「オスマン帝国」は14世紀~20世紀まで存在したイスラム教国家で、民主化によって現在のトルコ共和国になりました。かつての領土は今のトルコよりもはるかに広く、最盛期には小アジア、バルカン半島、地中海にまで進出しておりヨーロッパに脅威を与える大国でした。

「ブルサ」はトルコの北西部の都市です。ウル山の麓に広がり自然が豊かなことから別名緑の町とも呼ばれています。オスマン帝国が勃興し最初に首都としたのがこのブルサだったため、オスマン帝国の発祥地として沢山の観光客が訪れています。

「ジュマルクズク」はブルサから約10kmの位置にある街です。ブルサが近代的な都市に時代の流れて変わってきたのに対しジュマルクズクはオスマン帝国時代から受け継がれている伝統的な家並みが残っている貴重な場所です。

歴史的・文化的にみて非常に価値のある2つの街は、観光にもオススメですよ。

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクへのアクセス

日本からトルコ・イスタンブール（アタテュルク国際空港）に行きます。トルコの国営航空会社ターキッシュエアラインなら直行便が利用できます。飛行時間は約13時間です。

イスタンブールからブルサまではバスか船で行くのが一般的です。バスの場合はイスタンブールからブルサまで長距離バスが出ており約4時間かかります。途中海を渡りますがバスごとフェリーに乗ります。

フェリーの場合はバスの約半分2時間ほどで行くことができます。行き方はまずイスタンブールにあるイェニカプ港からフェリーでギュゼルヤル港へ。ギュゼルヤル港についたらバスに乗り換え最寄の地下鉄駅、EMEK駅へ。そしてEMEK駅からブルサの最寄駅、Şehreküstü駅に到着です。

もう一つの街ジュマルクズクへはブルサから出ている路線バスに乗って行くことができますよ。

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクのおすすめポイント①：ブルサ

ブルサの一番のオススメスポットは「ウルジャーミィ」です。ウルジャーミィはオスマン帝国時代初期のイスラム教の寺院（モスク）で、1400年代に建設された建物です。建物の中にある柱や内壁の至るところに描かれた、美しいカリグラフィに目を奪われます。

次に有名な場所として「ブルサ城壁」があります。ブルサ城壁はオスマン帝国時代の堅牢な城壁。現在も大部分が残っており、在りし日のオスマン帝国の栄華を偲ばせます。

ブルサは外国人観光客はそれほど多くありませんが街に活気があって緑も多いので、散策にもピッタリなスポットですよ。

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクのおすすめポイント②：ジュマルクズク

ジュマルクズクはオスマン帝国時代からの伝統的な家並みが残っており、雰囲気バツグン。シティーであるブルサに対してこちらは村落といった感じで、ゆったりとした時間の流れる癒やしのスポットです。木と石と日干し煉瓦によって造られた伝統家屋は風情たっぷりで、現存する約270軒のうち約180軒が住居やカフェ・ホテルとして利用されていますよ。タイムスリップ気分を味わいに訪れてみてくださいね。

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクの注意事項

イスタンブールをはじめ近年トルコではテロが発生しています。ブルサとジュマルクズクの治安は安定していますが、世界遺産で観光名所に訪れている外国人を標的としたテロ行為が起こらない保証はありません。常に注意を怠らないようにしましょう。また、イスタンブールからフェリーで向かう場合は悪天候によって欠航することがあります。特に帰りにフェリーを使用する場合は、念のため時間に余裕を持たせたスケジューリングをオススメします。

◎まとめ

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクについてご紹介しました。ブルサ・ジュマルクズクはオスマン帝国時代の建物や家並みがあり自然に囲まれた街なので観光にはうってつけの場所。トルコが好きでイスタンブールなどのメジャーな観光地に飽きたなら、ぜひ訪れてほしいディープなトルコが味わえるオススメの世界遺産です。

栄華を誇ったオスマン帝国発祥の地！世界遺産の街ブルサとジュマルクズクをご紹介