ウズベキスタンの英雄・ティムールの故郷!サフリシャブス歴史地区

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ウズベキスタンの英雄・ティムールの故郷!サフリシャブス歴史地区

シャフリサブスはウズベキスタンの英雄・ティムールの故郷として有名な街です。2000年には世界文化遺産として登録されました。歴史は古く、7世紀には西遊記で有名な三蔵法師も訪れたこともあります。優秀な建築家や職人を集めて造られた歴史的建造物の数々は、ティムールの故郷に対する強い思いを偲ぶことができるでしょう。今回はそんなティムールゆかりの世界遺産、「シャフリサブス歴史地区」について紹介していきます!

目次

ウズベキスタンの英雄・ティムールの故郷!サフリシャブス歴史地区

シャフリサブス歴史地区とは?

出典: Stefan Krasowski

ウズベキスタン南部に位置するシャフリサブスは、ザラフシャン山脈を見渡すことができる緑に溢れたオアシス都市です。ペルシャ語で「緑の街」を意味します。中央アジア最古の歴史を持つシャフリサブスはかつて、「キシュ」と呼ばれていました。その古代地区も含めて世界文化遺産に登録されています。

サマルカンドに続く第2の都市としてティームール帝国時代に栄華を極めたシャフリサブス。ティムールの命により、壮大な建造物が数多く建てられました。16世紀後半にはブハラのアブドゥッラー2世に攻撃され大半が破壊されてしまいましたが、宮殿やモスク、霊廟など当時を偲ぶ華麗な建物は現在も残っています。落ち着いた雰囲気の街なので、散策するにはちょうど良い広さです。徒歩で見どころを回ることができますよ。

サフリシャブス歴史地区へのアクセス

シャフリサブス歴史地区はサマルカンドから車でのアクセスになります。サマルカンドからはブハラ歴史地区も訪れるツアーが出ているので、ツアーに参加するのもおすすめです。バスでの移動も可能ですが、途中のキターブという街で乗り換える必要があります。いずれも所要時間は2時間から2時間半ほどです。移動途中は標高2000メートル級の峠を越えるため、素晴らしい眺望を楽しむことができますよ。

シャフリサブス歴史地区のおすすめポイント2

アクサライ宮殿跡

出典: commons.wikimedia.org

「アクサライ宮殿跡」はシャフリサブス歴史地区を代表する遺構。ティムールが夏季に過ごす宮殿として造られたもので、ティムールが建てた建造物の中では最大です。「アクサライ」とは白い宮殿という意味で、白は高貴な色とされていたことから名付けられました。宮殿跡の前には英雄・ティムール像が建てられ、結婚したカップルが記念写真を撮る人気スポットになっています。タイミングが良ければその場面に遭遇するかもしれません。

25年もの歳月をかけて造られた宮殿は高さ50メートル以上ありました。入口は金色と深みのある青色で豪華に装飾され、屋上にはプールもあってことから、ティムールがこの宮殿にかけた並々ならぬ想いを感じます。しかし宮殿は16世紀後半に破壊され、現在残っているのは高さ39メートルのアーチのみ。アーチの上からはシャフリサブスの世界遺産の街並みが見渡せます。ぜひ王の気分になって街の眺望を楽しんでみてはいかがでしょうか?

ドルッティロヴァット建築群

出典: Yulia-B

シャフリサブス歴史地区の南側に位置する「ドルッティロヴァット建築群」。「瞑想の家」と呼ばれているこの建築群には、3つの歴史的建造物が建っています。

爽やかなブルーのドームが印象的な「コク・グンバス・モスク」は、ティムール帝国4代目君主・ウルグベグによって1436年に建てられました。モスクの入り口にある壁は青いタイルで美しく装飾されています。内部は他の建物と趣が異なり、タイル貼りではなくフレスコの装飾がされているのが特徴的です。

コク・グンバス・モスクの向かい側には2つの廟が並んでいます。右側にある「グンバズィ・サイーダン廟」は、ウルグベグによって建てられた子孫のための霊廟。左側にある「シャムスッディン・クラル廟」は、1374年にティムールによって建てられたティムールの父と指導者シャムスッディン・クラルの霊廟です。2つの廟にもそれぞれブルーのドームがあります。

◎まとめ

生まれ故郷を生涯大切にしていたティムール。現在も残る歴史的建造物からは、サマルカンドに負けない街づくりを目指した彼の思いを垣間見ることができます。シャフリサブス歴史地区は危機遺産のリストにも加わっているため、早めに足を運ぶといいでしょう。

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