渓谷に佇む世界遺産!ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群

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渓谷に佇む世界遺産!ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群

メキシコといえば、太陽の眩しい光に世界中の観光客を魅了する海や、マヤ文明の遺跡など世界遺産の多い国としても知られています。メキシコ中央部に広がるケレタロ州は、豊かな自然に恵まれ、州都であるケレタロの美しい歴史地区は世界遺産に指定されている注目のエリア。

そしてケレタロ州にはもう一つ、州東部のシエラ・ゴルダという生物圏保護区に指定されている山岳地帯、その渓谷にひっそりと点在する素晴らしい世界遺産があります。今回はメキシコ中央部の渓谷に佇む世界遺産、ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群をご紹介します。

目次

渓谷に佇む世界遺産!ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群

ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群とは?

出典: Catedrales e Iglesias/Cathedrals and Churches

メキシコの世界遺産「ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群」は2003年に、UNESCOの世界遺産に登録されました。メキシコ中央部に位置するケレタロ州東部の山岳地帯、シエラ・ゴルダ地域の渓谷に点在するフランシスコ修道会の伝道施設、ハルパン(Jalpan)、コンカ(Conca)、ティラコ(Tilaco)、タンコヨル( Tancoyol)、ランダ(Landa)の5つが世界遺産の対象となっています。

メキシコのキリスト教化が最終段階にあった18世紀半ば、メキシコ奥地への布教活動のために建設されたもので、さらにはアメリカ西部への伝道活動の拠点として重要な役割を担いました。5箇所の伝道施設は、フランシスコ会の伝道師とシエラ・ゴルダ地域先住民の価値観の共有から生み出された独特のバロック様式で豪華、精巧な芸術性に富んだファサードが特徴的。不思議な魅力を持つシエラ・ゴルダの伝道施設群、ケレタロ州の山深い渓谷に佇む世界遺産へ足を運んでみませんか。

ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群への行き方

世界遺産ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群の拠点となるのは、シエラ・ゴルダ地域の中心、ハルパン(Jalpan)という町です。ハルパンへはメキシコシティから約6時間、ケレタロ州州都のケレタロからは約3時間半の道のりで、バスが運行しています。日本からメキシコシティまでは直行便で約13時間、ケレタロ空港へは乗り継ぎが必要です。

ハルパンには世界遺産の伝道施設のひとつがあり、その他4つの伝道施設はシエラ・ゴルダ地域に点在しています。それぞれ平均して40分程度、山間部を車での移動が必要となるのでご注意ください。ハルパンからはシエラ・ゴルダの自然と伝道施設をめぐる現地ツアーもあるのでおすすめです。

ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群のおすすめポイント3

ハルパンの伝道施設

出典: commons.wikimedia.org

まず最初にご紹介するのは、シエラ・ゴルダ地域の中心地、ハルパンにある伝道施設「サンティアゴ・デ・ハルパン(Santiago de Jalpan)」です。シエラ・ゴルダの伝道施設群のうち、1751年に一番最初に建設が始まったハルパンの伝道施設はフランシスコ修道会のフニペロ・セラ神父指導のもと1758年に完成しました。フニペロ・セラ神父は、9年間シエラ・ゴルダにとどまり、先住民たちへの伝道活動とともに様々な技術を伝えます。

サフラン色のファサードには美しい緻密な彫刻が施され、荘厳な趣。かつては聖ヤコブの彫像が納められていた壁龕(へきがん)には現在時計が埋め込まれています。ケレタロ州シエラ・ゴルダの中心にある世界遺産の伝道施設、サンティアゴ・デ・ハルパン。ここから伝道施設群巡りをスタートさせましょう。

コンカの伝道施設

出典: Pavel Kirillov

コンカの伝道施設、「サン・ミゲル・コンカ(San Miguel Conca)」は、ハルパンから山間を車で40分程度の所にあります。ケレタロ州シエラ・ゴルダの世界遺産、5つの伝道施設のうち最も小さな伝道施設であるサン・ミゲル・コンカ。

1754年に建設が始まり、シエラ・ゴルダ先住民が好んだ花々や、葉をモチーフとした装飾などが多く見られます。先住民たちの文化が最も色濃く表れている伝道施設として、シエラ・ゴルダの5つの世界遺産の中でも注目の存在。小さいながらも見ごたえがあるので是非足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

ランダの伝道施設

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ランダの伝道施設「サンタ・マリア・デル・アグア・デ・ランダ(Santa Maria de las Aguas de Landa)」もおすすめです。ケレタロ州シエラ・ゴルダの世界遺産群の中で、最も豪華な伝道施設ともいわれるサンタ・マリア・デル・アグア・デ・ランダ。

1761年から1770年にかけて建造されました。キリストや大天使、12使徒などがびっしりと彫刻されたファサードは圧巻。何人もの修道士が段階を踏んで完成させました。ハルパンからは車で30分ほどなので、ケレタロ州シエラ・ゴルダの雄大な自然を楽しみつつ足を運んでみてはいかがでしょう。

◎まとめ

メキシコの世界遺産ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群をご紹介しました。ケレタロ州の山岳地帯、シエラ・ゴルダ地域に点在するキリスト教の伝道施設は、山深い秘境の地にまでやってきたスペイン人伝道師と先住民が生んだ独特な美しさを持つ世界遺産です。生物圏保護区であるシエラ・ゴルダは手つかずの自然を思い切り満喫できるエリアなので、世界遺産巡りとあわせて堪能してください。

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