ステキな雑貨と遺跡に出会える！世界遺産オアハカとモンテ・アルバン

メキシコ南部の街、オアハカ。ここには2つの世界遺産があることで知られています。1つが、「オアハカの中部渓谷にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟」。そして、もう一つが、今回ご紹介する「オアハカの歴史地区とモンテ・アルバン遺跡」です。

色とりどりの民芸品や、美しい街並みが広がるオアハカ。モンテ・アルバンでは石彫が古代文明の姿を示しています。フォトジェニックな風景が魅力の世界遺産をじっくりご紹介します。

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡とは？

世界遺産「オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡」は、メキシコ・シティから南西に400kmほどの場所にあるオアハカという町にあります。この世界遺産は、時代の異なる2つのスポットから構成されています。

オアハカ歴史地区は、スペイン植民地時代の美しい街並みが残っているエリア。オアハカには先住民族のサポテカ族などの人々が多く住んでおり、その民族が作る民芸品はカラフルでとても人気があります。

モンテ・アルバンは、紀元前500年頃から紀元800年頃まで、サポテカ文明が栄えた中心地。神殿の外壁などに刻まれた石彫から、モンテ・アルバンが強い権力をもった勢力であることや、メキシコの有名な文明であるテオティワカンとの交流などが分かっています。モンテ・アルバンの古代遺跡は、マヤやアステカなどのメソアメリカ文明を明らかにする上で貴重な遺跡です。

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡へのアクセス

【飛行機でオアハカまでアクセス】

東京成田空港からメキシコシティまでは。直行便で約12時間弱。メキシコシティから、直行便で1時間ほどでオアハカのソコトラン空港にアクセスできます。また、オアハカのソコトラン空港へは、アメリカのヒューストンから直行便が出ています。そのため、日本からオアハカに行く際は、ヒューストンで乗り継ぎをすることもできます。ヒューストンからオアハカへは2時間30分ほどのフライトです。

オアハカのソコトラン空港から市街地へは、タクシーを使う行き方が一般的。個人タクシーを使いたい際は、空港の中にあるタクシーチケットを販売するカウンターでチケットを購入しましょう。空港から市街地までの所要時間は30分ほどです。

【オアハカまでバスの場合】
オアハカまではメキシコシティから陸路でアクセスすることもできます。まずメキシコシティの空港から市街地まで、メトロや路線バスがありますが、空港タクシーを使用しても30分ほどで行くことができます。治安の面からも空港タクシーが安全です。市内にあるバスターミナルからオアハカ行きの長距離バスで順調に行けば6時間ほどで到着します。

【オアハカからモンテ・アルバン】
オアハカのモンテ・アルバンまでは、バスでアクセスできます。オアハカ市街のアルテサニアス市場の近くに、モンテ・アルバンへバスが出ています。所要時間は30分くらいです。

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡のおすすめポイント

◆セント・ドミンゴ教会

メキシコにある世界遺産の街、オアハカで外せないスポットといえば、「セント・ドミンゴ教会」です。16世紀後半に建設されたこの教会は、バロック様式の傑作とも評される建造物。この教会の特徴は、内部の細かくて美しい装飾にあります。その代表的なものが、「生命の樹」と呼ばれるレリーフ。天井一面に広がっており、世界遺産を訪れた多くの観光客が天井を見上げています。この「生命の樹」は、キリスト教の創始者である「聖ドミニクス」を起点に枝の先に、33人の聖人がいます。これは、オアハカの先住民の死生観とキリスト教の考え方を組み合わせて表現したものです。

また、セント・ドミンゴ教会の修道院があった場所は、図書館や植物園などがある文化センターとして整備されています。そして、「モンテ・アルバン」で出土した金や銀、生活道具などが、展示しています。世界遺産モンテ・アルバンの遺跡を観光する前に、セント・ドミンゴ教会の文化センターで、遺跡について勉強するのもいいかもしれません。

◆オアハカの市場

メキシコの世界遺産「オアハカの歴史地区」の魅力の一つが市場。オアハカには、食品はもちろん、生活・日用雑貨を扱う市場が多くあり、賑わいを見せています。街の中心部にある「ベニート・ファレス市場」では、オアハカ名物のチーズを売るお店が多いです。味見をさせてくれるお店もあるので、お気に入りのチーズを買ってみてください。

少し近郊に離れた「トラコルーラ」では先住民族のサポテコの人々が作った民芸品が多く取りそろえてあります。鮮やかな色が、特徴の民芸品は、どれも可愛らしいので、メキシコの世界遺産のお土産にもピッタリです。

◆モンテ・アルバンの古代遺跡

オアハカ市街から西に約10kmにある、「モンテ・アルバン遺跡」。ここは、中央アメリカで最古の遺跡ともいわれています。紀元前500年頃から、モンテ・アルバンは建設され、紀元800年頃まで、人々は宗教を中心とした生活を送っていました。最も繁栄した6～8世紀までは、約25,000人もの人々が生活しており、他の文明の比較しても、高い生活水準を保っていました。

そんなモンテ・アルバン遺跡の最大の見どころは、「南の大基壇」です。これは、モンテ・アルバンの中で最も大きなピラミッドで、登ることもできるんですよ。上からは、遺跡全体だけではないオアハカの街まで見ることができますよ！世界遺産の遺跡を上から眺めるなんて贅沢ですよね。

また、「踊る人々」の石彫も見逃せません。外壁にある石彫には、まるで踊っているような人が彫られています。しかし、これは踊っているのではなく、拷問にかけられているようすを表したもの。かつてのモンテ・アルバンの支配者の力の強さを示したものだと考えれられています。世界遺産モンテ・アルバンの見どころの一つなので、ぜひ見に行ってください。

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡の注意事項

オアハカでは市場を回る時などは特に注意が必要です。混雑していたりするので、スリやひったくりなどには警戒しましょう。また、写真を撮られるのを嫌う人も多いので、写真を撮る際は、マナーを守ることを心がけましょう。フォトジェニックな民芸品が魅力の市場ですが、最低限のマナーは守りましょうね。

◎まとめ

世界遺産「オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡」をご紹介しました！モンテ・アルバンにスペイン統治時代の文化がとメキシコ本来の文化が織りなすオアハカ歴史地区と、どちらもとても見応えがあります。

メキシコの遺跡巡りでも、ステキなお土産を手に入れるでも、ここは訪れる価値のある世界遺産ですよ！

ステキな雑貨と遺跡に出会える！世界遺産オアハカとモンテ・アルバン