荒野にそびえる天空の要塞!イスラエルの世界遺産マサダで歴史を体験しよう

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荒野にそびえる天空の要塞!イスラエルの世界遺産マサダで歴史を体験しよう

イスラエルにはいくつもの世界遺産がありますが、死海のそばにある「マサダ要塞遺跡」はそれらを代表するものの1つ。切り立った岩山の上にある世界遺産のマサダ要塞は、まさにイスラエルの天空の城です。紀元1世紀に多くのユダヤの民が犠牲になった悲劇の遺跡で、今ではユダヤ人の巡礼地ともなっているんですよ。

世界遺産マサダ要塞がある岩の頂上に立つと、眼下には荒野が広がるのみ。古代ユダヤの人々は、ここに集団で3年以上も立てこもったとされています。イスラエルの歴史を深く感じるスポットとして、おすすめの観光地です。


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荒野にそびえる天空の要塞!イスラエルの世界遺産マサダで歴史を体験しよう

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マサダとは

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世界遺産のマサダは、紀元前120年ごろにユダヤ王ユダ・マカバイが築き、紀元前1世紀にヘロデ大王が改修したと伝えられています。砂漠にそびえ立つ400mの高さの岩山の上に作られた、難攻不落の砦でした。紀元1世紀、ローマ帝国の支配に抵抗するユダヤ人がこの城に立てこもり、3年半にわたり籠城戦を展開しました。しかし、西暦73年にローマ軍に突入され、最後には城に残っていたユダヤ人1000人ほどが集団自決しました。生き残ったのは、2人の女性と5人の子供だけだったともいわれています。

このユダヤ戦争はマサダ陥落によって終結し、ローマ帝国はマサダ要塞を徹底的に破壊しました。そのため、マサダは文献にのみ登場する幻の城塞として、長らく所在が不明でした。1838年にドイツ人考古学者がマサダを「発見」したことで、伝承が偽りでないことが証明されたのです。現在では、イスラエル国民をはじめとするユダヤ人にとっての聖地となっています。イスラエル軍士官学校の卒業生は、山頂で「マサダは二度と陥落せず」と宣誓することになっています。

マサダへのアクセス

世界遺産マサダへは、テルアビブ発エルサレム経由のバスで約4時間。そこからマサダの頂上へは、ロープウェーで約3分です。死海も近いので、合わせて立ち寄ることもできますよ。

ちなみに、死海は海面下マイナス400mという低いところにあることで知られています。マサダの麓も海抜マイナス300mほどで、高々と屹立する岩山の頂上も、海抜でいうと標高30mほどしかありません。そのため、マサダのロープウェイ(マサダ索道)は、「世界で最も低いロープウェイ」といわれています。

マサダのおすすめポイント①:マサダの要塞

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「マサダ」とはヘブライ語で「要塞」という意味。四方を絶壁に囲まれた岩の頂上に立つ要塞は、天険の要害です。砂漠のなかの孤島のような場所に、1000人ものユダヤの民が長期にわたって暮らしたのです。

世界遺産マサダの要塞には、住居跡はもちろんのことユダヤ教のシナゴーグ跡やサウナ風の大浴場跡などもあり、まるで1つの都市のようだったとか。そして、人間の生活に欠かせないのが水。この雨の降らない荒野には、遠くエルサレム地方で降った雨が地下を流れ、一気に噴き出す場所があるのです。マサダの人々は水路を通してこの鉄砲水をうまく要塞に引き込み、巨大な貯水施設に集めていました。

貯水施設は全部で12もあり、合計4トンもの水を貯めることができたそうです。世界遺産のマサダ遺跡には今もその跡が残されていて、見学することができます。

マサダのおすすめポイント②:ロープウェイ

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世界遺産マサダの頂上へはロープウェイで登ることができます。ロープウェイ乗り場には、マサダの歴史を説明する映像が流れ、マサダ要塞から出土したレリーフなどが展示されているので、ロープウェイを待つ間に見学すると良いでしょう。

ロープウェイは5分ごとに行き来しています。所要時間は約3分。もちろん歩いて登ることもできますが、1時間くらいかかります。難攻不落といわれた要塞を体験するには、歩いて登るのもおすすめですが、夏は非常に暑いので気を付けください。

世界遺産マサダ要塞の頂上からは、眼下に広がる荒野と、その向こうに横たわる死海を望むことができます。岩山の上には日陰はなく、灼熱の太陽がじりじりと照りつける暑さ。このような城塞で、ローマ帝国軍に囲まれ長期間暮らしたユダヤの人々の思いを感じとってみてください。

マサダのおすすめポイント③:マサダ要塞で見られる動物

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世界遺産マサダは荒野にありますが、その周辺では砂漠の生き物を見ることができるんですよ。トリストラムは、世界遺産マサダ一帯の荒野に集団で生活している野鳥で、カラスのように全身真っ黒ですが、ムクドリの仲間です。翼を広げるとオレンジ色の羽根が目立ち、なかなかきれいな鳥ですよ。ムクドリらしく空を集団で我がもの顔に飛ぶ姿は、マサダの名物にもなっています。

また、運がよければ世界遺産マサダのそばで、ヌビアアイベックスに出逢えるかもしれません。オスはアイベックス類のなかでもとくに立派な角を持もっていて、密猟されることも多く絶滅危惧種に指定されています。厳しいマサダの自然を生きるトリストラムやヌビアアイベックス。世界遺産マサダを訪れたら空や荒野にも目を配ってみてください。

◎まとめ

世界遺産マサダ要塞はローマ軍によって徹底的に破壊されたため、1838年にドイツ人考古学者によって発見されるまでその場所が分からなくなっていました。

現在では、マサダはイスラエルの世界遺産のなかでも人気の観光スポット!死海にも近いことから、世界中から多くの観光客が訪れます。ここはダイナミックな自然と、旧約聖書の時代から変わらないイスラエルの歴史を感じさせてくれる場所です

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