魅惑の街パリ!歴史と文化が香るおすすめ観光スポット45選

魅惑の街パリ!歴史と文化が香るおすすめ観光スポット45選

フランスの首都パリは「芸術の都」「花の都」「美食の街」などの異名をもち、世界中の人々が憧れ魅了される観光都市。美術館や由緒ある教会など歴史と文化の香り漂うパリには多くの観光名所が集まっています。パリの中心部はもちろん、旧市街までおすすめの観光スポットを45か所ご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

目次

魅惑の街パリ!歴史と文化が香るおすすめ観光スポット45選

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1. パリのシンボル「エッフェル塔」

エッフェル塔

パリの観光名所として有名な「エッフェル塔」は、1889年にパリ万博博覧会のために、アレクサンドル・ギュスターブ・エッフェルによって設計されました。

錬鉄で作られているため、パリ市民から親しみを込めて「ラ・グランド・ダム・ドゥ・フェール(鉄の貴婦人)」と呼ばれています。

エッフェル塔の高さは324mで、見学できるのは1階・2階・最上階と3つのフロア。チケットは公式オンラインショップで60日前から購入できます。チケットは3種類で、最上階までのチケット・2階までエレベーターで行くチケット・2階まで階段を登るチケットがあります。

最も安いチケット料金は階段で2階まで登れるチケットですが最上階がおすすめ。エッフェル塔は人気の観光名所なので早めの予約がおすすめです。

エッフェル塔のチケット売り場

エッフェル塔はいつも長蛇の列ができていますので、並ぶことを覚悟で時間に余裕をもって行って下さいね。塔内には、アラン・デュカスがプロデュースしたミシュラン1つ星のレストラン「ル・ジュール・ヴェルヌ」や、シャンパンバー、ビュッフェなどが入っています。

また、日没時間から深夜24時までは毎晩、エッフェル塔がライトアップされています。
エッフェル塔全体がキラキラと光る「ダイヤモンド・フラッシュ」は、毎時0分からの5分間だけなのでお見逃しなく!

2. シャンゼリゼ通りを一望できる「エトワール凱旋門」

エトワール凱旋門

パリの観光地として人気の高い「エトワール凱旋門」は、1806年にナポレオン・ボナパルトの命によって建てられました。

アウステルリッツの戦いに勝利した記念に作られたもので、エトワール凱旋門の外側には美しいレリーフの装飾が施されています。中でも有名なのは、リュード作『出陣(ラ・マルセイエーズ)』と、コルトー作の『勝利』です。

ナポレオンはその後ロシア遠征に失敗し、失脚します。エトワール凱旋門が完成したのは1836年で、ナポレオンは完成を見ることなくこの世を去りました。皮肉なことに、1840年にはナポレオンの遺骸がエトワール凱旋門をくぐることになったのです。ちょうど真下には、第一次世界大戦で犠牲になった無名戦士の墓があります。

エトワール凱旋門の展望台から眺めるパリの街並み

エトワール凱旋門の高さは約50m、幅は約45m。屋上まで284段の階段を上りきると、そこからはシャンゼリゼ大通りをはじめとする放射線状に伸びた大通りと、美しいパリの街並みを見渡せます。車椅子や体の不自由な方は、専用のエレベーターをご利用ください。

チケットは当日、窓口でも購入できますが、オンライン予約もしくは「パリミュージアムパス」がおすすめ。パリミュージアムパスを購入すれば,、エトワール凱旋門を含むパリ市内の観光スポット50箇所以上入場できるので便利です。

3. 全長約2kmの「シャンゼリゼ通り」には、カフェやブランド店が充実

シャンゼリゼ大通り

パリで人気の観光スポットの一つが、シャンゼリゼ通りです。凱旋門を中心に、シャルル・ド・ゴール広場から放射線状に12本の通りが伸びたその中の1つがシャンゼリゼ通り。

全長約2kmに及ぶ通りには、毎年11月下旬から年明けにかけて、冬の風物詩であるクリスマスイルミネーションが行われます。光り輝くシャンゼリゼ通りは、観光客の心と虜にしますよ。

シャンゼリゼ大通り

フランスでもっとも有名な通りで、両側にはマロニエの並木道が続き、フランスを代表する有名ブランド店やアパレル旗艦店、コスメブランド、レストラン、カフェ、車のショールームなどが並びます。

食事やショッピングにおすすめなので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

4. フランス大統領官邸「エリゼ宮殿」

フランス大統領官邸「エリゼ宮殿」

エリゼ宮殿は、高級ブティックが軒を連ねるフォーブル・サントノレ通りの一角に建つフランス共和国大統領官邸です。トリコロールの国旗が翻り、門前には衛兵が厳粛な面持ちで立っています。

もともとは、1718年にエヴェール伯爵のために建てられたもので、のちにルイ15世の公妾ポンパドール夫人やナポレオン・ボナパルトの皇后ジョゼフィーヌなどがここで暮らしました。1873年からは大統領官邸として使われるようになり、現在に至っています。

普段は中を見学することはできませんが、毎年9月の第3週目の週末はヨーロッパ文化遺産の日で、この日には特別に非公開の場所が無料で一般公開されます。エリゼ宮殿もその対象で、このチャンスを逃すわけにはいきません。この時期にパリへ観光にいらしたら、絶対におすすめの観光スポットですよ。

5. 1900年のパリ万博万国博覧会に建てられた展覧会場「グラン・パレ」

1900年のパリ万博万国博覧会に建てられた展覧会場「グラン・パレ」

1900年のパリ万博万国博覧会を記念して建てられた、アール・ヌーボーの代表的な建物です。4人の建築家が設計に携わり、石造りの建物に鉄骨のガラス屋根とドームが特徴です。

1937年には、グラン・パレ内の西側に科学技術博物館が開館しました。プラネタリウムもあり、子供から大人まで楽しめ、観光客にも人気のスポットです。

セーヌ川沿いに建つグラン・パレ

また、1964年には文化省の要請により、グラン・パレの一部を建築家ピエール・ヴィヴィアンによる設計で国立美術館に改装し、1966年にグランパレ・ナショナル・ギャラリーとしてオープンしました。

