【世界遺産】ピレネー山脈の モン・ペルデュとは?|雄大でのどかな牧場風景

画像出典:Patrick Rouzet (CC BY-SA 3.0)

【世界遺産】ピレネー山脈の モン・ペルデュとは?|雄大でのどかな牧場風景

スペインとフランスの国境に一体に広がる、ピレネー山脈を中心とした峰々からなる世界遺産「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」。スペイン側は主にオルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園、フランス側はピレネー国立公園などが含まれる、複合世界遺産です。

えぐりとられたかのように侵食された氷河の圏谷の景観はまさに圧巻。雄大なまでに広がる大自然には感嘆の声しかでません。。手付かずの自然の力強さと同時に、ヨーロッパの伝統的な農業を色濃く残した農村や牧場など、人と自然が調和して作り出した景観にも心惹かれます。

今回はそんな複合世界遺産、「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」の特におすすめの厳選3つのスポットをご紹介します!

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【世界遺産】ピレネー山脈の モン・ペルデュとは?|雄大でのどかな牧場風景

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ピレネー山脈のモン・ペルデュとは?

出典: shinya

ピレネー山脈の中央部の山、ペルデュ山を中心に山脈に広がる3000m級の峰々を合わせた複合世界遺産で、1997年にユネスコの世界遺産に認められました。この中央部の「ペルデュ山」は「孤独の山」という意味を持ちます。その名の通り標高3,352mもある、ピレネー山脈の中で3番目に高い山で、また石灰岩の山としてはヨーロッパ一の高さを誇ります。

主な登録範囲はスペイン側のオルデサ・イ・モンテ・ペルディド国立公園やその中の一部のプエルトラス、ビエルサ、トルラなどの地域。フランス側はピレネー国立公園とその一部のちガヴァバルニー圏谷やエストーベ圏谷、トルムーズ圏谷などです。

出典: chaoss

ピレネー山脈一体の地域は、かつてのヨーロッパの山岳地帯の農業の形を色濃く残している唯一の地域で、それがこの地域の世界遺産登録の理由の一つにもなっています。羊飼いの「移牧」の文化が生まれたのもここです。
牧草地や畑、農村や干し草などを入れる納屋、山道など、のどかな農業風景はここでしかみることのできない貴重な景観です。またこの美しい自然が作り出した生態系も保存されるべき貴重な要素となっています。

「ピレネー山脈の モン・ペルデュ」へのアクセス

スペインのバルセロナからモン・ペルデュまで車で約4時間30分で到着します。

またフランスから車でガヴァルニー村へ行くこともできます。空路だとパリからピレネー山脈のタルブ・オスン・ルール空港に行く方法もあります。

ピレネー山脈モン・ペルデュのおすすめポイント①オルデサ渓谷(スペイン)

出典: Gustavo Naharro (CC BY 2.0)

世界遺産「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」の一部のオルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園の中にある「オルデサ渓谷」。広場の入り口に着くと、切り立った深い谷に挟まれ、首をしっかり上げないと全容を見ることができない、大迫力の渓谷に思わず息を飲んでしまいます。写真にあるような美しい滝も見どころ。力強く流れる滝は圧巻です。オルデサ渓谷は世界遺産、ピレネー山脈の一帯がそうであるように、豊かな生態系を持っています。例えばピレネーシャモアというシカの一種のがヨーロッパ一生息していることでも有名です。

渓谷の北東からは世界遺産、ピレネー山脈のペルデュ山やCilindro de Marboré 山、Soum de Ramond山を見ることができますよ!大きくそびえたつ山々からは大自然の力強さ感じます。オルデサ渓谷はトレッキングを楽しむ方もおおく見られます。ぜひすがすがしい山の空気を存分に味わってみましょう。

ピレネー山脈モン・ペルデュのおすすめポイント②ピレネー国立公園(フランス)

出典: Myrabella (CC BY-SA 3.0)

世界遺産ピレネー山脈のフランス側一帯は1967年に国立公園に認定されています。そこはまさにそこは自然の宝箱。壮大な渓谷、洞窟、湖と言った美しい名所がいくつもあります。人が住んでいながらも美しい自然が残されているこの地域は、オソー自然保護区をはじめとした大自然の貴重な生態系が保存されている場所でもあり、イヌワシやマルモット、絶滅危惧のヒグマなど1200種の動物や400種の植物が生息しています。

この世界遺産の一部のピレネー国立公園は次にご紹介するガヴァバルニー圏谷やグランド・カスカード(大きな滝)など、魅力がいっぱい。世界遺産、ピレネー山脈が織りなす大自然を存分に体で感じることができる魅力の詰まったエリアです。

ピレネー山脈モン・ペルデュのおすすめポイント③ガヴァバルニー圏谷(フランス)

出典: Alain Casanova (CC BY-SA 4.0)

世界遺産、「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」の山々でもフランス側にある国立公園、ピレネー国立公園の中にある有名な圏谷の一つ「ガヴァバルニー圏谷」。2万年以上も前の巨大な氷河に侵食されてできた石灰岩からなるこの大きな圏谷はまさに圧巻。渓谷は3000mもの高さな山々に囲まれ、まるで大きな大支援の壁に囲まれているよう。そこには伝説で有名なローランの裂け目があり、ヨーロッパでもっとも大きな、落差422mの滝、ガヴァルニーの滝を見ることができます。

世界遺産だけあり、その雄大なる大自然は圧巻の一言。そこにいるとまるで自分も自然の一部人溶け込んでしまったこのような気分になるでしょう。ピレネー山脈の渓谷はハイキングも人気で、ガヴァルニー村からでて、少し山を散策するような初心者コースから、ピレネー山を越えてスペインまで行く上級者コースなど、様々なコースを楽しむことができます。

◎まとめ

いかがでしたか?世界遺産、「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」はヨーロッパの大自然が作り出した美し景観の数々を目で見るだけでなく、体で感じることができる貴重な地域。険しい山々や渓谷、またそこに住む動物たちなど、自然がありのままの姿で存在しており、そこにいるとまるで自分も大自然の一部になったように感じます。

人と大自然の調和が織りなす美しい景観の数々。ぜひ一度、その絶景を見に世界遺産「ピレネー山脈のモン・ペルデュ」を訪れてみてください!

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