イスラエル南部に広がる世界遺産!ネゲヴ砂漠の香の道と都市群

画像出典:Inspired By Maps/shutterstock

イスラエル南部のネゲヴ砂漠に位置する世界遺産「ネゲヴ砂漠の香の道と都市群」。その歴史は古く、紀元前2世紀頃から紀元3世紀の頃まで遡ります。代々ナバテア人が暮らしていたこの地は、乳香や没薬といった香料の交易を中心に、とても栄えた都市でした。現在のペトラやガザ、エイラートからは、かつてのネゲヴの都市群を結ぶ交易路が確認されており、交易が盛んであったことを示唆する遺跡が多く残ります。

交易路の付近に点在する城塞や交易路を示す道しるべ「マイルストーン」、キャラバン隊が利用した宿屋なども多く保存されており、1日では周り切れないほど見どころ満載。今回はイスラエルを代表する世界遺産、ネゲヴ砂漠の香の道と都市群の魅力をたっぷりとご紹介します。

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イスラエル南部に広がる世界遺産!ネゲヴ砂漠の香の道と都市群:目次

ネゲヴ砂漠の香の道と都市群とは?

出典: Inspired By Maps/shutterstock

「ネゲヴ砂漠の香の道と都市群」が世界遺産に登録されるにあたりメインとなったのは、4つの遺跡。劇場や塔などが残りかつての大きな街を思わせるハルザ遺跡や、ネゲヴ砂漠最小規模の遺跡でありながら保存状態の優れたマムシト遺跡、交易路に沿って移動したキャラバンが利用したと考えられている野営地アヴダト遺跡、ネゲヴ砂漠で農業が行われていた形跡の見つかったシヴタ遺跡など。それぞれ異なった特徴があり、とても見応えのある世界遺産といえます。

またネゲブ砂漠はその名の通り砂漠であったため、キャラバン隊が食料を確保するのに苦労しました。そこで始まったのがシヴタ地区での農業です。砂漠という特質から最も困難を極めたのが水の供給。シヴタではよく考えられた灌漑設備が整っており、現代から見てもその技術には目を見張るものがあります。ナバテア人の遺産が世界遺産登録に貢献したのは言うまでもありません。

ネゲヴ砂漠の香の道と都市群へのアクセス

イスラエル南部に位置するネゲブ砂漠は、首都エルサレムから約150km。まずはネゲヴ砂漠観光への拠点となるベエル・シェバの街へ向かいます。目的地へは、そこからバスかチャーター車で向かうのが一般的。ベエル・シェバからネゲヴ砂漠へは、イスラエルを南北に走っている国道40号線を進みます。

砂漠のど真ん中を走りますが、普通に舗装されたコンクリート造りの国道のため、バスや自動車の乗り心地も快適です。ベエル・シェバから約1時間半でネゲヴ砂漠の中心に位置する街ミッペ・ラモンに到着。比較的充実した街なので、買い物もでき、バスターミナルからは、様々な方面へバスも出ていますよ。

ネゲヴ砂漠の香の道と都市群のおすすめポイント2

ナバテア人の暮らし

出典: slavapolo/shutterstock

ネゲヴ砂漠と交易路で繋がったペトラに、かつてナバテア王国が建国されたのが紀元前168年のこと。王国と言えども、元々ナバテア人は遊牧民であったため、その規模はネゲヴだけでなく広範囲にわたりました。羊の放牧や盗賊稼業、貿易などを行いながら暮らしていたナバテア人でしたが、徐々に人口が膨れ上がり遊牧生活が困難に。そこで安定した定住地を作るべく王国の中にいくつか街を造ったとされています。

特にネゲヴ砂漠に造られた世界遺産の1つマムシト遺跡は、最も栄えたナバテア都市の1つで、他のナバテア都市では見ることのできないほどの大豪邸や、ダムを見張るために建てられた塔もあります。公衆浴場など多くのナバテア人が暮らしが見え、そこで文化を築いた証がはっきりと刻まれていますよ。
中でも教会の床に残されたモザイク画は必見。繊細に刻まれた画が美しいのはもちろん、その保存状態の良さから、世界遺産らしい遺跡と評判です。

アヴダッド国立公園

出典: Kate Giryes/shutterstock

世界遺産に登録されている「香の道」は、かつてアラビア半島からペトラを経由したネゲヴ砂漠の交易路。その周辺にはいくつもの街が造られました。
アヴダッド国立公園もその中の1つ。そこが立派な街であったことを証明する建物跡が多く残り、そのまま国立公園に制定されています。丘の上に造られた街からは、ネゲヴ砂漠を一望でき絶景。これなら乳香や没薬を狙った盗賊たちが現れても丸見えですね。

アヴダッド国立公園となっている遺跡で、最も珍しいのはワイン工場跡。発掘の途中でワインプレスや発酵場が発見され、ナバテア人が周辺でブドウを育て、この地でワインを作っていたことが判明しました。年に数回しか雨の降らないネゲヴ砂漠でもブドウが豊富に実り、キャラバン隊の喉を潤したという事実は、ネゲヴ砂漠に広がる世界遺産の地で農業が可能であったことを証明し、研究者たちを驚かせています。

◎まとめ

今回はイスラエルを代表する世界遺産「ネゲヴ砂漠の香の道と都市群」の魅力をお伝えしました。日本では知ることのできない一面砂漠の世界で、ネゲヴには想像もつかないほど長く続いた歴史があります。そこで暮らしたナバテア人たちの生活は、現代では想像もつかないほど大変だったのではないでしょうか。ぜひネゲブ砂漠を訪れて、かつてのナバテア人の暮らしに思いを馳せてみてくださいね。

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