密林の中にある巨大遺跡!世界遺産「古代都市パレンケと国立公園」

画像出典:Leeuwtje/istock

密林の中にある巨大遺跡!世界遺産「古代都市パレンケと国立公園」

メキシコ南部にある世界遺産「古代都市パレンケと国立公園」。7世紀に栄えた大都市で、マヤ文明の遺跡が多く残っていることで知られています。このパレンケの遺跡からは、パカラ王という王の遺体や装飾が見つかりました。他にも、パレンケがどのような古代都市であったのか今に伝える遺跡が多くあります。

今回は、そんなジャングルの先にある世界遺産、古代都市パレンケの魅力をご紹介します。マヤ文明の古代都市を探検してみませんか?

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密林の中にある巨大遺跡!世界遺産「古代都市パレンケと国立公園」

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「古代都市パレンケと国立公園」とは?

出典: Olivier Bruchez/flickr

世界遺産「古代都市パレンケと国立公園」はメキシコ南部グアテマラと国境を接するチアパス州に位置し、1987年に世界遺産の文化遺産に登録されました。遺跡を中心とした国立公園は総面積17.7k㎡、東京の新宿区より少し小さい面積の中に500以上の建造物群が発掘されました。パレンケは7世紀に最盛期を迎え、現在残っている遺跡の多くが、7世紀に建てられたものです。

パレンケはマヤ文明の典型的な宮殿を中心とした都市で、天体観測所や水洗トイレ、スチームバスなど、古代人の高度な暮らしぶりが想像できる世界遺産。「頭蓋骨の神殿」には、三角形の「マヤアーチ」と呼ばれるアーチがあり、マヤ文明のデザイン感覚を知ることができます。

「古代都市パレンケと国立公園」へのアクセス

日本からメキシコシティーへは直行便で約12時間30分。ロサンゼルスを経由する場合は、約18時間かかります。メキシコシティーからパレンケへは直行便で1時間30分ですが、週2日のみ運航なので事前確認が必要です。

パレンケ直行便が運航していない日はビヤエルモサまで飛ぶのが一般的。メキシコシティーからビジャエルモサまで直行便で約1時間30分。ビジャエルモサの空港からパレンケへはバスでアクセスできます。パレンケの町から遺跡へはミニバスで約15分の距離です。

「古代都市パレンケと国立公園」のおすすめポイント①:古代のハイテクな宮殿

出典: Graeme Churchard/flickr

世界遺産パレンケの中心にある「宮殿」は当時、王族や貴族の住居だと推測されています。水洗トイレやスチームバスなど、古代遺跡とは考えられない技術、設備を見学することができます。

宮殿の最大の特徴として、世界遺産パレンケでは他のマヤ遺跡には見られない高さ15mほどの4階建ての天体観測塔があるのです。塔の壁面は東西南北を正確に指しており、階段の踊り場には金星を表すマヤ文字があります。最上階には天体観測用に使われたと推測される塔、またこの塔から見ると冬至の日に太陽が、ちょうど「碑銘の神殿」に沈むのだそうです。世界遺産パレンケはマヤの文明がいかに高度なものであったのかを証明しているのです。

「古代都市パレンケと国立公園」のおすすめポイント②:碑銘の神殿

出典: Arian Zwegers/flickr

世界遺産「古代都市パレンケ」の遺跡の中でも、最も高いピラミッドが、「碑銘の神殿」です。この神殿では、1952年の発掘調査で地下から石棺が発見されたことで知られています。石棺には、パカル王とされる遺体が収められており、その遺体は翡翠のマスクを着けていました。この発見はエジプト文明と異なり、マヤ文明のピラミッドは墓ではなく神殿としての役割を果たしていたという定説を覆しました。

また、この石棺には浮き彫りが施されていました。その模様がまるでロケットに乗った宇宙飛行士のようであったことから、マヤ文明がUFOと関わりがある、といったさまざまな論争が生まれました。

なお、このマスクも石棺も、メキシコシティの人類学博物館に展示されているので、パレンケでは見学することができません。

「古代都市パレンケと国立公園」のおすすめポイント②:ピラミッドの内部を探検!

出典: Olivier Bruchez/flickr

「古代都市パレンケ」の遺跡の中で、「神殿13」と呼ばれる、茅葺の屋根がある神殿には中に入ることができるんです。

この神殿からは、水銀朱で染められた「赤の女王」の墓が発見されました。暗い通路を歩いてると、気分も高まります。世界遺産の神殿の中に入るなんて、貴重な体験ですよ!通路を進むと、石棺があり、内側は赤く染まっています。「赤の女王」はパカル王の母とする説や、妻とする説があり、現在でも判明していません。

メキシコの世界遺産、古代都市パレンケに訪れたら、ぜひ神殿の中を探検してみてください!

注意事項

メキシコ政府は古代遺跡の保存とともに、安全にも徹底して取り組んでおり、数か所の立ち入り禁止区域を設けています。しかし、心無い旅行者が興味本位や写真を撮ろうとしたりしてそこに立ち入り、滑落して負傷や死亡した事例があるのです。危険なので絶対にやめましょう。

◎まとめ

マヤ文明の代表的な「古代都市パレンケ」はじっくり巡ることで、その規模を知ることができる世界遺産です。

メキシコで世界遺産巡りをしていたり、マヤ文明の遺跡巡りをしている方にはもちろん、とにかくメキシコを観光したという方にもオススメの観光スポットです。また、翡翠のマスクや石棺の浮き彫りを見学しに、メキシコシティの人類学博物館にも訪れてみてください。ぜひ、謎の多いマヤ文明の遺跡をあなたの足で探検してみてください!

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