タラマンカ地方ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園<パナマ>

画像出典:ryanacandee (CC BY 2.0)

タラマンカ地方ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園<パナマ>

パナマ運河で有名なパナマ共和国は、中央アメリカの最南部に位置しています。北米と南米をつなぐ中米の最も狭い場所に造られたパナマ運河は、太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝。3つの水門と3つの人口湖があり、年間約15000もの船が通過しています。パナマを代表する観光スポットとしても人気があり、太平洋側のミラフローレス水門と大西洋側のガトゥン水門から運河を見学することができますよ。パナマには2018年現在、2つの文化遺産と3つの自然遺産があります。今回はパナマの自然遺産第1号である「タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園」をご紹介。パナマ旅行の計画を立てる際には、ぜひ参考にしてくださいね。

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タラマンカ地方ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園<パナマ>

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タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園とは

出典: Ariel Rodriguez-Vargas (CC BY-SA 3.0)

「タラマンカ山脈」と「ラ・アミスター国立公園」は、コスタリカとパナマの国境をまたがって連なっています。このエリアは、コスタリカに属する6つの国立公園・自然保護区と一緒に世界自然遺産に登録されている森林地帯です。その名前は「タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園」。こんなに長い名称になった理由は、コスタリカの世界遺産として1983年に登録された後、1990年にパナマ側のラ・アミスター国立公園が拡大登録されたからです。

ラ・アミスター国立公園は、コスタリカとパナマ両国に約半分ずつ属しています。コスタリカ側は一足早く1983年に、6つの国立公園・自然保護区と一緒にコスタリカの世界遺産として登録。残ったパナマ側のラ・アミスター国立公園は、1990年に拡大登録という形で世界遺産になりました。

この記事では、パナマの世界遺産としてラ・アミスター国立公園を中心にご紹介します。雲霧林や高原地帯に生息する色鮮やかな鳥類は必見!カラフルな昆虫やカエルなど固有種も多く、多種多様な生態系を誇る動植物の宝庫です。

ラ・アミスター国立公園へのアクセス

出典: Jonnysioman (CC BY-SA 4.0)

日本からパナマへの直行便はありません。ロサンゼルスなどを経由して、パナマシティのトクメン国際空港で乗り継ぎ、パナマ南西部のダビッド(David)にあるエンリク・マレック国際空港へ向かいます。

ダビッドからセロ・プンタ(Cerro Punta)までバスか車で約1時間半から2時間ほど。セロ・プンタから公園管理センターまで約5kmです。ダビッドからボケテまではバスか車で約1時間。パナマのボケテからは、ガイドと送迎付きのトレッキングツアーが実施されています。

ラ・アミスター国立公園のおすすめポイント①:鮮やかな鳥類や昆虫

出典: pixabay.com

ラ・アミスター国立公園には、絶滅危惧種や固有種を含む多様な生き物が生息しています。なかでも、グリーンと胸腹部のレッドが鮮やかな幻の鳥ケツァールやホバーリング飛行が特徴のハチドリ、ブルーに輝くモルフォチョウなど、色彩豊かな種が多く見られます。

固有種を含む鳥類約600種、ハ虫類や両生類約250種、淡水魚115種などを確認。中米では古代から雨の神と祀られていたジャガー、保護活動が行われているピューマ、大型のヤマネコ、ブタのような体つきで象のような鼻が特徴的なベアードバクなど希少種や固有種なども生息しています。

ラ・アミスター国立公園のおすすめポイント②:多種多様な植物

出典: gailhampshire (CC BY 2.0)

熱帯雨林の国立公園は樹木約1500種、シダ類約700種、ラン約1200種など10000種以上の植生があるといわれる植物の宝庫でもあります。ドラキュラ・トゥベニア、パナマの国花であるエスピリトゥ・サントなど多くのランの花を見ることができますよ。

ラ・アミスター国立公園のおすすめポイント③:トレッキングしよう!

出典: Francesco Veronesi (CC BY-SA 2.0)

コスタリカとパナマの国境にまたがるタラマンカ山脈の南東部に、パナマで人気のトレッキングコースがあります。「ケツァール・トレイル」は、バル火山北面にある約10kmのコース。幻の鳥ケツァールなどを観察しながら熱帯雨林をトレッキングできるおすすめのコースです。

出典: roylenis2013 (CC BY 2.0)

ケツァール・トレイルの西側の起点は、セロ・プンタに近い町グアダルペ(Guadalupe)。東側の起点はボケテ(Boquete)です。どちらから出発しても良いのですが、西から東へ向かう方が、下りが多くて楽でしょう。途中、休憩したりキャンプ可能な場所もあります。

個人でバスやタクシーを利用して行くこともできますが、ガイド・送迎付きのツアーも利用すると便利で安全。せっかくならケツァールに出会えるポイントを熟練のガイドに教えてもらって、美しいケツァールの姿をカメラに収めてくださいね!

◎まとめ

パナマ共和国は、スペイン、隣接するコロンビアから独立し、1999年12月31日にアメリカから返還されたという歴史を持つ共和制国家です。手付かずの高原熱帯林で貴重な動植物を見ることができるパナマの世界遺産タラマンカ地方-ラ・アミスター保護区群/ラ・アミスター国立公園をはじめ、パナマ運河、遺跡や要塞の世界遺産など、大自然に恵まれた美しい国パナマを満喫する旅へ出かけてみませんか。

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