イスラム建築の最高峰!トルコの世界遺産、ディヴリーイの大モスクと病院

画像出典:Panegyrics of Granovetter / flickr

イスラム建築の最高峰!トルコの世界遺産、ディヴリーイの大モスクと病院

トルコにある世界遺産、ディヴリーイの大モスクと病院。トルコには全部で11箇所の世界遺産がありますがディヴリーイの大モスクと病院はイスタンブールの歴史地域と同様に、一番最初に世界遺産に登録されたスポットです。
生活の一部としてトルコの各地にあるモスクですが、その中でもディヴリーイの大モスクと病院は建設された時期が古く、この時期特有のイスラム様式と小アジア・アナトリアの伝統を融合させた姿はイスラム建築の最高峰ともいわれています。

目次

イスラム建築の最高峰!トルコの世界遺産、ディヴリーイの大モスクと病院

ディヴリーイの大モスクと病院とは

出典: Panegyrics of Granovetter / flickr

ディヴリーイの大モスクと病院は1985年にイスタンブールの歴史地域と共にトルコで初めて登録された世界遺産です。大モスクは1228年~1229年にかけて当時アナトリア半島にあったメンギュジェク朝の支配者アフメッド・シャーによって建設されました。付属する病院は同じ時代にアフメッドメジャーの娘が建設を依頼し建てられました。現在は博物館になっており、貴重な資料を見ることができます。

一般的なモスクには柱廊や中庭、沐浴用の池が備えられていますが、このモスクには備えがなく簡素な作りになっています。しかし東・西・北にそれぞれ門が設けられ、中央のドームを支える16本の円柱には植物模様、幾何学模様、文字といった種類の見事なレリーフが施されています。その美しさはイスラム美術と小アジア・アナトリア地方の伝統的な装飾が融合した、イスラム建築の最高峰の呼び名にふさわしいモスクです。

ディヴリーイの大モスクと病院へのアクセス

トルコ・イスタンブール(アタテュルク国際空港)から国内線でシヴァス空港に向かいます。
所要時間は約2時間ほどです。シヴァスに到着したら電車に乗り換えてディヴリーイの街まで行きます。所要時間は約3時間ほどです。

ディヴリーイの大モスクと病院のおすすめポイント

出典: Panegyrics of Granovetter / flickr

世界遺産「ディヴリーイの大モスクと病院」最大の見どころは、やはりその建築そのものといえます。ドームを支える16本の円柱にはそれぞれ違ったレリーフが彫られ、3つの門に施された装飾も見事なので、時間を忘れて見入ってしまいそうです。また病院の博物館には歴代の資料が展示されているので歴史的背景を学ぶのにとても参考になりますよ。

世界遺産であるモスクと病院は小高い丘の上に建設されているため、ディビリーイの街を一望することができます。ディヴリーイの街はヒッタイト後期から続く最古の街。とても風情がありますよ。

イスラムとアナトリア伝統を融合させたこの時代を代表する建築は一見の価値ありです。

ディヴリーイの大モスクと病院の注意事項

ここではディヴリーイの大モスクと病院に行かれる際の注意事項を記載致します。

①テロに注意:テロは首都アンカラや最大の都市イスタンブールまた国境周辺などで起きており、ディヴリーイでは起こらないという保証はありません。十分に注意するようにしましょう。

②ラマダン:イスラム教では毎年約1ヶ月の断食期間「ラマダン」があります。この時期は朝から夕方まで一切の飲食が禁止されています。外国人には関係がないことではありますがマナーとして我々も彼らの前では飲食を控えるようにしましょう。

◎まとめ

世界遺産ディヴリーイの大モスクと病院について紹介しました。トルコ国内にはイスタンブールのブルーモスクをはじめ数々の素晴らしいモスクがあります。しかし数あるモスクの中でも「ディヴリーイの大モスクと病院」は初期トルコのイスラム建築の傑作だけあり、後発のモスクにはない試行錯誤とオリジナリティが感じられます。その美しさを間近で体験して、今は博物館となっている併設の病院で歴史や資料に触れればイスラム建築をより深く感じることができそうですね。ぜひトルコで訪れてほしい世界遺産です。

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