突然の雨でも楽しめる！洞爺湖の屋内観光スポットを紹介します！

10万年以上前の噴火により形成された洞爺カルデラ。長い年月をかけて湖となった洞爺湖は、カルデラ湖としては日本で3番目の面積を誇ります。豊かな緑が広がる洞爺湖の周辺は、北海道の人気観光名所のひとつ。洞爺湖はカルデラ周辺特有の良質な温泉があり、洞爺湖畔にはいくつもの温泉宿泊施設が建ち並んでいるんですよ。

しかし、せっかくの観光旅行も天候に恵まれないこともありますよね。事前に計画を立てていると、天気予報が雨でも簡単に変更は難しく、観光を楽しんでいる最中にいきなり雨が降ってくることもあります。湖畔の散策や湖の観光遊覧船などのイメージが強い洞爺湖ですが、雨が降っても大丈夫！雨に濡れず、屋内で楽しめる観光施設が洞爺湖にはたくさんあるんですよ。今回は急な雨でも困らない洞爺湖の観光スポットを、たっぷり紹介します。

◎北海道人気の観光地、洞爺湖へのアクセス

洞爺湖は道央の南側、太平洋沿岸の内浦湾のほど近くに位置しています。豊かな自然の広がる静かな土地ですが、北海道でも人気のある観光地なので交通アクセスは便利。そこで、まずは洞爺湖へのアクセス方法をいくつかご紹介します。

洞爺湖の南には道央自動車道が通っています。虻田洞爺ICで道央自動車道を降りると、そこはもう洞爺の土地。美しい湖が広がる絶景エリアです。飛行機で新千歳空港、もしくはフェリーで苫小牧港まで来る観光客は、レンタカーなどで高速道路を移動する人が多いです。北海道の美しい自然を眺めながら洞爺湖へドライブすれば、気持ちも開放的になりますね。

公共交通機関を利用の場合、洞爺湖の最寄り駅はJR北海道室蘭本線洞爺駅。洞爺駅へは特急で新千歳空港から約1時間30分、室蘭から約30分、函館方面からは約1時間30分で移動することが出来ます。洞爺駅から洞爺湖まではバスまたはタクシーで向かいましょう。長距離バスでの移動方法もあり、札幌から約2時間40分でアクセスできます。

1. 洞爺の自然・歴史を体験！「洞爺湖ビジターセンター・火山科学館」

洞爺湖畔にそびえる有珠山は、約2万年前に湖南側で繰り返された噴火によって誕生しました。1663年まで眠りについていた有珠山は、その年から現在に至るまで9回の噴火を起こしています。大規模なものは、山頂噴火だった1977年夏。火山科学館ではこの1977年の噴火と2000年春の噴火を中心に、有珠山の火山活動を展示や映像、体感装置などで紹介しています。雨の日でも安心の完全屋内施設で、洞爺湖の自然について楽しく学べますよ。

館内では実際に被害に遭った車や噴石の実物が展示されており、有珠山の噴火の様子を分かりやすく演出しています。また際避難生活を再現した展示などもあり、興味深い見学ができますよ。壁3面に広がるスクリーンが設置された有珠山シアターでは、2000年に起こった噴火の様子を映像と音で感じられます。洞爺湖の象徴ともいえる有珠山を、身近に体験してみましょう。

洞爺湖周辺の自然について学べるビジターセンターは、様々な情報を提供している他、自然体験プログラムも豊富な施設。登山会や洞爺湖周辺のガイドウォークなどのアウトドア体験だけではなく、雨の影響を受けない屋内プログラムも充実しています。洞爺湖周辺をテーマにしたちょっとした料理教室やワークショップなど、様々な体験プログラムが頻繁に開催されています。特に家族連れの観光客には人気があり、お子様の自由研究にも良いですね。

2. 雨の日でも自然と触れ合える「洞爺財田自然体験ハウス」

観光地での突然の雨。特に洞爺湖のような自然いっぱいの場所への観光旅行だと、雨で予定が台無しになってしまう不安は誰もが抱えるものではないでしょうか。雨の日に洞爺湖畔を散策したり観光遊覧船に乗船するのは大変ですが、雨に濡れず自然と触れ合える場所もあるんですよ。

ここでは、洞爺湖の北側沿岸に広がる「洞爺湖水辺の里財田キャンプ場」の敷地に建つ「洞爺財田自然体験ハウス」をご紹介します。2004年夏にオープンしたビジターセンターの財田自然体験ハウスは、洞爺湖を訪れる観光客や地域住民に洞爺湖の自然を学んでもらうための体験型施設。館内展示や最大100名までを収容出来る体験学習室など、団体観光客にも対応している洞爺湖の自然体験ハウスです。家族連れ観光客にも喜ばれており、時間を忘れて展示を楽しむ子供たちが多く見られます。

