新羅仏教芸術の至宝がずらり!韓国が誇る世界遺産・石窟庵と仏国寺

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新羅仏教芸術の至宝がずらり!韓国が誇る世界遺産・石窟庵と仏国寺

韓国南部の都市・釜山(プサン)からバスで約1時間程のところに位置する慶州(キョンジュ)は、街全体に新羅(シルラ/シンラ)時代の遺産が残る貴重な場所です。韓国の歴史を知る上で重要な史跡や世界遺産が点在していることから、韓国のみならず世界中から観光客が訪れています。

中でも慶州の人気観光地となっているのが石窟庵(ソックラム)と仏国寺(プルグッサ)。この二つは「石窟庵と仏国寺」として、1995年には世界遺産に認定されました。どちらも同じく吐含山(トハムサン)の山中に建ち、セットで訪れるのが定番のコースとなっています。

毎年秋になると山全体が色づき、美しい紅葉に彩られる石窟庵と仏国寺。この時期は韓国全土からたくさんの観光客が押し寄せ、慶州の街が大変賑わいます。また、桜の季節もおすすめですよ!世界遺産の立派なお寺の佇まいと桜のコラボは必見です。

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目次

新羅仏教芸術の至宝がずらり!韓国が誇る世界遺産・石窟庵と仏国寺

石窟庵と仏国寺とは?

出典: twoKim images/Shutterstock

新羅は三国時代を経て、7世紀中盤に朝鮮半島をほぼ統一した強大な国家です。仏教を国教とした新羅は慶州を首都とし、1000年もの間繁栄を続けました。当時の優れた仏教芸術は世界的に評価されており、石窟庵(ソックラム)、仏国寺(プルグクサ)ともに韓国を代表する世界遺産となっています。新羅を語る上では欠かせない歴史資料として、また、世界遺産とし現在も大切に保存されているのです。

石窟庵は、751年に当時の宰相である金大城(キム・デソン)によって創建されました。彼が自分の両親のために建設したもので、当時は「石仏寺(ソクプルサ)」と呼ばれていたそうです。丸いドーム状に積み上げた花崗岩に土をかぶせている形が特徴で、洞窟のような室内には本尊が祀られています。

一方の仏国寺は、仏の国を現世に再現したお寺。韓国で最も勢力を持つ曹渓宗の寺院です。
一柱門から始まり大雄殿、極楽殿など境内の建物には全て仏教の教えが表現されています。
すぐそばにありながら、石窟庵と仏国寺は異なる世界観をもつ世界遺産なのです。

石窟庵と仏国寺へのアクセス

石窟庵と仏国寺は同じ吐含山(トハムサン)の山中にあり、石窟庵へ行くためには仏国寺を経由する必要があります。慶州中心部から市内循環バスの10番か11番に乗車すると、約40分程で仏国寺に到着。
石窟庵へ行く際は、仏国寺駐車場から12番のシャトルバスに乗り換えましょう。仏国寺から石窟庵へのシャトルバスは毎時40分に出発し、仏国寺へ戻るシャトルバスは毎正時に出発します。

石窟庵と仏国寺おすすめポイント

◆石窟庵と釈迦如来像

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石窟庵の主役はもちろん、ドーム型の空間に安置されている釈迦如来像でしょう。石造りのひんやりとした室内に入ると神像のレリーフが見えます。残念ながら現在は前室の前にガラスが貼られており、そこから先は進入禁止。ガラス越しに遠くの釈迦如来像を拝む形ではありますが、穏やかな表情と柔らかに微笑む釈迦像の姿は見ているだけで心が和みますよ。

実は石窟庵は太陽の昇る東向きに建てられており、太陽の光が石窟庵に差し込むと釈迦の額に埋め込まれたガラスがキラキラ光る設計になっているんです。よく見ると笑みを讃える唇は、うっすらピンク色をしているのだとか。これは見逃せませんね!

また、石窟庵は仏国寺からさらに山頂に上がったところにあるため、天気の良い日は慶州全体を一望することができます。ここは慶州では有名な日の出スポットとなっており、この絶景を楽しみに石窟庵を訪れる方も多いそうですよ。駐車場から山の風景を眺めながらゆっくりと参道を歩くのがおすすめです。

◆仏国寺の7つの国宝

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石窟庵と並んで世界遺産に認定されている仏国寺は、7つの国宝をもつ貴重な文化財です。仏国寺は仏の国を再現しており、全て場所に意味があると言われています。一柱門(イルチュムン)を抜けて天王門(チョナンムン)へ行けば、迫力満点の四天王が迎えてくれますよ。

特に仏国寺の国宝として有名なのが、紫霞門(チャハムン)へと続く青雲橋(チョンウンギョ)と白雲橋(ペグンギョ)。この橋には、彼岸世界に渡るという意味が込められているのだとか。
紫霞門から眺める紅葉がとても素晴らしいので、ぜひ見頃に合わせて訪れてみてください。

さらに進むと釈迦如来の彼岸世界を表現した大雄殿(テウンジョン)があり、立派な多宝塔(タボタプ)と釈迦塔(ソッカタプ)がそびえ立っています。これらもまた、仏国寺が誇る国宝のうちの一つ。
多くの国宝を備えていること以上に、木造建築の美しさも世界遺産たる所以ではないでしょうか?

各所を巡りながらのんびりと世界遺産鑑賞をしているうちに、心の平穏を得られそうですよね。
新羅時代最高峰の仏教芸術として、石窟庵と並び仏国寺も高く評価されています。

石窟庵と仏国寺の注意事項

石窟庵から仏国寺行きのシャトルバスに乗る際は、バス乗り場までの距離があるので時間に余裕を持って向かいましょう。1本乗り逃すと1時間待たなくてはいけないのでご注意を!
また、バス停は吹きさらしで秋冬は大変寒くなります。防寒対策をしっかり行い歩きやすい靴で行くのがおすすめです。仏国寺の境内はとても広く見どころも多いので、見学時間は多めに取っておくと良いですよ。

◎まとめ

世界遺産石窟庵と仏国寺方面へ向かう慶州市内バス(10番と11番)は、慶州の有名な観光名所を周る循環バスです。
世界遺産となっている慶州歴史地区へも停車するので、石窟庵や仏国寺と併せて観光すると良いでしょう。特に、仏国寺からの帰りに国立慶州博物館に立ち寄るのがおすすめ!
見どころ満載の慶州散策を、思い切り楽しんでくださいね。

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