メキシコ独立運動の英雄ホセの生誕の地!世界遺産モレリア歴史地区

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メキシコ独立運動の英雄ホセの生誕の地!世界遺産モレリア歴史地区

メキシコのモレリアは、最も古い都市の一つで、植民都市バリャドリードとしてスペイン人に作られた街です。メキシコ独立運動の英雄ホセ・マリア・モレーロス生誕の地であることから、名前をモレーロスにちなんでモレリアと改称しました。

この街には、スペイン統治時代にスペイン人の指揮のもと先住民たちが建てた建築物が数多く残されています。そして、モレリアの歴史地区は、1991年に世界遺産に登録されました。この世界遺産には、大聖堂や水道橋、民家などが含まれており、スペイン統治時代の古い景観が評価されています。

そんな世界遺産「モレリア歴史地区」をご紹介します!

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メキシコ独立運動の英雄ホセの生誕の地!世界遺産モレリア歴史地区

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モレリア歴史地区とは?

出典: おかざき / PIXTA(ピクスタ)

スペインは、1521年にアステカ帝国を征服し、その後約300年にわたってメキシコの地を支配しました。この世界遺産「モレリア歴史地区」のある街は、植民都市バリャドリードとして建設され、最古の植民都市として知られています。

モレリア歴史地区には、たくさんのコロニアル様式の美しい建築物があります。現在では古き良き街並みが広がり、のどかな雰囲気が漂います。しかし、モレリアの街並みはスペインの指揮下で先住民が建てた、長く苦しい労働の結晶です。この世界遺産には複雑な背景があるんですね。

モレリアの街を代表する建物は、石造りの2kmほどもある水道橋や見事な装飾の大聖堂。さらには、特産のピンクの石で造られた美しい建物がたくさんあります。ルネサンスやバロック、新古典主義など、ヨーロッパの文化と先住民族のもつ文化とが融合し、現在まで受け継がれています。

またモレリアには、メキシコ独立運動の英雄ホセ・マリア・モレーロスの生家や博物館などがあり、メキシコの独立の歴史を知ることができる世界遺産となっています。

モレリア歴史地区へのアクセス

成田からメキシコシティまでは、直行便で約12時間40分のフライトです。メキシコシティからはメキシコ国内線の乗り換え、モレリアのヘネラル・フランシスコ J. ムヒカ国際空港までは1時間ほどで到着します。空港から市街地まではバスで40分ほどです。

モレリアまでは、メキシコシティからバスで行くこともできます。空港からメキシコシティ市街地までは、メトロや路線バスがありますが、空港タクシーを使用しても30分ほどで行くことができます。市内の北バスターミナルと西バスターミナルからモレリア行きのバスが出ており、順調に行けば4時間ほどで到着します。モレリアのバスターミナルから市内中心部までは、30分ほどかかります。

モレリア歴史地区のおすすめポイント①:ホセの生家

出典: Gabriel Rodríguez Lópe/flickr

世界遺産「モレリア歴史地区」の街は、スペイン統治下において植民都市バリャドリードとして作られた街です。その街が、モレリアという名称に変わったのは、メキシコの独立運動の主要な指導者の一人であったホセ・マリア・モレーロスの生誕地であったからです。メキシコの英雄である彼の名前モレーロスにちなんで改称されました。

ホセの生家は、世界遺産のモレリア歴史地区の中心である大聖堂の近くにあり、簡素なレンガ造りの建物です。ここに博物館が併設され、ホセの幼少時代から、スペイン軍に処刑されるまでの歴史が詰まっています。自由のため、民主主義獲得のために戦った、革命家の一生は、心に響くものがあります。この世界遺産の街にとって、重要な人物であり、見逃せない場所です。

モレリア歴史地区のおすすめポイント②:モレリア大聖堂

出典: einalem/flick

世界遺産モレリア歴史地区のシンボルといってもいい建造物が「モレリア大聖堂」。その堂々とした佇まいに訪れた多くの人が、圧倒されます。さらに、モレリア大聖堂の建設が始まア他のは、1660年のこと。そして、完成したのが、何と100年以上経った1774年です。長い年月にわたって、建築が行われたので、モレリア大聖堂は、バロックや新古典派など
の建築様式があることが魅力です。

大聖堂の中に入ると、16世紀に描かれた絵画などの美術品が飾られています。洗礼室も絢爛豪華で、思わずうっとりしてしまいますよ。さらに、モレリア大聖堂は、日が沈むと、ライトアップされることで知られています。夕闇に浮かぶ大聖堂も、存在感があり、美しいですよ!

モレリア大聖堂は、入場無料で、街の中心にあるのでアクセスも良好。メキシコの世界遺産、モレリア歴史地区を観光するなら、ぜひモレリア大聖堂に訪れてみてください。

モレリア歴史地区のおすすめポイント②:モレリアの水道橋

出典: Adam Jones/flickr

「モレリアの水道橋」は、モレリアだけでなく、メキシコを代表する建造物の1つです。メキシコ・ペソの50ペソ紙幣で表に描かれた人物は、メキシコ革命の英雄、ホセ。そして、裏に描かれた水道橋は、このモレリアの水道橋です。

この水道橋の最も高い部分では、約8mにもなり、距離は1,700mにも及びます。洗練されたデザインの水道橋が実際に使われていた時代に思いを馳せると、観光気分も盛り上がりますよ。水道橋の途中には、タラスカ族の女性像が飾られた噴水も見どころです。

モレリア歴史地区の注意事項

モレリアでは、2008年に麻薬戦争が起こり、死傷者が出ています。渡航の際には外務省のホームページを確認しましょう。メキシコシティ、モレリアともに、空港や長距離バス、地下鉄などで、スリなどの事件が起こっています。公共交通機関の早朝や夜間にはセキュリティが万全ではないので、なるべく利用は控えましょう。また、市内の流しのタクシーも運転手による暴行事件などが起こっていますので、利用しないほうがいいでしょう。

街では不用意に治安の悪いエリアに立ち入らないことが大切です。その他にも、高価なものはあまり身につけないようにしてください。

◎まとめ

メキシコ世界遺産「モレリア歴史地区」をご紹介しました。メキシコには、スペイン統治時代に造られたコロニアル様式の建物が多い街がたくさんありあす。その中でも、モレリアは、メキシコ独立革命にゆかりのあるスポットやさまざまな建築様式の大聖堂など、目で見て歴史や文化を知ることができるのが魅力の街。ぜひ、麗しい街並みが自慢のモレリア歴史地区に訪れてみてください!

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