破壊され続けたアルメニアの世界遺産!ハフパット修道院とサナイン修道院

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破壊され続けたアルメニアの世界遺産!ハフパット修道院とサナイン修道院

3つの世界遺産を保有するアルメニアは、トルコやジョージアに隣接し、東ヨーロッパの国に含まれることもあります。かつてはエデンの国とも呼ばれる熱心なキリスト教国家で、キリスト教を国家宗教として認めた最古の国。

アルメニアは、アジアやヨーロッパ、中東に囲まれた立地であったことから、多くの国による侵略や破棄を経験しました。アルメニアの世界遺産も侵略による文明の破壊、再建築を繰り返してきており、現存するのは奇跡的なこと。そんなアルメニアの貴重な世界遺産ハフパット修道院とサナイン修道院をご紹介します。

目次

破壊され続けたアルメニアの世界遺産!ハフパット修道院とサナイン修道院

ハフパット修道院とサナイン修道院とは

出典: Daniel Tadevosyan/shutterstock

ハフパット修道院とサナイン修道院は、深い亀裂で隔てられた、高原地帯にある世界遺産です。5~7世紀に栄えた世界遺産ですが、7世紀後半にアラブ人により一度は完全に崩壊されてしまいました。9世紀後半に、再びアルメニアが王国として建国された後に、再建築されたのものが現在のハフパット修道院とサナイン修道院だといわれています。

この世界遺産はアルメニアの歴史で重要な存在ともいわれています。サナイン修道院の中からは、科学論文や人類化学、医学の文献や歴史的な絵画が見つかり、アルメニアの発展に貢献しました。今も多くの考古学者により、研究が進められている世界遺産なので、今後も新たな発見が期待されています。

ハフパット修道院とサナイン修道院へのアクセス

ハフパット修道院は、首都エレバンから約6kmのところにあるAlaverdiという町にあります。サナイン修道院はさらにそこから約2km南東先です。交通手段があまり発達していないなので、ツアーの参加をおすすめします。

ハフパット修道院とサナイン修道院のおすすめポイント2

ハフパット修道院

出典: Vitaly Titov/shutterstock

ハフパット修道院のハフパット(Haghpat)は、アルメニア語で強い壁を意味します。 建物には、アルメニアの玄武岩が使われているので、強靭な佇まいですよ。

現在の修道院は、Royal Bagratuni王朝時代に建設されたもの。10世紀後半に建てられた聖ニシャン聖堂は、修道院の中でも最大規模を誇ります。また、11世紀初めに建てられた聖グレゴリウス教会は、中央部にはドーム型の屋根がついており、伝統的な建築方法で建設。雰囲気のある建物群なので、じっくりと見てみてくださいね。

サナイン修道院

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サナイン修道院は、アルメニアのサナインの街にある修道院です。サナイン修道院もまた、長い歴史の中で何度も破壊されました。同時期に建設されたハフパット修道院と同様、ドーム型のアルメニア建築が施行されています。

最初に建設されたのは、4世紀~5世紀で、その後アラブ人による侵略で破壊されました。また再建されましたが、1235年にモンゴル民族による侵略により多くの歴史的な建築物、周辺のアルメニアの歴史的人物の墓、修道士の実際に住んでいた城までも破壊されます。サナイン修道院も破壊されてもなお、長い間アルメニアの人々にとってキリスト教の学びの場として中心的存在を担ってきました。

◎まとめ

アルメニアに残るハフパット修道院とサナイン修道院をご紹介しました。何千年にもわたる歴史をくぐり抜けて、現在も見ることができる貴重な世界遺産です。壮大な歴史的建造物と、何度も破壊と再建築を試みたアルメニア人の文化的な世界遺産は必見ですよ。

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