※2024年まで改修工事中です。代替施設「グラン・パレ・エフェメール」がエッフェル塔の向かい側、シャン・ド・マルス広場にあります。

6. 1900年のパリ万博万国博覧会に建てられた美術館「プティ・パレ」

1900年のパリ万博万国博覧会に建てられた美術館「プティ・パレ」

プチ・パレは隣接するグラン・パレとともに、1900年のパリ万博万国博覧会の際に建てられました。グラン・パレの設計総監督であった建築家シャルル・ジローによって設計された、明るく開放感あふれる美術館です。

イオニア様式の石柱に彫刻が施されたファサード、大きな窓がいくつも並び、窓からは自然光が差し込みます。また地下へと続く螺旋階段は、繊細で美しいアール・ヌーボーの装飾がされています。

1900年のパリ万博万国博覧会に建てられた美術館「プティ・パレ」の中庭

中庭には南国の木々が生い茂り、この心地よい空間にはカフェ・レストランが併設されています。観光で疲れた足を休めたいときに、プチ・パレで優雅な休息タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

7. セーヌ川に架かる長さ107mの橋「アレクサンドル3世橋」

アレクサンドル3世橋

アレクサンドル3世橋は、近接するグラン・パレやプチ・パレとともに、1900年パリ万博万国博覧会のためにパリのセーヌ川に架けられました。

フランス大統領とロシア皇帝の間に結ばれた友好の証として、1900年にロシア皇帝ニコライ2世がパリ市に寄贈したものです。

アレクサンドル3世橋

中央に橋脚がなく美しいアーチを描くアレクサンドル3世橋は、豪華絢爛な橋として観光客に人気のスポットとなっています。

橋の両端にある4つの柱塔には、それぞれ中世・ルネサンス・ルイ14世・近代がテーマの彫刻が施され、また柱塔の上には、芸術・農業・闘争・戦争を表す黄金の女神が立っています。アール・ヌーボー様式の街灯をはじめ、天使やニンフ像などの美しい装飾も見逃せません。

穴場スポットとして、このアレクサンドル3世橋の下には、ナイトクラブ「ル・ショーケース」があります。中は、橋の構造を上手く使ったユニークな造りになっており、ナイトスポットを楽しみたい方にお勧めのスポットです。

8.『モナ・リザ』が有名な「ルーブル美術館」

ルーブル美術館

世界三大美術館の一つと言われる「ルーブル美術館」は、パリで必見の観光スポット。歴史は古く、12世紀までさかのぼります。

ルーブルの建物はもともと城塞として建てられたもので、1793年に王室のコレクションを一般公開したのが美術館の始まり。ルーブル美術館では、古代から19世紀半ばまでの王室所蔵品やナポレオン時代の戦利品、個人収集家からの寄贈品など膨大な数の美術品を所蔵しています。

ルーブル美術館

ルーブル美術館の入り口前には、今やルーブル美術館の象徴ともいわれるほど有名なガラスのピラミッドがあります。館内はドゥノン翼・シュリー翼・リシュリュー翼の3つのエリアに分かれています。

ルーブル美術館を代表するレオナルド・ダ・ビンチの『モナ・リザ』や、『サモトラケのニケ』や『ミロのヴィーナス』、『ナポレオン1世の戴冠式』など見どころ満載。

チケットは事前にオンラインで予約するか、パリミュージアムパスの利用がおすすめです。

9. ゴッホやモネの作品が豊富な「オルセー美術館」

オルセー美術館の外観

オルセー美術館の建物は、もともと1900年のパリ万博万国博覧会のために造られたオルセー駅の駅舎でした。

廃駅となった後に改修し、1986年に、オルセー美術館として生まれ変わったものです。駅の名残の大時計は、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

オルセー美術館の内部

印象派絵画を中心に、幅広い分野の芸術作品が展示されています。中でも人気の高い作品は、バルビゾン派を代表するミレーの『落ち穂拾い』や印象派ルノワールの『ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット』。

ポスト印象派ゴッホの代表作『オーヴェール・シュル・オワーズの教会』、ポスト印象派で独自のスタイルを確立したゴーギャンの『タヒチの女』など、近世・近代の素晴らしい作品を鑑賞することができます。

歴史的建造物にも指定されている美術館内には、ロココ調の美しい内装のレストランがあります。見学の一休みにティータイムも楽しめますよ。

10. モネの代表作『睡蓮』が有名な「オランジュリー美術館」

オランジュリー美術館

チュイルリー公園の中にあるオランジュリー美術館は、印象派を中心とした作品が展示されている美術館。

中でも一番の見どころは、印象派の巨匠クロード・モネの『睡蓮』です。

オランジュリー美術館

もともとは、1852年にナポレオン3世によって建てられたオレンジ栽培用の温室でした。生前からモネが望んでいた自然光を取りいれた展示室に適した環境だったことから、後に美術館としての大改装が始まりました。

8連の絵画からなるモネの大作はパノラマ展示がされ、まさにモネの希望通りの部屋となったのです。

オランジュリー美術館には、モネをはじめ、ルノワールやセザンヌ、ピカソ、マティス、モディリアーニ、ゴーギャンなど、印象派とポスト印象派の画家の作品が数多く展示されています。

11. マリー・アントワネットの処刑場所「コンコルド広場」

コンコルド広場

シャンゼリゼ通りの、凱旋門の反対側の起点にあたる場所がコンコルド広場です。1755年にアンジュ=ジャック・ガブリエルが設計したコンコルド広場は、当初「ルイ15世広場」と呼ばれていました。

フランス革命後に「革命広場」と改められ、ルイ16世やマリー・アントワネットをはじめ多くの人々がここで処刑されました。その後、恐怖政治の終わりとともにコンコルド広場と改名されたという歴史があります。