事前予約不要の体験プログラムにも注目。自然体験ハウスではクラフト体験を毎日開催しており、施設周辺の木々を利用した鉛筆作りなどを楽しむことが出来ます。予約がいらないので、洞爺湖での急な雨の時には嬉しいプログラムですね。もちろん、雨でなくても訪れて楽しい観光スポットです。

3. 2008年に開催されたサミットの資料館「北海道洞爺湖サミット記念館」

洞爺湖ビジターセンター・火山科学館の東側に、北海道で2008年に開催されたサミットの資料館があります。この「北海道洞爺湖サミット記念館」は、洞爺湖で開かれたサミットを記念した資料館。洞爺湖サミットが行われたのは「ザ・ウィンザーホテル洞爺」ですが、直径3.5メートルの円卓や椅子など、実際に使われた物が展示されています。全て屋内展示なので、外が雨でも心配ありませんよ。こじんまりとした資料館ですが、洞爺湖を訪れる観光客に人気のある観光スポットです。

資料館のスタッフが洞爺湖サミットの基礎知識や、課題になった地球環境への取り組みなどを分かりやすく説明してくれるのも嬉しいサービス。普段あまり意識することのないサミットについて、しっかり学ぶことが出来ますよ。また、当時の各国首脳が実際に座った椅子に座るのもOK。なかなか体験出来ることではありませんよね。観光の際は忘れずに座ってみて下さいね。

記念撮影コーナーでは、各国首脳の等身大パネルが並んだスペースが人気。そこに一緒に並んで写真を撮ることが出来ます。当時の福田総理が記者会見した壇上に上がることも出来るので、首脳気分を味わってどんよりとした雨の気分を消してしまいましょう！

4. 洞爺湖を一望する絶景の美術館「洞爺湖芸術館」

洞爺湖の北側沿岸にある小さな美術館「洞爺湖芸術館」。洞爺湖を一望出来る絶好のロケーションと静かな落ち着いた空間は、洞爺湖を訪れる観光客に人気があります。天候が悪くても雨に濡れることなくアート鑑賞が出来る洞爺湖芸術館は、小規模ながら見どころ盛りだくさんの美術館です。

北海道を代表する彫刻家、砂澤ビッキ氏の作品が並べられた「砂澤ビッキアトリエ展示室」。こちらでは大小の彫刻作品と絵画、実際に使用していた工具と手作りの作業台が観られますよ。旭川出身の砂澤氏の息遣いが感じられるような、いきいきとした空間が広がります。また、ユネスコ世界遺産主席写真家として活躍した並河萬里氏の写真展は、並河氏が約3年間に渡って撮影した洞爺湖の風景写真が並びます。この写真作品は旧洞爺村が並河氏に依頼して実現したもので、ここでしか観ることの出来ない貴重なもの。

他にも、近・現代文学のコレクションに注目してみましょう。有名作家の初版本や創作メモ、豆本など滅多に観られない豪華な本が約400冊も飾られているんですよ。観光地の雨はつい憂鬱になってしまいがちですが、「洞爺湖芸術館」で贅沢な時間を過ごしてみてはいかがですか？雨の日の芸術鑑賞は、きっと静かで気持ちも和らぎますよ。

5. ガラス制作体験も出来るショップ「glass cafe gla_gla」

雨の日にいっそう美しいガラスの数々。洞爺湖町月浦にあるガラス工房「glass cafe gla_gla」は、吹きガラス体験やガラス彫刻体験が出来るお店です。2002年のオープン以来、洞爺湖を中心に口コミなどで人気が広まり、今では洞爺湖観光に来たら必ずglass cafe gla_glaへ！という人もいるんですよ。

手造りログハウス風の小さな建物の中は、カフェと展示スペースが一体となった空間。所狭しとガラス製品が並び、天井と窓際に吊るされた個性的なランプシェードや花器などが幻想的な世界を創り出しています。大きな窓からは、パノラマに広がる緑とその向こうの洞爺湖が望めます。カフェスペースでお茶を飲みながら外を眺めていると、時間が経つのも忘れてしまいそうです。雨の日にガラスがいっそう輝く店内は、まるで異世界のよう。洞爺湖での非日常のひと時を、ぜひ味わって下さい。雨が降った時こそ、おすすめのお店です。

gla_glaでは、ガラス制作の体験も出来ます。デザインから吹きガラスまで、自分の力でオリジナル作品を作ってみましょう。洞爺湖観光の記念に、世界でたったひとつの自分だけのガラスを作ることが出来ますよ。1人で難しいお子様は、保護者と一緒に挑戦することも可能です。さらに、ガラス彫刻体験もあります。ガラス製品に好きな絵を彫る作業なので、小さなお子様でも大丈夫。ペーパーウェイトやグラスを自分だけのデザインで飾ってみませんか？雨の日だからこそ訪れて欲しいスポットです。

