現代建築家の鮮やかな世界遺産!ルイス・バラガン邸と仕事場

画像出典:Thomas Ledl (CC BY-SA 4.0)

現代建築家の鮮やかな世界遺産!ルイス・バラガン邸と仕事場

ルイス・バラガンは白をベースに、メキシコ文化のカラフルさを取り入れた技法で人気を博した建築家です。現在も多くの住宅や庭園、オブジェの作品が残されています。中でもメキシコ・シティ郊外にある自身の邸宅が世界文化遺産に登録されました。世界遺産の中でも異色の存在感ですが、色使いに共通点を感じる美しい邸宅です。今回はそんなアーティスティックな世界遺産「ルイス・バラガン邸と仕事場」について紹介します!

目次

現代建築家の鮮やかな世界遺産!ルイス・バラガン邸と仕事場

ルイス・バラガン邸と仕事場とは

メキシコ・シティ郊外にある「ルイス・バラガン邸と仕事場」は、建築家ルイス・バラガンが自身のために建てた邸宅兼仕事場です。彼は白を基調とした幾何学的なモダニズム建築をベースに、赤や黄色、ピンクや青などメキシコ文化でもあるカラフルさを壁に取り入れた作風が特徴的。光や陰、水を取り入れたことでも有名で、庭園も手がけていました。

彼はモダニズム建築を近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビジュエから学んでいます。ル・コルビジュの作品は、2016年に東京の国立西洋美術館を含め17作品が世界遺産になって話題になりました。ルイス・バラガンの作品がメキシコ・シティには多数あって、トゥラルパンの礼拝堂やヒラルディ邸、メキシコ・シティ郊外ナウカルパンの「サテライト・タワー」なども有名です。

ルイス・バラガン邸と仕事場へのアクセス

成田からメキシコ・シティまでは直行便で12時間40分のフライトです。空港からメキシコ・シティ市街地まではメトロや路線バスがありますが、空港タクシーを利用しても約30分で行くことができます。治安の面からも空港タクシーが安全です。

ルイス・バラガン邸と仕事場のおすすめポイント2

外観

出典: Francesco Bandarin (CC BY-SA 3.0)

コンクリートで作られた四角い窓と小さな四角の穴が並ぶ壁が特徴的です。そのコンクリートの奥にはルイス・バラガンらしく、オレンジや黄色の壁が見えてきますよ。

敷地に入ると重なり合う幾何学的な壁が白や黄色、ピンクやオレンジに塗られ、美術館のような洗練された空間が広がります。その壁につたう植物やメキシコ・シティの空の青さも、この邸宅の美しさを支えていますよ。その大きさが異なる重なり合う壁によって造られた影もまた、計算され尽くしたものです。内装の写真撮影が禁止されていますが、敷地内の建物の外観については撮影可能。訪れた際には記念に撮ってみるといいでしょう。

内部

外観を十分に堪能したら次は内部を見てみましょう。内部も白壁を基調にしていて、床の木のフローリングと見事に調和。壁は外壁と同様にピンクなどカラフルに塗られ、ルイス・バラガンらしさが表れています。

内部では階段が特徴的です。彼の他の作品にも登場しますが、階段のカクカクとした段差が目立つように部屋に配置され、幾何学的な印象がとても強くなっています。また、外部に比べ全体が影となる室内では光を使用。窓の形や場所が計算され、内部にメキシコ・シティの美しい光が差し込みます。外部、内部共にとても美しく清々しい気持ちになるメキシコ・シティが誇る世界遺産です。

◎まとめ

ルイス・バラガンはメキシコが誇る建築家です。メキシコ・シティから少し離れていますが、見に行く価値は充分にありますよ。他の世界遺産とは趣向が違う建築物なので、一度立ち寄ってみてくださいね。また、メキシコ・シティではひったくりやスリなどが発生しているので注意が必要になります。高価なものを身につけない、iPhoneなどの歩きスマホはしない、カバンはチャック付きのもので常に自分の前に持つなどの対策を事前にしっかり準備しておきましょう。

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