イスラエルの見逃せない観光スポット15選!3つの宗教が生まれた地

イスラエルの見逃せない観光スポット15選!3つの宗教が生まれた地

イスラエルは旅行に行くにはハードルが高そうですが、実は中東の中でも多くの観光スポットがある国です。イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地があるイスラエルには、ヨーロッパからも多くの巡礼者や観光客が訪れています。

大都会のテルアビブ、3つの宗教の聖地エルサレム、キリストの誕生の地ベツレヘムやキリストが教えを広めたナザレ、世界遺産のメギドなど、どこも深く考えさせてくれる観光スポットばかりです。ここでは、そんなイスラエルの観光スポットを厳選してご紹介したいと思います。

目次

イスラエルの見逃せない観光スポット15選!3つの宗教が生まれた地

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1.嘆きの壁(エルサレム)

嘆きの壁(エルサレム)

「嘆きの壁」はエルサレムの旧市街、ユダヤ地区にあります。ここはユダヤ教徒の聖地で、ユダヤ教徒たちがその壁に触れ祈りをささげる神聖な場です。壁はヘロデ大王時代のエルサレム神殿の現存する外壁部分で、長さ50m、高さ20mです。

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祈りの場は、男性と女性に分かれています。男性は、神に敬意を表すという意味で「キッパ」と呼ばれる帽子をかぶります。無料で借りれるものが壁のそばに置いてあるのでご利用ください。また、ここは観光地とはいえ神聖な場なので、極端に肌を見せるような服装は慎みたいものです。

シャバット(金曜の日没~土曜の日没)・フェスティバル開催時は、写真撮影・喫煙・携帯電話の使用は禁止となっていますので観光の際には気をつけてくださいね。

2.ヴィア・ドロローサ(エルサレム)

ヴィア・ドロローサ(エルサレム)

「ヴィア・ドロローサ」とは、イエス・キリストが十字架を背負って歩んだ道です。日本語では「悲しみの道」や「苦難の道」と訳されています。ここはキリスト教徒の巡礼地で、総督ピラトの官邸から刑場のあるゴルゴダの丘の聖墳墓教会まで、聖書に書かれた14のポイントを巡ることができるイスラエルにおけるおすすめの観光スポットです。

イエスが鞭打たれいばらの冠をかぶせられた場所、女性がイエスの顔を布で拭った場所、イエスが倒れた場所、そして十字架に処せられた場所など、キリスト教徒にとって神聖なポイントを観光できます。ここは世界遺産に登録されていて、誰でも体験できる1kmあまりの道。キリスト教の世界観を味わうためにもぜひ、観光ついでに歩いてみることをおすすめします。

3.岩のドーム (エルサレム)

岩のドーム (エルサレム)

「嘆きの壁」のすぐそばに、イスラム教の聖地「岩のドーム」があります。ドームの中央にある岩はムハンマドが天国に旅立った場所とされていて、メッカ、メディナに次いでイスラム教の第3の聖地となっています。

「岩のドーム」はイスラム教の最古の建物で、ビザンティンの美術と建築の技法を取り入れたとても美しい建物です。金色に輝くドームと青い幾何学模様のタイルは、遠くからでもよく目立ちます。岩のドームの建つ神殿の丘へは、「嘆きの壁」から向かって右側にある入口から入ります。内部は、イスラム教徒以外、入ることができません。

4.聖墳墓教会(エルサレム)

聖墳墓教会(エルサレム)

「聖墳墓教会」はヴィア ドロローサの最終地です。「ゴルゴダの丘」というイエスが処刑された場所に建てられた教会で、イエスの墓があったとされています。

巡礼者や観光客であふれかえっている上に、内部は安置場所や墓などが入り乱れていて雑多な感じがするかもしれません。しかし、歴史的名所に溢れているエルサレムの中で、ここはやはり必訪の観光スポットといえるでしょう。現在はいくつかの宗派の共同管理となっていますが、対立が絶えないそうです。そのため中立を保って、教会の鍵の番人はイスラム教徒のアラブ人の家族が代々、受け継いでいるそうです。

5ヤド・ヴァシェム/.ホロコースト記念館(エルサレム)

ヤド・ヴァシェム/.ホロコースト記念館(エルサレム)

第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)では、600万人が命を落としたと言われています。「ヤド・ヴァシェム」とは「名前と記憶」という意味で、亡くなった人、一人一人を記憶にとどめておこうという追悼の意味があるそうです。