コンコルド広場

広場の象徴ともいえるオベリスク「クレオパトラの針」には、古代エジプトの象形文字が刻まれています。1836年にエジプト総督ムハンマド・アリーによって贈られ、エジプトのルクソール神殿から運ばれてきました。1937年に歴史的建造物に指定されています。

冬季には、コンコルド広場に季節限定の観覧車が設置されるので、あればぜひ乗ってみましょう。パリの景色が一望できるのでおすすめですよ。

12. フランス式の美しい庭園「テュイルリー庭園」

テュイルリー庭園

テュイルリー庭園の場所には、16世紀にフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスが造らせたテュイルリー宮殿に付属するイタリア式庭園がありました。

1664年にルイ14世の命により、ヴェルサイユ宮殿の庭園を手がけた造園師ル・ノートルの設計で、美しいフランス式のテュイルリー庭園に造りかえられたのです。

テュイルリー庭園

テュイルリー庭園はパリ市内に残る最古の庭園で、パリの人々たちの憩いの場として親しまれています。園内にはロダンやカイン、マイヨールなどの彫刻作品が随所に置かれていて、まるで野外美術館のようです。

また、敷地内にオランジュリー美術館とジュ・ド・ポーム美術館の2つの美術館があるので、散歩がてら美術鑑賞もできますよ。公園内にはカフェもあるので、天気の良い日には地元の人たちや観光客で賑わいます。

13. ナポレオンの勝利を記念して建てられた「カルーゼル凱旋門」

カルーゼル凱旋門

カルーゼル凱旋門は、ルーブル美術館前のカルーゼル広場に、シャンゼリゼの「エトワール凱旋門」と同時期に建造されました。元々ここには、テュイルリー宮殿がありました。

1805年の「ウルムの戦い」と「オステルリッツの戦い」で勝利をおさめたナポレオンは、その遠征の勝利記念碑として、ローマのコンスタンティヌスの凱旋門をモデルにカルーゼル凱旋門を造らせました。

8本の花崗岩でできたバラ色のコリント式円柱と、門の一番上には彫刻家フランソワ・ジョゼフ・ボジオ作の「クアドリガの像」があります。

カルーゼル凱旋門

数々の勝利シーンを描いた繊細で美しいレリーフで装飾された高さ19mの優美な門でしたが、ナポレオンは不満で、のちにエトワール広場にカルーゼル凱旋門の2倍の大きさをもつエトワール凱旋門を造らせたのです。

14. アートを楽しめる歴史的建造物「パレ・ロワイヤル」

パレ・ロワイヤル

パレ・ロワイヤルは、17世紀にルイ13世の宰相リシュリューが建てた城館です。リシュリューの死後、この城館は王家に寄贈され、パレ・ロワイヤルと呼ばれるようになります。

その後、建物はオルレアン家の手に渡り、ルイ14世の弟オルレアン公フィリップ1世の住まいとなり、大々的な改装がされました。

パレ・ロワイヤル

フランス革命時代に入ると、パレ・ロワイヤルは革命志士たちの拠点となり、1789年にはカミーユ・デムーランが過激な演説を行った場所として知られています。1871年以降、パレ・ロワイヤルには文化省や国務院、憲法評議会などが置かれ、歴史的建造物に指定されています。

建物の1階部分は、カフェやミシュランガイドで2つ星のレストラン「ル・グラン・ヴェフール」、骨董品店、画廊、ブティックなどが軒を連ねます。

中庭の広場には、1986年にダニエル・ビュランによる白黒のストライプ模様の円柱が置かれました。フランス式庭園の噴水には、ポール・ビュリイによるシルバーの球体が集まっています。回廊に囲まれた庭園と中世の建物に、奇抜な現代アートが共存する不思議な空間をお楽しみください。

15. ルイ14世の勝利を記念して造られた「ヴィクトワール広場」

ヴィクトワール広場

ヴィクトワール広場は、ヴェルサイユ宮殿の造営に携わった建築家ジュール・アルドゥアン・マンサールによって、1685年に設計されました。

重厚でエレガントな円形広場の中央には、彫刻家マルタン・デジャルダンによるルイ14世を讃える騎馬像が据えられました。しかし、フランス革命の混乱のさなか、この像は破壊されてしまいます。

その後、カルーゼル凱旋門の上にあるクアドリガの像を彫刻したことでも有名な彫刻家フランソワ・ジョゼフ・ボジオにより、新たにルイ14世の騎馬像が造られました。ヴィクトワール広場は、パリのお洒落なブティックが集まる、観光客に人気のスポットです。

16. パリで最も大きな教会の一つ「サン・ロック教会」

サン・ロック教会

サン・ロック教会は、老舗のブランドが軒を連ねる高級ショッピング通りとして名高い、フォーブル・サントノレ通りに建つ荘厳な教会です。1653年にルイ14世の命により工事が開始されました。

初期の設計は、ジャック・ルメルシエによるものです。資金不足による中断を経て、1754年に完成しました。1914年には歴史的建造物に指定され、また1751年に設置されたパイプオルガンも歴史的文化財に指定されています。

サン・ロック教会のファサードは、建築家ロベール・ド・コットによるものです。内部には3つの礼拝堂が並んでいます。「聖母マリアの礼拝堂」に飾られているのは、彫刻家ミッシェル・オージェによるキリスト降誕の彫像。「聖体拝領の礼拝堂」には、大理石で造られたキリストの磔刑の彫像があり、左右には美しいステンドグラスを目にすることができます。さらに奥へと、「十字架の道の礼拝堂」が続きます。

ガブリエル・フランソワ・ディーンによって描かれた『奇跡の絵』や、ジョゼフ・マリー・ヴィアンによって描かれた『聖ドニの説教の絵』など、サン・ロック教会はまさに宗教美術の宝庫です。

17. 高級宝飾店に囲まれた豪華な広場「ヴァンドーム広場」

ヴァンドーム広場

建築家マンサールによって手がけられたヴァンドーム広場は、ルイ14世の栄光を讃えるために1702年に造られた広場です。当時の広場にはルイ14世の騎馬像が据えられ、「征服広場」や「ルイ大王広場」などと呼ばれていました。

