建築技術に感動！メキシコの世界遺産「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」

美しきラテンアメリカの国メキシコには文化遺産・自然世界・複合遺産を含む数多くの世界遺産がありますが、ここでご紹介する世界遺産は「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」です。メキシコのメヒコ州とイダルゴ州に残る16世紀に17年間の年月をかけて築かれた水道橋は、2015年に世界遺産に登録されたばかりの新しい世界遺産。それでは「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」の魅力と見所についてご紹介しましょう。

テンブレーケ神父の水道橋水利施設とは？

世界遺産「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」はメキシコシティの北東に広がるメキシコ州とイダルゴ州に跨るように位置します。水道橋は1554年から1571年に建造され、フランシスコ・デ・テンブレーケ神父の指導のもと約17年間の期間を費やして建造されました。

この水道橋は地元アメリカ先住民の協力を得て作られヨーロッパの水利技術とアメリカ大陸の先住民の文化の融合が見事に見られる建築物として2015年、文化遺産として世界遺産に登録されました。全長48.22キロメートルのテンブレーケ神父の水道橋の最も高いところは38メートルで、アーチが1段の水道橋としては最も高い建築物の一つと言われています。

テンブレーケ神父の水道橋水利施設へのアクセス

日本からテンブレーケ神父の水道橋水利施設へ向かうには、まず成田空港からメキシコの首都メキシコシティへの直行便を利用するのが代表的なルートです。フライト時間は約12時間40分ほど。メキシコシティのベニート・フアレス国際空港へ到着したら、空港専用のタクシーを利用して街の中心地へ出ます。旅慣れている方なら地下鉄で街へ出るルートもありますよ。

テンブレーケ神父の水道橋はメキシコ・シティ中心地から車で約1時間30分ほどの位置にあります。ちなみに人気観光スポット「テオティワカン遺跡」から車で約30分の距離に位置しているので併せての観光がオススメですね。

テンブレーケ神父の水道橋水利施設のおすすめポイント①：登録されたて！新しい世界遺産

テンブレーケ神父の水道橋水利施設が世界遺産の暫定リストに記載されたのは2001年のこと。正式推薦は2013年のことでした。当初は、「パドレ・テンブレケの水道橋、アメリカ大陸のルネサンス様式水利施設群」として1545年に完成したテペアプルコの町、修道院、水道橋および貯水槽、2ヶ所の「シィウインゴの考古遺跡」を合わせての世界遺産登録を目指しました。

そして2015年になり「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」が単体で世界遺産に登録されました。まだ世界遺産に登録されてから間もない世界遺産ですので、観光客もそこまで多くなくじっくりと鑑賞するのにオススメなスポットですよ。

テンブレーケ神父の水道橋水利施設のおすすめポイント②：ヨーロッパとアメリカ先住民文化の融合

テンブレーケ神父の水道橋水利施設が世界遺産に評価されたポイントの一つとして、水道橋の建築様式がヨーロッパとアメリカの両サイドの大陸の文化が反映している点が挙げられます。

テンブレーケ神父の水道橋にはアドベという建材が使われています。アドベは砂や粘土から構成された天然建材で、この建材を干してレンガの形にしたもの。アドベの耐久性は高く、現存する最古の建築物にも利用されている建材です。アメリカの先住民が用いていたアドべ。彼らの協力のもとそれを活用しているという、文化の融合を感じられる貴重な水道橋ですね。

テンブレーケ神父の水道橋水利施設の注意事項

近年国の大きな収入源として、観光産業に力を入れているメキシコ。そのため以前に比べて治安問題が改善されてきているといわれています。とはいえ依然として強盗事件発生率は世界でトップクラス。身の回りの貴重品を扱うときにスリやひったくりに遭わないように十分に気をつけましょう。

またテンブレーケ神父の水道橋水利施設へ向かう際に高速バスやタクシーを利用する場合、高級ホテルの前から出ているものや信頼できる会社のものなのか自身であらかじめリサーチ済みのものを利用すると安心です。常に緊張感をもって行動するようにしましょう。

◎まとめ

世界遺産のテンブレーケ神父の水道橋水利施設の魅力と見所についてご紹介しました。世界遺産に登録されたばかりでまだあまり知られていないメキシコの世界遺産、テンブレーケ神父の水道橋水利施設は今が観光のチャンス！またメキシコには多くの世界遺産が点在していて自然遺産、文化遺産、複合遺産を合わせると現在全部で34か所もあるんです。メキシコで世界遺産巡りツアーをしてみるのもいいですね。

建築技術に感動！メキシコの世界遺産「テンブレーケ神父の水道橋水利施設」