敷地内にはいろいろな施設が点在していますが、観光客にとっては歴史博物館がメインになります。ナチスの台頭や各国での迫害状況などを、事実に基づき公平な視点から展示しています。また、「こども記念館」では、犠牲になった子どもたちの名前が一人ひとりゆっくりと読み上げられていて、胸に迫るものがあります。敷地には杉原千畝さんの記念樹もあります。

6.ジェリコ

ジェリコ

ジェリコは、海抜マイナス260mにある世界で最も低地に位置する、世界で最古の都市です。クレオパトラが所有していたことでも知られ、古代の遺跡が多く残されています。パレスチナ観光では必ず訪れたい場所のひとつです。

ヒシャーム宮殿

その中でも、「中東のベルサイユ宮殿」とも言われる優美なヒシャーム宮殿は必見!8世紀頃建設され、中東最大のモザイクの床が有名な観光地です。ジェリコは昔から「砂漠のオアシス」と言われ、南国のような雰囲気がする場所です。リゾート地として有名で、地元の人が多く訪れますよ。また、果樹園栽培も盛んで、ここのデーツは世界一だそうです!

7.聖誕教会(ベツレヘム)

聖誕教会(ベツレヘム)

「聖誕教会」は、聖母マリアがイエス・キリストを産んだと言われる地に立つ教会で、世界遺産に登録されています。1700年の歴史を誇る世界最古の教会のひとつで、多くの信者が訪れるキリスト教徒の聖地です。

祭壇の地下にイエスが生まれたと言われる場所があり、見学することができます。フランスから贈られた14の星が埋め込まれている場所が、イエスが誕生した場所です。ここはいつも多くの観光客や巡礼者で混雑していますが、早朝に訪れると祈りを捧げる人が多く厳粛な気分にさせられます。見学時間は午前5時から午後8時(冬季は午後6時まで)となっています。

8.ナザレ(ナザレ)

ナザレ

イスラエル北部のガリラヤ地方ナザレはイエスの育った場所です。ナザレには、受胎告知教会と聖ヨセフ教会があり、とても敬虔な雰囲気の街です。聖母マリア受胎告知教会は、聖母マリアが受胎告知された洞窟跡に建てられています。とても美しい教会で、1階にはその洞窟があり、2階に上がると聖堂があります。教会には世界中から贈られたマリア像が飾られていて、優しい気持ちにさせられます。

受胎告知教会のすぐそばにある聖ヨセフ教会は、イエスが育った場所です。イエスの住居跡とされる岩場や、父ヨセフの仕事場だった地下洞窟もあります。ナザレには、イエスにゆかりのある教会が多く、若き日のイエスに思いを馳せることができます。

9.死海

死海

「死海」はヨルダンとイスラエルの国境にある塩湖です。湖面の海抜はマイナス418mと地表で最も低く、湖水は約30パーセントの塩分濃度があります。生物が生息できる環境ではないため、「死海」と名付けられています。ここは人気の観光スポット!人が浮かぶほど塩分が高く、みな思い思いの格好で楽しんでいます。本当に浮かびながら本も読めるそうですよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね!

死海の塩はミネラルが豊富で、古代から天然の美容液として使われていました。クレオパトラも愛用したほどだとか。観光した際のお土産にはフェイスパックやボディパックが人気がありますよ。

10.マサダの要塞都市跡(マサダ)

マサダの要塞都市跡

「マサダ」は死海を望む孤立峰の頂上にあり、世界遺産に登録されています。マサダは四方を絶壁に囲まれた難攻不落の要塞で、紀元70年にエルサレムが崩壊した後、約1,000人のユダヤ人が3年半にわたり籠城しました。

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中にはユダヤ教のシナゴーグや大浴場跡、巨大な地下貯水池などが造られ、その精巧さには目を見張るものがあります。しかしローマ軍が1万5,000人の兵を引き連れて攻めた時、ユダヤ人は集団自決をします。そのため、ここはユダヤ人にとって悲劇の地であり、聖地にもなっています。

現在はロープウェイがあり、簡単に頂上まで登ることができるので観光の際にはぜひ活用してください。眼下には荒涼とした土地が広がっていて、はるか遠くには死海を見ることができます。

