名称:リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/1209/
中米メキシコには、カリブ海のビーチリゾートから中世コロニアル調の街並みまで、多彩な世界遺産がそろっています。なかでも「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」は、一風変わった世界遺産。今回は、世界的にも珍しい「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」についてご紹介します。
目次
「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」とは?
テキーラは世界中の観光客から地元のメキシコ人まで、多くの人々から好まれているメキシコのお酒です。メキシコならではの世界遺産とも言える「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」は、そのテキーラの原料となるリュウゼツランが青々と生い茂っているシーンを楽しむことができます。2006年に世界文化遺産として登録されました。
メキシコ国内を車で移動していると、他の地域でもリュウゼツランが栽培されているシーンを見ることができます。しかしながら、メキシコ第二の都市・グアダラハラから約1時間でアクセスできるこの地区でのそのシーンは圧巻!
青々と生い茂っているリュウゼツラン中でも、ブルーアガベ(アガベアスール)が綺麗に植えられた畑は特に美しい景観です。美しい光景を見ながら堪能するテキーラも絶品ですよ!
「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」へのアクセス
世界遺産「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」を見ることができるエリアへは、グアダラハラ国際空港からアクセスします。グアダラハラ国際空港は日本からの直行便がないため、アメリカの都市かメキシコの首都・メキシコシティ経由となります。
このエリアへの拠点となるのは、メキシコハリスコ州のテキーラ村。
アクセス方法は2通りで、1つ目は「Tequila Express」という観光列車です。週末のみの運行なので時間を事前にチェックしておきましょう。2つ目はグアダラハラの旧バスターミナルからローカルバスを利用する方法です。約1時間半で到着できます。
「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」のおすすめポイント①:テキーラ
メキシコの酒として世界中の人々から親しまれているテキーラ。メキシコ第二の都市・グアダラハラでも美味しいテキーラを飲むことができますが、せっかくなら生産地に近いこのエリアでテキーラを堪能してみませんか?
世界四大スピリッツのテキーラは、原産地呼称のお酒でもあるため厳しく管理されています。原料、製造方法、アルコール度数やその生産場所まで管理。その生産場所の大部分がグアダラハラがあるハリスコ州(一部のグアナファト州とタマウリパス州)です。そのため、他の地域で作られたアガベスピリッツでは"テキーラ"と呼ぶことができません。
「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」のおすすめポイント②:テキーラ村
世界遺産「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」の拠点となるテキーラ村は、この村自体メキシコに数多くある「プエブロ・マヒコ」と呼ばれている素晴らしい景観を持っています。しかしこの村で外せないのはやはりテキーラでしょう。
テキーラ村には多くの蒸留所や農園、そしてテキーラにまつわる博物館があります。蒸留所は簡単に見学することもできるので、生産方法を学んで美味しいテキーラを堪能することができますよ。現地オプショナルツアーもおすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね。
◎世界遺産「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」まとめ
世界遺産に登録されている「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」を紹介しました。古代遺跡や大自然がメインではない独特な世界遺産。古くからメキシコの人々に親しまれてきたメキシコの文化の1つでもあるのがテキーラです。
土地に根付き大事に製造されているお酒。その製造方法、原料などを学び味わうテキーラは、他の場所では楽しむことができない格別の味となっています。ぜひそんな背景を感じながらこの世界遺産の場所で堪能してみてください。