しかし、フランス革命により破壊され、1810年にアウステルリッツの戦いで勝利をしたナポレオン1世を讃えた記念柱が建てられました。その記念柱もまたパリコミューンにより一度取り壊されましたが、ナポレオン3世によって、現在のナポレオン像が再建されています。

ヴァンドーム広場

今では、有名宝石店や高級ブランドショップ、ホテル・リッツをはじめ、最高級のホテルが立ち並ぶ観光客に人気の広場です。

18. 古代ローマ神殿を模した「マドレーヌ寺院」

マドレーヌ寺院

ギリシア神殿を思わせるマドレーヌ寺院は、ネオ・クラシック様式のカトリック教会です。52本からなるコリント様式の列柱が印象的です。

正面には、アンリ・ルメールによる「最後の審判」の繊細なレリーフが施されています。

また銅製の扉には、トリケッティによる「十戒」をテーマにしたレリーフやジェームス・プラディエの「聖母マリアの婚礼」像、フランソワ・リュウードの「キリストの洗礼」像などが安置されており、素晴らしい美術作品を見ることができます。

マドレーヌ寺院

教会内部の中央にある主祭壇には、「マグダラのマリアの歓喜」と呼ばれる聖女マグダラのマリア像があり、マドレーヌ寺院が聖女マグダラのマリアを守護聖人とする教会であることが分かります。

マドレーヌ寺院では、時々コンサートも開かれています。この壮麗なマドレーヌ寺院で音楽に酔いしれてみませんか。

19. パリの有名なオペラ座「ガルニエ宮」

ガルニエ宮

ガルニエ宮は、19世紀後半に建築家のシャルル・ガルニエによって建てられた、世界最大級を誇るオペラハウスです。ネオ・バロック様式の豪華絢爛な建物は、コリント様式の列柱やアーチ、大理石のフリーズ、黄金の彫刻、金箔のファサードなどによって華美に飾られ、見るものを虜にします。

煌びやかで華やかな外観も素敵ですが、内装も期待を裏切らない美しさです。中でも見逃せないのが、馬蹄形をした劇場ホールの真上にある色鮮やかな天井画『夢の花束』です。1964年にマルク・シャガールによって描かれました。

ガルニエ宮

眩いばかりに美しいシャンデリアのあるグラン・フォワイエには、パウル・ジャック・エメ・ボウドリーによって描かれた天井画もありますよ。まるでヴェルサイユ宮殿の鏡の間を連想させるようなその美しさに目を奪われます。

公演やリハーサルのない時間でしたら、見学も可能です。時間に余裕のある方は、バレエ鑑賞まで楽しんではいかがでしょう。パリ観光の素晴らしい思い出になりますよ。

20. ノートルダム大聖堂を見本に建てられた「サントゥスタッシュ教会」

サントゥスタッシュ教会

サントゥスタッシュ教会は、17世紀に造られた由緒あるゴシック様式の教会です。内部はルネッサンス様式の装飾で施されているのが特徴。ここではルイ14世の聖体拝領式が行われ、宰相リシュリューやルイ15世の公妾ポンパドール夫人、劇作家のモリエールなども洗礼を受けています。

また、サントゥスタッシュ教会にはフランス最大のパイプオルガンがあり、8000本のパイプで鳴り響くオルガンの音色は、想像を絶する美しさです。音楽史において重要なベルリオーズやリストのコンサートも、ここで開かれました。

サントゥスタッシュ教会では、日曜日の17時半から無料でパイプオルガンの演奏を聞くことができます。観光のついでに、この時間に合わせて美しいパイプオルガンの演奏を楽しまれてはいかがでしょう。

21. 宗教戦争の虐殺の合図になった「サン・ジェルマン・ロクセロワ教会」

サン・ジェルマン・ロクセロワ教会

ルーブル美術館のすぐそばに佇むサン・ジェルマン・ロクセロワ教会。1572年8月24日(聖バルテルミーの日)の「聖バルテルミーの虐殺」といわれる大量虐殺が、このサン・ジェルマン・ロクセロワ教会の鐘を合図に始まりました。宗教戦争の真っ只中にあったフランスは、旧教徒と新教徒の対立が加熱し、たくさんの新教徒(プロテスタント)が殺害されたのです。

教会内部は観光客が少なくひっそりとしていますが、美しいフレスコ画や17世紀のパイプオルガン、色鮮やかなステンドグラスは一見の価値があります。

22. 美術館・公共図書館が入る複合施設「ポンピドゥー・センター」

ポンピドゥー・センター

パリ中心部のレ・アル地区に、鉄筋の支柱とむき出しのパイプで覆われた奇抜なデザインの近代建築「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター」があります。イタリアの建築家レンゾ・ピアノとイギリスの建築家リチャード・ロジャースにより設計されたもので、1977年に完成しました。建物の名前は、当時大統領であったジョルジュ・ポンピドゥーが発案したことにちなむものです。

文化と芸術の複合施設で、国立近代美術館や産業創造センター、公共情報図書館、現代音楽・音響研究所に分かれています。開館以来、ルーブル美術館と肩を並べるほどの入場者数を誇り、パリを訪れる観光客にも人気のスポットとなっています。

国立近代美術館は、20世紀初めから現代までの作品10万点以上を所蔵する近代アートの宝庫!ピカソやシャガール、マティス、ダリなどの巨匠たちの作品を見ることができますよ。ポンピドゥー・センター内にはブティックもあり、オリジナルグッズや個性的な商品が揃います。また書店には、絵画やデザイン、建築などのアート関連の本が豊富にあります。歩き疲れたら、館内の落ち着いた雰囲気のカフェで一休みしてはいかがでしょうか。

