16世紀に造られた道！メキシコの世界遺産ティエラアデントロの王の道

太平洋とメキシコ湾、カリブ海に面したメキシコは、開放的な雰囲気のある北米の国。日本の約5倍の面積を誇るメキシコには、数多くの遺産や遺跡が存在します。自然に恵まれたメキシコには、自然遺産や文化遺産、複合遺産を含めて世界遺産がなんと30箇所以上。

その中でも遺跡ファンには堪らない世界遺産「ティエラアデントロの王の道」の見どころと魅力についてご紹介します。ぜひメキシコの旅行や、世界遺産巡りの参考にしてみてくださいね。

ティエラアデントロの王の道とは？

ティエラアデントロの王の道は、アメリカ合衆国・ニューメキシコ州のサン・フアン・プエブロから、メキシコの首都メキシコシティまでのおよそ2560kmの道のことです。ティエラアデントロの王の道の範囲は、メキシコシティと10の州をまたいだ広大な面積。「大地にある王の道」という意味で、カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロとも呼ばれています。

ティエラアデントロの王の道は、1598年から1882年までの約300年もの期間、ヨーロッパから輸入された水銀や、サカテカス、グアナファト、サン・ルイス・ポトシの鉱山で採掘された銀をメキシコ内に運ぶための陸上の通路として利用されていました。また、交易に使われていた道というだけでなくスペインとアメリカ先住民族の間の社会的、文化的・宗教的な関係性を深めたことにおいても重要な場所。それらを全て含み価値が高いということが評価されてティエラアデントロの王の道は、2010年に世界遺産に登録されました。

ティエラアデントロの王の道へのアクセス

日本からティエラアデントロの王の道までは、成田空港からメキシコの首都メキシコシティへの直行便を利用するのが一般的です。フライト時間はおよそ13時間で、復路は約16時間。日本からのメキシコまでの直行便でない場合は、アメリカの主要都市で乗り継ぎをしてメキシコへ向かう方法もあります。

メキシコシティ国際空港からはタクシーか電車を利用して中心地まで向かうことができます。

ティエラアデントロの王の道のおすすめポイント2

5箇所の世界遺産を通る道

ティエラアデントロの王の道は、かつて銀や水銀を運ぶための陸上の長い範囲の道が世界遺産に登録されているので、他の世界遺産のスポットのように見に行って観光するという感じではありません。この世界遺産は、全部で60か所もの構成資産から成っており、約1400kmの距離の範囲内には、55の遺跡と他の現存する5つの世界遺産もあります。

メキシコシティ近郊にある世界遺産「メキシコシティ歴史地区」、「ケレタロ歴史地区」、「サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地」、「グアナフアト歴史地区とその銀鉱群」、「サカテカス歴史地区」と重複して登録されています。この5つのメキシコの世界遺産をどこか1箇所でも観光できれば、ティエラアデントロの王の道にも訪れられますよ。

銀の道

ティエラアデントロの王の道は、銀や水銀が運ばれていた道であったため「シルバー・ルート（銀の道）」とも呼ばれています。ティエラアデントロの王の道と重複している世界遺産「グアナフアト歴史地区とその銀鉱群」は、ティエラアデントロの王の道の魅力を感じる上でも併せて観光したい世界遺産。銀鉱山とその銀で得た富で作られたと言われている教会ツアーに参加するのもおすすめ。

世界遺産ティエラアデントロの王の道の観光の良さは、メキシコのかつての関連する美しい建築物や町並みが同時に楽しめてしまうところです。

ティエラアデントロの王の道での注意事項

メキシコの治安は、近年では少しずつ良くなってきていると言われていますが、注意が必要です。スマートフォンやパソコンは、メキシコでは高級品なので人前では、あまり利用しない方がよいでしょう。またメキシコの移動でタクシーを利用する時は、シティオという無線タクシーを利用してください。無許可の流しのタクシーは、トラブルも多く避けた方が無難です。

◎まとめ

この記事では、メキシコの世界遺産ティエラアデントロの王の道の魅力と見所についてご紹介しました。メキシコには遺跡ファンには堪らない遺跡がたくさんあります。メキシコシティにある、ティエラアデントロの王の道はアクセスも便利なので併せて観光するのもおすすめ。ぜひ、素敵なメキシコの旅を楽しんでくださいね。

16世紀に造られた道！メキシコの世界遺産ティエラアデントロの王の道