6. 雨でも安心！屋内マルシェで洞爺グルメを食べ尽くそう

マルシェというと晴れた日の朝に駅前広場に出店が並んだり、お祭りやイベント時に特産品が販売されるイメージがありますが、洞爺湖温泉の「とうやMarche（マルシェ）」はそうではありません。洞爺湖温泉の町中にある「とうやMarche」は、雨の日でも営業している屋内マルシェです。雨が降って予定していた洞爺湖観光が出来なくなってしまった時は、洞爺湖温泉中心部にあるマルシェに入ってみましょう。食事はもちろん、新鮮で美味しい洞爺湖グルメをお土産に購入出来る、とても魅力的な観光スポットなのです。

誕生から今日に至るまで数回の噴火を繰り返してきた有珠山。噴火で降り積もった噴石や火山灰が長い年月をかけて風化し、こなれ、ミネラル豊富な土壌に変化しました。この土地で育った5種類のブランド肉と幾種類もの野菜、そして噴火湾である洞爺湖の魚介類は、美味しくて栄養たっぷり。マルシェでは、洞爺湖の特産品や加工品がリーズナブルなお値段で購入出来るほか、食堂では軽食からしっかりした食事まで楽しむことが出来ます。

とうやMarcheのおすすめは、なんといっても「とうや湖あか毛和牛」。洞爺湖でなければ食べられない貴重なご当地肉を、牛串や丼などで味わえます。雨の洞爺湖もなかなか風情があります。そんな洞爺湖を眺められるマルシェで、楽しい時間を過ごしてみませんか？きっと、雨が降っていることなんて忘れてしまいますよ。

7. 温泉とプールで一日中遊べる！老舗ホテル「洞爺サンパレス・リゾート＆スパ」

洞爺湖温泉街には、大小様々な温泉ホテルが立ち並んでいます。家族連れや団体観光客に人気の大型ホテルや記念日などに利用したい豪奢なホテル、和の雰囲気たっぷりのひっそりとした温泉宿などバリエーション豊か。観光の目的によって幅広い選択肢があるところが魅力です。観光の途中で雨が降ってきた時、便利なのは洞爺湖温泉ホテルの日帰り入浴。急な雨でも予約不要で楽しめる洞爺湖の日帰り入浴・プールの情報を紹介します。

まず、洞爺湖温泉の老舗ホテル「洞爺サンパレス・リゾート＆スパ」。1978年にオープンした洞爺サンパレス・リゾート＆スパは、洞爺湖温泉街の中でも老舗中の老舗で、年間を通して国内外の観光客で賑わっています。「お風呂の遊園地」というコンセプトで、洞爺湖のみならず道内でもまたたく間に有名になりました。洞爺サンパレス・リゾート＆スパでは、10時から15時まで日帰り入浴を行っています。タオルのレンタルなどもあるので、予定外の雨で入浴の準備がない場合でも大丈夫です。

インフィニティプールならぬインフィニティ風呂からは、美しい洞爺湖の景色が望めます。洞爺湖の魅力をたっぷりと感じる温泉にゆっくり浸かったり、子供から大人まで楽しめるプールで遊んだりと、一日中遊べる洞爺湖の施設とあって観光客にも大人気。道内各地から日帰り観光する人も多く見られますよ。雨が降っても安心の屋内プールで、雨を忘れて思い切り遊んでしまいましょう！

8. 源泉100％の天然温泉をリーズナブルなお値段で楽しめる「大和旅館」

雨の日に日帰り入浴を楽しめる洞爺湖温泉の宿泊施設でもうひとつのおすすめは「大和旅館」です。大和旅館は和の風情が漂う、どこか懐かしい落ち着いた雰囲気の洞爺湖の温泉宿です。家族連れや海外の観光客で混雑している大型ホテルでは味わえない、静かでのんびりした洞爺湖の時間を過ごすことができますよ。雨が降るとしっとりとした趣きが味わえます。

大和旅館の日帰り入浴は22時まで楽しめるので、なかなか雨が上がらない時には助かります。観光客ばかりではなく地元洞爺湖の人々にも愛されている温泉は、源泉100パーセントが自慢です。濾過・循環処理をしていない天然温泉は、身体にやさしく肌もツヤツヤに。長い時間をかけて、ゆっくりと浸かりたいですね。