23. フランスの歴史的人物の像136体が飾られた「パリ市庁舎」

パリ市庁舎

14世紀に建てられたパリ市庁舎は、1871年パリコミューンにより焼失し、1882年に再建されました。そのため、ネオ・ルネッサンス様式とベル・エボック様式が混在した特徴的な建築となっています。市庁舎内には、136体の歴史的人物像が飾られています。

パリ市庁舎前に広がるオテル・ド・ヴィル広場は、かつてはクレーヴ広場と呼ばれ、処刑が行われた場所でした。暗い歴史を持つこの広場も、今ではメリーゴーランドが置かれ、パリ市民の憩いの場になっています。クリスマスの時期になると、市庁舎前にはスケートリンクが設けられ、美しい氷の世界が広がります。

24. おしゃれなカフェや雑貨店が並ぶ「マレ地区」

マレ地区

フランスに数ある絵になる街の風景の中でも、このマレ地区は特に観光客に大人気のエリア。パリの旧市街とも呼ばれていて、古い街並みと最新ショップの融合が見事なお洒落な観光スポットです。街中に敷き詰められた石畳の小路を散策しているだけでも、フランスの美意識の高さを感じられるとっておきの場所。目的もなくただ歩いているだけで、ひと癖ありそうな小さなショップや隠れ家のようなカフェ、突然目の前に現れる美しい中庭と、楽しい発見の連続に飽きることがありません。

かつてマレ地区は東欧からやってきたユダヤ系移民が住んでいた町。その名残は今でも随所に見られます。このエリアで有名なファラフェルは、中近東生まれの豆で作ったコロッケ。気軽に食べられるので、挑戦してみるのも良いですね。古いものを大切にし、新しいものもどんどん受け入れるフランスの良さが凝縮されたマレ地区は、ぜひ訪れておきたいおすすめの観光スポットです。

25. レンガ造りの建物に囲まれたパリ最古の広場「ヴォージュ広場」

ヴォージュ広場

ヴァージュ広場は、マレ地区にあるる赤レンガ造りの建物が美しいパリ最古の広場です。16世紀半ばから17世紀頃まで王宮があり、かつてはロワイヤル広場と呼ばれ、貴族たちの憩いの場所でした。広場の中央には、ルイ13世の騎馬像が立っています。フランス革命後、現在のヴォージュ広場と改名されました。

広場を囲む回廊の1階部分には、お洒落なカフェやレストラン、ギャラリーなどが立ち並び、優雅でハイセンスな雰囲気が漂っています。観光客にも人気のエリアで、フランスのエスプリを感じる街散策ができますよ!また、文豪ヴィクトル・ユゴーが暮らしていた家が今でもヴォージュ広場の6番地に残っていて、観光スポットになっています。

26. フランス文学の偉大な作家の美術館「ヴィクトル・ユゴーの家」

ヴィクトル・ユゴーの家

出典: Md.altaf.rahman (CC BY-SA 3.0)

文豪ヴィクトル・ユゴーが、1832年から1848年まで住んだ家がヴォージュ広場に残っています。現在は一般公開されており、内部も見学できるパリの観光スポットです。

ルイ13世の顧問であったイザック・アルノーによって建てられた旧ロアン・ゲメネ館のアパルトマンに、ユゴーと妻のアデル、そして4人の子供たちが暮らしていました。ここでユゴーは、『マリー・テュドール』や『ルイ・ブラス』などの作品を執筆しています。また、代表作『レ・ミゼラブル』のもとになる物語も、ここで書かれました。

入り口を入るとすぐにあるサロンは、当時のエントランス。そこから全6部屋の小さな見学コースが始まります。実際に使われていた家具や彼の描いたデッサン、ユゴーの彫像や肖像画など、様々なものが所狭しと飾られていて、当時の暮らしぶりを知ることができます。とても興味深く見ることができ、観光客にも評判。こじんまりとしていますが、フランス文化を学べる貴重な博物館です。

27. フランス革命の発端、バスティーユ牢獄があった「バスティーユ広場」

バスティーユ広場

バスティーユ広場には、もともとパリを守る東の要塞がありましたが、後に高位の犯罪者を収容する刑務所として利用されるようになりました。1789年7月14日にバスティーユ襲撃事件が起き、フランス革命の口火を切ることになったのです。

1789年に起きたフランス革命の発端とも言われる事件の後、牢獄は解体されました。現在は観光客も集う憩いの広場として人々に親しまれ、とても穏やかな雰囲気。牢獄の面影を微塵も感じさせません。広場の中央にあるオブジェは、黄金の天使を据えた7月革命の記念柱。シンボル的な存在が観光客の目を引きます。

バスティーユ広場 オペラ・バスティーユ

出典: Arthur Weidmann (CC BY-SA 4.0)

かつては国鉄のバスティーユ駅がありましたが、現在はその跡地にオペラ・バスティーユが建設されました。比較的新しいこの歌劇場は、オペラを観に来るたくさんの観客が訪れ、とても華やいだ雰囲気。周辺にはバーやカフェが軒を連ねるエリアがあるので、夜遅い時間まで賑わいを見せています。オペラ鑑賞後に、バスチーユ広場周辺の散策をして、フランス観光の優雅な夜を楽しんでみてはいかがでしょうか?

広場からすぐの通りには、パリの中でも最大規模を誇るマルシェが立ちます。お惣菜などがテイクアウトできるお店もあるので、食べ歩きも楽しめるパリの観光スポット。訪れる観光客が多く、日常の食材はもちろん、フランスの特産品なども手に入ります。

28. 火災があった「ノートルダム大聖堂」は2024年末に再開予定

ノートルダム大聖堂

パリの代表的な観光名所の1つノートルダム大聖堂は、セーヌ川の中洲のシテ島に建つ、ゴシック様式の最高傑作といわれる教会建築です。1804年に、ナポレオン1世の戴冠式が行われた場所としても知られています。

見どころは、「最後の審判」などが描かれた正面ファサードの門の見事な彫刻や、1831年に文豪ヴィクトル・ユゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』の舞台にもなった南塔のエマニュエルの鐘など。また内部も素晴らしく、色鮮やかなステンドグラスが並んでいます。バラ窓と呼ばれる、3つの丸く美しいステンドグラスは特に華麗ですよ。