11.聖書ゆかりの遺丘群

聖書ゆかりの遺丘群

メギド、ハツォル、ベエル・シェバは、イスラエルに多く残る遺丘(テル)の中でも代表的なもので、世界遺産に登録されています。テルは、戦いで破壊された都市の上に新しい都市が建設されたもので、メギドは25層、ハツォルは21層、ベエル・シェバは15層の都市遺跡が重なっています。

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これらの古代都市は旧訳聖書にも登場し、メギドは「世界最終戦争の起きる場所・ハルマゲドン」と記載されています。遺跡からは、鉄器時代の地下灌漑施設やソロモン王の厩舎と考えられている建物、世界最古のキリスト教聖堂の跡などが発見されています。

12.テルアビブ(テルアビブ)

テルアビブ

テルアビブは、イスラエルの首都です。超高層ビルや国際 ホテルが立ち並ぶ美しい町として知られていて、テルアビブの「白亜の町」は世界遺産になっています。

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テルアビブはリゾート地で、ヨーロッパからも多くの観光客が訪れます。美しいビーチ沿いにあるテル・アヴィヴの遊歩道からは青い地中海を眺めることができ、人気の観光スポットですよ。また、旧市街地は4,000年の歴史を持ち、多くの遺跡が残されています。

文化の中心地でもあるテルアビブでは、看板など街中にアートがあふれ散策も楽しい場所です。気になる治安ですが、テルアビブは中東でも有数の都市で、世界の大都市と変わりないようです。

13.エイラット(エイラット)

エイラット

「エイラット」は「エイラート」とも表記され、イスラエルの最南端の街です。イスラエルで唯一紅海に面したリゾート地。砂漠の丘をバックにサンゴ礁が広がる海は、抜群の風景です!

街には多くの5つ星リゾートホテルがあり、ダイビングをはじめマリンスポーツを楽しめます。観光スポットは、聖書に関するテーマパーク「キングスシティ」や海中展望室がある「コーラルワールド水中展望台」、氷と雪のテーマパーク「アイスパーク」などがあります。

また、エイラットは免税都市で、イスラエル国内でのショッピングにかかる18パーセントの消費税が免税となっています。街の中には多くのショッピングモールがあり、ショッピングも楽しめるので観光の際にはぜひ!

14.アッコ旧市街(アッコ)

アッコ旧市街

アッコはイスラエル北部の西ガリラヤ地方に位置する町で、世界遺産に登録されています。地上には18~19世紀にオスマン帝国が築いた要塞があるのですが、地下には十字軍が12世紀に築いた都市がそっくり残されているという、世界でも例のみない珍しい都市です。

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町の中の細い路地には、モスク、隊商宿、公共浴場などが建ち並び、オスマン帝国時代の面影を色濃く残しています。その一方で、十字軍の主力だったヨハネ騎士団の遺構がほぼ完全な形で残っていて、集会所、教会、宿泊設備などが発見されています。イスラエル建国後もパレスチナ人の居住区となっていて、アラブの雰囲気が色濃く漂う町です。

15.ガリラヤ湖(ティベリアス)

ガリラヤ湖

ガリラヤ湖イスラエル北部地区に位置する、国内最大の湖です。海抜マイナス213mで、湖としては死海につぐ海抜の低さですが、死海とは異なりガリラヤ湖は純粋な淡水湖です。周辺はイエスの宣教の中心的場所で、新約聖書にはこの湖畔で行なわれた数々の奇跡が示されています。ここはぜひ、事前に聖書を読んで知識を深めてから観光に訪れてください。

「釣り上げた魚の口に銀貨があった」という聖書の中の記事に由来して、セント・ピーターズ・フィッシュ(聖ペテロの魚)が名物料理となっています。これは 「ティラピア」というガリラヤ湖に生息する淡水魚。淡泊な味ですが、ぜひ味わってみてくださいね。

◎まとめ

イスラエルの観光スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか? イスラエルには宗教に関係するスポットが多くありますね。事前に少し調べて知識を得てから旅に出ると、さらに深く楽しめると思います。

キリストが歩んだ道を歩いてみたり、古代の歴史を訪ねたり、あるいはリゾート地でマリンスポーツを楽しんだりと、イスラエル観光ではいろいろな体験ができそうです。イスラエルは日本から遠い国ではありますが、歴史的にも宗教的にも魅力あふれる国で、ぜひ一度は観光に訪れてみたいですね。思い出深い旅になりますように!

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