リーズナブルな価格で利用出来る日帰り入浴は、13時から22時まで受け付けています。時間を気にせずくつろげるのが嬉しいですね。飲食物の持ち込みもOKなので、食事時でも大丈夫です。急な雨や夜まで予定のない時は、大和旅館に行ってみましょう。良質な温泉と親切なおもてなしに、雨が降ってラッキー！と思ってしまうかもしれませんよ。

9. 日帰り入浴と食事をセットで！「洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス」

「洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス」は、その名の通り洞爺湖の湖畔に建つ観光ホテルです。抜群のロケーションに温泉、プール、美味しい食事が好評で、観光客に人気のホテル。雨が降っていても、せっかく洞爺湖に来たからには湖を眺めながら温泉に入りたいですよね。洞爺万世閣ホテルの日帰り入浴は、朝の7時から受け付けています。雨が降ってきたけど予約したホテルのチェックイン時間には間があり過ぎる、そんな時には午前中から利用出来る日帰り入浴は有り難いもの。

毎月26日は「風呂の日」、18日は「トーヤの日」など、入浴料がお安くなるサービスがあるのも嬉しいポイントです。そして洞爺湖万世閣ホテルのおすすめは、日帰り入浴と食事のセットプランです。雨で屋外の洞爺湖観光が出来なくなってしまっても、温泉と食事が一度に楽しめますよ。ランチはカレーがメインのビュッフェ料理、ディナーは実演コーナーが人気の和洋中ビュッフェ料理が味わえます。ランチは予約不要、ディナーは予約優先ではありますが予約なしでも利用出来るので、洞爺湖で急に雨に降られても優雅な分で寛げるでしょう。

10. ランチもディナーも楽しめる！「絶景の湯宿洞爺湖畔亭」の日帰り入浴プラン

まさに絶景が臨める観光ホテル「絶景の湯宿洞爺湖畔亭」は、洞爺プリンスホテルという名称で1979年に開業した洞爺湖の老舗ホテルです。洞爺湖畔から澄んだ湖と中島を臨める位置に建っており、四季折々の自然を客室から眺めることが出来ます。大きなお風呂とバリエーションに富んだ客室、洞爺グルメが楽しめる飲食店の数々、そしてカラオケBOXやビリヤードなどのアミューズメントも揃っており、建物内だけで充実の一日を過ごせると観光客に好評です。

洞爺湖畔亭なら、雨で観光ができなくなっても大丈夫！宿泊するばかりが観光ホテルではありません。湖畔亭では日帰り入浴にランチ・ディナーが付き、休憩用の客室まで用意された至れり尽くせりなプランがあるんですよ。宿泊しなくても湖畔亭の魅力を充分に満喫出来るので、日帰り観光の途中にホテルを訪れる人が多く見られます。

洞爺湖畔亭の温泉大浴場は建物の最上階である9階にあり、屋内から洞爺湖を一望出来る抜群のロケーション。これなら雨を気にせずに壮大な景色を眺めながらの入浴ができますね。雨が降って露天風呂には入れなくても、パノラマウィンドウの大浴場で絶景を楽しみましょう。

ランチは3種類から選べる定食ランチ、ディナーは地元産の食材をふんだんに使用した和洋中ビュッフェです。出来立てアツアツの実演コーナーあり、女性やお子様に大人気のデザートコーナーありと、お腹いっぱい食べられます。11時30分から20時まで滞在出来る日帰り入浴プラン、雨の日の観光の際はぜひ利用してみて下さい。

◎まとめ

北海道の観光名所、洞爺湖。手付かずの自然と良質な温泉、新鮮な野菜やご当地肉などの洞爺グルメと、どれをとっても観光の見どころは盛りだくさんですよね。現在では日本国内のみならず、近隣国の観光客も大勢訪れています。観光遊覧船やボート、サイクリングに乗馬など、洞爺湖周辺の観光施設はアウトドアを楽しめるところがたくさんあります。洞爺湖を訪れる観光客の多くは、やはり屋外でのアクティビティを予定している方が多いです。

しかし、天気だけはどうにもなりません。北海道に梅雨はありませんが、観光地での雨は予期しようがないもの。そんな時、雨が降ったからといってせっかくの観光旅行を諦めることはありません。雨に濡れずに自然と触れ合える施設、雨だからこそおすすめしたい美術館や工房など、天候を気にせずに観光出来る魅力的なスポットがたくさんあるんですよ。もちろん、洞爺湖に来たからには温泉に浸かりたい人も大丈夫。様々な観光ホテルの中から、ニーズに合ったプランを選んで洞爺湖温泉を満喫しましょう。晴れていても雨が降っていても楽しめる観光地・洞爺湖。魅力に溢れるこの土地で、自分だけの思い出を作ってみませんか？

突然の雨でも楽しめる！洞爺湖の屋内観光スポットを紹介します！