北塔から螺旋階段を登ると、パリの美しい街並が一望できるキマイラの回廊へと出ます。悪霊から大聖堂を守護している、有名なガーゴイルの石像彫刻を見ることができます。

ノートルダム大聖堂の正面にある広場には、「ポワン・ゼロ」と呼ばれる円形の石盤が埋め込まれています。パリから道のりを測るときのゼロ起点となっている場所なので、ノートルダム大聖堂を訪れた際にはぜひ探してみてください。

29. ゴシック建築の最高傑作でステンドグラスが美しい「サント・シャペル」

サント・シャペル

「聖なる礼拝堂」の意味をもつサント・シャペルは、1248年に建てられたゴシック様式の教会です。シテ島の裁判所のすぐ隣にひっそりと佇み、1862年に歴史的建造物に指定されています。

外観からでは、中のステンドグラスの豪華さは想像もつかないでしょう。パリ最古のステンドグラスといわれ、サント・シャペルを訪れた人たちは、眩いばかりの美しさに魅了されます。

礼拝堂は、1階と2階に分かれています。かつて1階部分の礼拝堂は、王宮の使用人のためのものでした。そして、2階の礼拝堂は王族専用のもので、階下の礼拝堂よりも繊細で贅沢な造りになっています。

サント・シャペルでは、年間を通してクラシックコンサートが行われています。観光の思い出に、素晴らしいステンドグラスをもつサント・シャペルで、優雅な時間を楽しんでみてはいかがでしょう。

30. マリー・アントワネットが収容された「コンシェルジュリー」

コンシェルジュリー

同じくシテ島にあるコンシェルジュリーは、牢獄として知られていますが、もともとはフランス王フィリップ4世の王宮として建てられました。1370年から牢獄として使われるようになり、フランス革命に際しては多くの王族や貴族が収容されました。「コンシェルジュリーを出るのは処刑されるとき」という絶望的な場所だったのです。1793年にコンシェルジュリーへ投獄された王妃マリー・アントワネットも、断頭台へとおくられた囚人の1人です。

現在コンシェルジュリーは、裁判所と警察庁の一部として使われています。当時の様子を伝える牢獄や資料室があり、そこにはマリー・アントワネットが処刑される前に2ヶ月半過ごした独房が再現されています。

31. パリで最古の教会「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」

サン・ジェルマン・デ・プレ教会

観光エリアとして人気の高いサン・ジェルマン・デ・プレ界隈。その一角に、ロマネスク様式のサン・ジェルマン・デ・プレ教会があります。パリに現存する最古の教会で、その歴史は6世紀までさかのぼります。もともとは修道院の付属教会として建てられ、再建を繰り返したため混在した建築様式が特徴です。サン・ジェルマン・デ・プレ教会の鐘楼は1014年に建てられたもので、3つあったうちの1つだけが今も残っています。

教会内には、14世紀に大理石で作られた「慰めの聖母像」やギヨーム・クストゥ作のフランシスコ・ザビエルの像、19世紀の画家フランドラン・イポリートによる『エルサレム入城』と『十字架を担ぐイエス』など、素晴らしい絵画が残されています。

32. ゴシック様式とルネッサンス様式の芸術「サンテティエンヌ・デュ・モン教会」

サンテティエンヌ・デュ・モン教会

シテ島の南のジュヌヴィエーヴの丘にひっそりと建っているのは、サンテティエンヌ・デュ・モン教会。パンテオンの前身であるサント・ジュヌヴィエーヴ修道院が、付属教会として建てたものです。観光地としてはあまり知られていない場所ですが、パンテオンの裏手にあるので、ちょっと足を延ばして立ち寄ってみるといいでしょう。

この教会の見どころは、「ジュベ」という身廊と内陣を隔てる仕切りで、この教会の大きな特徴です。透かし彫りに覆われた美しい螺旋階段や色鮮やかなステンドグラスは、一見の価値がありますよ。教会には、哲学者のパスカルや劇作家のラシーヌの墓があり、今も静かに眠っています。

33. 聖ジュヌヴィエーヴの丘に建つギリシャ神殿「パンテオン」

パリ パンテオン

ジュヌヴィエーヴの丘に壮麗な佇まいでそびえ立つパンテオンは、18世紀後半にサント・ジュヌヴィエーヴ教会として建てられました。建築家ジャック・ジェルメン・スフロによる大きなドームに、コリント式の円柱が特徴の新古典主義建築です。

1851年に、物理学者のフーコーによって、地球の自転を証明するための有名な「フーコーの振り子実験」がパンテオンで行われました。当時のまま天上から吊るされた振り子が、今も時を刻み続けています。

壮大な建物のクリプト(地下墓地)には、ヴォルテールやジャン・ジャック・ルソー、ヴィクトル・ユゴー、マリ・キュリー、アレクサンドル・デュマなど、フランス史に名を残した偉人たちが眠っているんですよ。

34. フランス式庭園や果樹園がある「リュクサンブール公園」

リュクサンブール公園

パンテオンの西に広がるリュクサンブール公園は、1612年にフランス王妃マリー・ド・メディシスの命で、宮廷庭師のジャック・ボワソー・ラ・バロードリーによって造園されました。

公園の北端にあるリュクサンブール宮殿は、現在はフランス元老院(上院)の議事堂として使われています。リュクサンブール公園は、観光客に人気のサンジェルマン・デ・プレ界隈にあるため、観光スポットとして多くの人が訪れます。一年を通して花と緑に溢れ、パリの人たちの憩いの場ともなっていますよ。

また、園内随所には素晴らしい彫刻も置かれています、フレデリック・オーギュスト・バルトルディ作の「自由の女神像」やフランソワ・レオン・シカールの「ジュルジュ・サンド像」、アントワーヌ・ブールデル作の「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン」など、公園内を散策しながら素晴らしい彫刻作品をご堪能ください。

