名称:Archaeological Monuments Zone of Xochicalco
住所:
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/939
照りつける太陽とサボテン、陽気な音楽が流れて、ちょっとスパイシーなメキシカン料理などのイメージがあるメキシコ。中南米で最も世界遺産が多い国として知られるメキシコには、34箇所以上あります。
世界遺産に登録されている遺跡はたくさんありますが、その中でもメキシコには多くの遺跡が点在。この記事では、そんなメキシコの世界遺産「ソチカルコの考古遺跡地帯」の見所と魅力についてご紹介します。ぜひメキシコシティ観光プランの参考にしてみてくださいね。
目次
先コロンブス期の遺跡!メキシコの世界遺産「ソチカルコの考古遺跡地帯」
ソチカルコの考古遺跡地帯とは?
出典: Byelikova Oksana/shutterstock
ソチカルコの考古遺跡地帯は、メキシコの首都メキシコシティからおよそ80kmの所にあります。モレロス州の州都であるクエルナバカ近郊に位置し、外敵の攻撃や侵略を避けるために見晴らしが良い小高い丘陵に聳える遺跡。東京ドーム約150個分の広大な面積を誇ります。
ソチカルコの考古遺跡地帯は「花々の館」を意味し、およそ1000年以上前に建てられました。かつてメキシコの最大勢力であったテオティワカンが滅亡し、ソチカルコの繁栄が始まります。メキシコ古代文明の古典期である、西暦650年頃から900年のおよそ300年の間栄えました。ソチカルコの考古遺跡地帯は、経済の中心であっただけでなく、宗教的・文化的にも重要であったと言われています。ソチカルコの考古遺跡地帯は、1999年に世界遺産に登録されました。
ソチカルコの考古遺跡地帯へのアクセス
日本からは、メキシコシティまで直行便があり、約12時間40分で到着します。メキシコシティからソチカルコへは、メキシコシティのバスターミナルからソチカルコまでのバスが運行しています。バスやタクシーを利用して個人でも行けますが、メキシコシティから観光ツアーもあるので参加してみてはいかがでしょうか。
ソチカルコの考古遺跡地帯のおすすめポイント2
ケツァルコアトル神殿
ソチカルコの考古遺跡地帯は、外敵からの侵略を防ぐために3つの山から成っており、城壁も多いのが特長です。ケツァルコアトル神殿は、ソチカルコの古代遺跡地帯で一番高い山にあるピラミッドで、ソチカルコの考古遺跡地帯を代表する遺跡。ケツァルコアトルとは、羽毛のある蛇のことでこのケツァルコアトル神殿の側面にはケツァルコアトルが見事に描かれています。壁面に描かれている彫刻がなんとも精微で美しく、保存状態が良いと評価が高いのも納得。またマヤ文明と関係があったことが見て取れる彫刻も見られます。
実際に遺跡を目の前にするとその大きさと保存状態に驚くことでしょう。装飾や彫刻の美しさに時間を忘れて見入ってしまいます。一周ぐるっと回って遺跡の上に登り、上からの眺めもまた格別。じっくりと観光してみてくださいね。
天文洞窟
世界遺産ソチカルコの考古遺跡地帯のもう一つの見所は、天文洞窟です。実際に洞窟の中に入ることができ、内部は真っ暗で一点だけ光が差し込み地面を照らす場所があります。この洞窟に意図的に作られた直径およそ80cmの穴は、かつてこの光の傾き具合から季節を知り、農業に役立てていました。
季節によって太陽の光が差し込む時間が異なるので、ぜひ洞窟内に入ってその神秘的な光を拝んでみてはいかがでしょうか。洞窟に入れる時間も決まっているので、興味のある方は事前にチェックしてくださいね。
ソチカルコの考古遺跡地帯での注意事項
メキシコは世界遺産も多く魅力的な観光地として人気ですが、治安が良いとは言えません。高価なアクセサリーは身に纏わない方が無難です。カジュアルな格好で観光するのがおすすめ。スマートフォンはメキシコでは高級品になるので、外で利用する際には注意が必要です。
またタクシーを利用する時は、安全性の高いシティオという無線タクシーを利用しましょう。それ以外のタクシーを利用する際は必ず大体の相場を調べておくと安心です。
◎まとめ
この記事では、メキシコの世界遺産ソチカルコの考古遺跡地帯の見所についてご紹介しました。メキシコに訪れたら、ソチカルコの考古遺跡地帯はもちろん、メキシコ国内の他の世界遺産と併せて世界遺産巡りの旅をするのも魅力的ですね。ぜひ神秘的な世界遺産へ足を運んでみてくださいね。