キューバの革命の司令部が残る!世界遺産グランマ号上陸記念国立公園

画像出典:Richard Semik

キューバの革命の司令部が残る!世界遺産グランマ号上陸記念国立公園

キューバには9件の世界遺産が登録されており、そのうち7件が文化遺産、2件が自然遺産になっています。自然遺産のうちの1つが今回ご紹介する「グランマ号上陸記念国立公園」になります。

グランマ号という名前はキューバの軍人であり、政治家であるカストロ議長が、1956年にグランマ号という船でキューバに上陸したことにちなんでつけられたもの。正式名称は「デセンバルコ・デル・グランマ国立公園」といいます。1986年に国立公園に指定され、1999年に世界遺産に登録されました。
石灰岩でできた崖がいくつも続く独特の地形は世界的にも珍しく、世界遺産にふさわしい光景ですよ。

目次

キューバの革命の司令部が残る!世界遺産グランマ号上陸記念国立公園

グランマ号上陸記念国立公園とは?

キューバ東部のグランマ州、サンティアゴ湾に面した港町サンティアゴ・デ・クーバがあり、そこに世界遺産グランマ号上陸記念国立公園があります。世界遺産グランマ号上陸記念国立公園はシエラ・マエストラ山脈の西側にある、とても自然豊かな地域です。

ここはカストロ議長やチェ・ゲバラが革命を起こすために上陸した場所です。キューバ革命はここから始まりました。革命がおこった土地であることから「革命の里」とも呼ばれていますよ。
現在は記念公園になっていて、たくさんの生物が生息していますよ。サンティアゴ・デ・クーパの近辺には、革命を起こしゲリラ戦で戦った時の総司令部もそのまま残されています。

カストロ議長はアメリカの航空機救難艇を購入したかったようですが、資金が足りず中古のクルーザーのグランマ号を買ったそうです。当時はメキシコに亡命していたのですが、キューバに再上陸するために購入したのです。そんな革命の地が現在はキューバの世界遺産になっており、歴史的にとても重要な場所になりました。

7月26日は革命記念日で、市内にはそれにちなんだ「7月26日モンカダ兵営博物館」もありますよ。ここに、ゲリラ戦の様子や武器などが展示されています。世界遺産グランマ号上陸記念国立公園を訪れる際には、こちらもぜひ寄ってみて下さいね。

グランマ号上陸記念国立公園へのアクセス

世界遺産グランマ号上陸記念国立公園へアクセスするためには、直行便がないので飛行機を乗り継いでいきます。カナダ・トロントで乗り換えおよそ3時間30分で、ハバナへ到着です。

ハバナからはバヤモの「カルロス・マヌエル・デ・セスベデス空港」に週2便フライトが出ています。バヤモからタクシーに乗り30分で、目指すグランマ号上陸記念国立公園に到着です。

グランマ号上陸記念国立公園のおすすめポイント①:独特の地形

出典: Matyas Rehak

世界遺産に登録された理由として歴史的な意味のほかにも、その独特な地形があげられます。グランマ号上陸記念国立公園あたりはカリブプレートと北アメリカプレートの活断層があるところ。そのため地上から海の中まで階段状の崖がたくさん突き出る独特な景観が生まれました。海岸線沿いに40キロ以上にわたり続くその光景は世界最大級の規模になり、とても珍しい世界遺産になっています!

世界遺産に認められた理由の一つにクルス岬の崖の地形があります。クルス岬は国立公園の南西部に突き出た岬で、とても見晴らしの良い場所ですよ!サンゴ礁や熱帯魚もとってもきれいです。またダイビングセンターもあり、カリブ海の自然を満喫できます。

グランマ号上陸記念国立公園のおすすめポイント②:数多くの生き物が生息する

世界遺産のグランマ号上陸記念国立公園は、キューバではじめてユネスコに認められた自然遺産。ここには約700種類にも及ぶ生物が生息していて、この地域にしか見られない希少な動植物もいますよ!雨がほとんど降らないことから、乾燥地域独特の生態系がみられます。水族館しか見ることのできない珍しいマナティーもここに住んでいますよ。自然の状態にいる希少動物を見に、世界中から観光客がやってくる場所です。

生物学的にも地形学的にもとっても貴重な場所、それが世界遺産グランマ号上陸記念国立公園です。

◎まとめ

世界遺産「グランマ号上陸記念国立公園」を紹介してきましたが、いかがでしたか?革命の足音きこえる歴史的な場所であると同時に、美しい自然がたのしめるところでもありましたね。
独特の地形を楽しんだ後はダイビングなどで活発に遊ぶのもおすすめですよ。
これで「グランマ号上陸記念国立公園」の紹介を終わります。

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