35. モンマルトルの丘に建つ「サクレ・クール寺院」

サクレ・クール寺院

大ヒット映画『アメリ』により、下町情緒にあふれたサクレ・クール寺院周辺は観光スポットとして一躍注目を浴びました。

パリ市街北部のモンマルトルの丘にそびえる白亜のサクレ・クール寺院は、ロマネスク・ビザンチン様式のバジリカ大聖堂です。「聖なる心」という名のとおり、壮麗な佇まいには圧倒されます。パリ市内を見晴らせる観光名所でもあり、高台のテラスからの眺めは最高です。堂内では、1923年に完成した世界最大のモザイク画『キリストの昇天』をはじめ、繊密で美しい壁画や彫刻を見ることができます。地下聖堂には、教会建設に尽力した修道士の心臓が納められています。

サクレ・クール寺院の近くには、観光客に人気のテルトル広場があります。かつてはピカソやルノワール、ユトリロなど多くの画家たちが住んだモンマルトルの丘の広場には、今でも画家たちが集まります。観光客相手に似顔絵や風景画を描いてくれますが、トラブルも多いのでくれぐれも注意しましょう。

36. ダリの代表作『溶ける時計』は必見の「ダリ美術館」

ダリ美術館(パリ)

出典: Edal (CC BY-SA 3.0)

日本でも絶大な人気を誇る芸術家、サルバドール・ダリ。絵画だけでなく、映画や小説の世界にも才能を生かし幅広いジャンルで活躍したダリの作品に、ここフランスでも出会うことができ、観光客に大評判なんです!フランス中の画家が集うモンマルトルの丘に、ダリ美術館はひっそりと佇んでいます。それほど規模は大きくないので、ダリのアトリエを覗かせてもらっている雰囲気が観光客にも好評。絵画やオブジェ、リトグラフなど、300点以上にもおよぶダリの作品が所狭しと並べられています。

また、館内にはおみやげショップも併設されていて、たくさんの観光客でいつも賑わっています。ダリの作品をモチーフにした様々なグッズが並べられていて、見ているだけでも楽しめますよ。フランスの美的感覚とは少し違う、現実離れしたシュルレアリズムの不思議な世界を堪能してみてはいかがでしょうか?

37. メリーゴーラウンドがある「アベス広場」

アベス広場

モンマルトルの丘の麓に広がるアベス広場は、地元の人の憩いの場所。モンマルトルの丘に登るケーブルカーの最寄り駅があるので、観光客も多く周辺はいつも賑わっています。メトロのアベス駅は、地上の入り口がアールヌーボー様式のデザインで建築物としても有名。たくさんの観光客が写真を撮る姿を見ることができます。

広場周辺にはフランスでも有名な建物が多く、散策するのもおすすめ。場所柄、フランスの有名画家ゆかりの地も多く、ピカソやモディリアーニが住んでいたアパート跡など、興味深い観光スポットも見つかります。他にも、ゴッホやルノワールの絵の題材になった風車など、著名な人々が登場するスポットが点在しているので、ぜひフランス観光の合間に散策してみてください。

38. 多くの作家や芸術家が眠るパリ最大の墓地「ペールラシェーズ墓地」

ペールラシェーズ墓地

ペール・ラシェーズ墓地 はパリ東部にある墓地で、世界で最も有名な墓地とも言われています。ここには、フランスが輩出した数多くの著名人が眠っていることで知られ、年間数十万人以上の観光客が訪れるそうです。エディット・ピアフやショパン、プルースト、そしてモディリアーニなど、数々の偉人の墓があり、花束を抱えた人たちをよく見かけます。墓地に世界中から観光客が訪れるというのも、フランスならでは。

周辺には花屋が多く並び、広大な墓地内の案内図やポストカードが販売されていたりします。墓地と言っても日本の墓地のイメージとは違って明るい雰囲気なので、立派な観光地ですね。華やかな観光スポットではありませんが、フランスの名立たる著名人を偲ぶことができるのは貴重な体験です。

39. フランスの英雄ナポレオンが眠る国立廃兵院「アンヴァリッド」

アンヴァリッド

アンヴァリッドは、1676年にルイ14世が傷ついた兵士たちを看護する施設として設立した旧軍病院。隣接された金色のドームが美しい教会は、ルイ9世を安置するために造られました。1800年代にはドーム教会の地下墓所にナポレオン1世の柩が安置され、その周りには親族やフランスの将軍の廟が置かれています。この建物の建築デザインのすばらしさに加え、歴史的にも重要な背景があることから、フランス屈指の観光スポットとして知られています。

建物内部は一部が軍事博物館になっていて、13~15世紀の武器や軍服の展示や、フランスを中心に近隣ヨーロッパの軍隊の歴史が学べ観光客の表情も真剣そのもの。また、シャルル・ド・ゴールの歴史についても詳細に説明されていて、とても興味深く見学することができます。観光の合間に、フランスの歴史を深く学べる場所です。

40. 広大な庭園とロココ様式の美しい建物「ロダン美術館」

ロダン美術館

ロダン美術館 はフランスを代表する世界的な芸術家、オーギュスト・ロダンの美術館です。とても人気が高い観光スポットで、世界各国から観光客が訪れます。ロダン自身の作品の他、ロダンがコレクションしていた美術品の数々も展示されていて、とても見ごたえがあります。この建物は、生前のロダンが晩年を過ごした住居兼アトリエで、当時の暮らしぶりを垣間見ることができる貴重な美術館。人気があるのも納得です。

建物自体はそれほど大きくはありませんが、コレクション数が多いため、じっくり見て回るとかなり時間が掛かります。また、広大な庭園も見ごたえ充分。きちんと整備された美しい庭園にはたくさんの花々が咲き乱れ、噴水の水が太陽に照らされて輝く光景はとても穏やか。地獄の門や考える人など、ロダンの代表作は庭園に飾られています。片隅にはカフェもあるので、美しい自然の中でのんびり時間を過ごすこともできますよ!

41. セーヌ川に架かる二階建ての美しい橋「ビル・アケム橋」

ビル・アケム橋

ビル・アケム橋は、フランスのパリを流れるセーヌ川の右岸パッシーと左岸ビル・アケムに架けられた橋で、その見た目の美しさからパリの観光名所としても知られています。車や人だけでなく、メトロの列車も通ることができる、珍しい2階建ての橋。フランスを代表する高級住宅街、パッシー地区にふさわしい優雅な外観です。メトロに乗ってこの橋を渡ってみるのも楽しい観光の思い出。車窓から美しい景色を眺めることができますよ。

歩いて渡れば、自分のペースでのんびりと景色を楽しむことができるのでおすすめ!橋の中央には下に降りる階段があり、そこからセーヌ川の中州へ行くことができます。白鳥の小径と呼ばれるその場所は、下流のグルネル橋まで続いていて、川沿いの散策には最適ですよ。また、ビル・アケム橋から眺めるエッフェル塔は特に美しく、観光客に大人気。ぜひその絶景を見に訪れてみてください。

42. 17世紀の建物が残る高級住宅地「サン=ルイ島」

サン=ルイ島

サン=ルイ島は、パリの中心部を流れるセーヌ川の中州です。この島の歴史は古く、シテ島と並んでパリ発祥の地とも呼ばれていて、観光客に人気のショップや見どころも満載。フランスを代表する建築家フランソワ・ル・ヴォーの作品が多く残されています。また、フランスではアイスクリーム島としても知られているそう。訪れてみるとわかりますが、島のあちこちにアイスクリーム店があるんです!特に観光客におすすめなのは、フランスで大人気の店、ベルティヨン。地元パリっ子に人気でいつも賑わっています。

サン=ルイ島観光を楽しむなら、セーヌ川散策も外せません。川岸に下りることができるので、川沿いの気持ち良い風を受けながらのんびり歩くのもおすすめですよ。また、このエリアは昔からフランスを代表する高級住宅地としても有名。世界的大富豪ロスチャイルド家の邸宅もあったそう。小さなエリアに見どころがギュッと詰まった人気のエリアです。

43. エッフェル塔を望む大型展示場「シャイヨー宮」

シャイヨー宮殿から見たエッフェル塔

パリにあるシャイヨー宮は、フランスを代表する大型の展示会場。その美しい建物は、フランス国内有数の観光名所にもなっています。元々はナポレオンが建築を試みた宮殿でしたが完成することなく中断。その後、1937年のフランスで行われた博覧会の際に展示会場として生まれ変わりました。

現在は広い建物内部には、海洋博物館、人類博物館、国立フランス文化財博物館、国立シャイヨ劇場と多くの施設が入っていて、連日観光客で賑わいます。また、セーヌ川を挟んでエッフェル塔の真逆の位置に建っている立地の良さで、絶景ポイントとしても観光客に評判。中央のテラスから眺めるエッフェル塔の美しさは格別です。周りに広がるトロカデロ庭園と噴水越しのエッフェル塔は絶妙のバランスなので、ぜひ訪れてみてください!

44. パリのスターに会える蝋人形館「グレヴァン美術館」

グレヴァン美術館(グレベン博物館)

出典: Chabe01 (CC BY-SA 4.0)

1882年フランスのパリに造られた後、世界各国に広がっていったグレヴァン美術館。今や世界で最も有名なロウ人形館のひとつになりました。フランス観光でロウ人形?と思うかもしれませんが、この博物館は観光客向けに工夫を凝らしたおすすめの場所。300体以上ののロウ人形が並ぶ姿は圧巻。しかも、どれも本物そっくりに作られた有名人の人形ばかり。今にも動きだしそうな人形たちの姿に、観光客は驚きの連続です。

とはいえ、ここは華の都パリ。博物館内は、フランス色満載の展示が多く、劇場や鏡の間、歴史など、ロウ人形をうまく使ってフランス文化や芸術を紹介してくれます。驚きの中にも、学べる要素があり、納得の面白さ。一味違った楽しみ方ができますよ!

名称:Musée Grévin(グレヴァン美術館)
住所:10 Boulevard Montmartre, 75009 Paris
公式・関連サイトURL:https://www.grevin-paris.com/en

45. 高さ210m、59階建ての高層ビル「モンパルナスタワー」

モンパルナスタワー

パリのモンパルナス地区にある超高層ビル、モンパルナスタワーの出現で、パリの景色の変貌ぶりに驚いた人も多いのでは?59階建てのそのビルは、建設当時はフランスで最も高いビルとして注目を集めました。主にはオフィスビルとして機能していますが、レストラン街や展望台もあり、多くの観光客が訪れるフランス屈指の観光スポットでもあります。

景観を重んじるパリの街には高層ビルはほとんどなく、モンパルナスタワーからの眺望は絶景。司会を遮るものがないので、パリ市内を一望できると、観光客には大好評です。展望台から眺めるエッフェル塔は一見の価値あり!レストラン街もタワーの上層部にあるので、食事を楽しみながらの絶景は格別です。フランスはあまり超高層ビルのイメージはありませんが、時代を象徴する建物からの眺望は必見ですよ!

名称:La Tour Montparnasse(モンパルナスタワー)
住所:33 Avenue du Maine
公式・関連サイトURL:https://www.tourmontparnasse56.com/

◎魅惑の街パリのおすすめ観光スポットまとめ

パリ

東京の山手線内ほどのパリ市街に、これだけの歴史ある観光名所が凝縮されているのには驚かされます。見どころは随所にあり、それゆえにパリは観光大国といわれるのも納得がいきます。

シャルル・ド・ゴール国際空港からパリ市街地へのアクセスは、パリ高速鉄道(RER)で約40分、空港シャトル「ロワシーバス(RoissyBus)」で約1時間が目安です。

パリはエリアごとに観光スポットが集中していますので、まずは訪れたい場所の位置を確認して、上手にパリの街を回りましょう。そして心ゆくまで、パリの観光を楽しんでくださいね。

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