名称:コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯
住所:Coiba island, Panama
公式・関連サイトURL:http://www.coibanationalpark.com/
コイバ島は中央アメリカのパナマにある島です。コイバ島やその周辺の海洋保護地域では珍しい固有種や希少な絶滅危惧種を見ることができます。貴重な生態系が存在する地域として世界遺産に登録されました。かつて流刑地として使用され、監獄では残虐な拷問が行われていたことから「悪魔の島」と呼ばれていましたが、今では穏やかな秘境のリゾートになっています。世界中からダイバーが集まる人気の世界遺産です。今回は世界遺産「コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯」について紹介します!
目次
人気のダイビングスポット!コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯
コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯とは
「コイバ国立公園とその海洋特別保護地域」は2005年に登録されたパナマの世界遺産です。コイバ島とチリキ湾内や周りにある38の小さい島々、その周辺では豊かな海洋生態系が確認されています。世界遺産に登録されている海域面積は約4000平方kmにもおよび、世界最大の海洋特別保護地域の一つです。
中央アメリカ最大の島でもあるコイバ島は、かつてパナマ本土の一部でした。18000年前に海面が上昇したことで、少しづつ切り離されてしまいます。その後コイバ島に残された動物や植物は独特の進化や変化を遂げ、エルニーニョ現象などの気候の影響を受けづらいことから特有の生態系を生み出しました。コイバホエザルやコイバアカオカマドドリ、ミナミカンムリワシなど特有の生物をたくさん見つけることができます。
コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯へのアクセス
コイバ島へはサンタ・カタリーナからのツアーに参加しましょう。パナマ・シティに到着後、バスを利用してソナに向かいます。その際の所要時間は4時間半。ソナに到着したら別のバスに乗り換えてサンタ・カリーナへ移動します。所要時間は約1時間半です。なお、サンタ・カリーナ行きのバスはソナからしか運行していません。さらにお昼(12時)と夕方(16時)のみの運行なので注意してください。
パナマ・シティを10時半に出るバスに乗ると、16時の便にうまく接続できますよ。パナマ・シティからソナ行きのバスが見つからなかった場合は、サンティアゴ経由でソナに行くことも可能です。ソナからサンタ・カタリーナまではタクシーの移動もできますが、値段が高いためあまりおすすめできません。
コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯のオススメポイント2
島特有の生物を散策
コイバ島を訪れたらゆっくりと島内を散策してみましょう。まるでモルモットの様なアグーチと呼ばれる動物や、ホワイト・テイル・ディアーやコイバホエザルの亜種など、他では見られない島特有の固有種の動物が無数に生息しています。もちろん動物だけではなく植物の固有種もたくさん生育していますよ。島内では1450種類の植物が生育していますが、その半数以上が固有種です。
そして絶滅危惧種になっているミナミカンムリワシや、中央アメリカでも数少ないと言われているコンゴウインコの大群など珍しく希少な動物も生息しています。穏やかで緑のあふれる世界遺産を何も考えずに歩くのも良し、写真を撮りながら歩くも良し。様々な楽しみ方でコイバ島を満喫してみてください。
ダイビング
コイバ島は人気ダイビングスポットです。ダイナミックな動物に出会える可能性が高く、ウミガメをはじめザトウクジラやジンベイザメ、バラクーダトルネードを見ることもできます。マンタやトビエイの大群に遭遇したり、クエのような巨大な魚を見た方もいるそうです。また、コイバ島に存在するサンゴ礁は東太平洋最大。700種類以上ものカラフルなサンゴや魚のコラボレーションを楽しむことができます。
そしてエイやトビウオ、シャチなどがジャンプすることもあるので水中カメラを用意しましょう。この世界遺産の周辺には33種類のサメが生息していることから、ツアーではサメが見られるスポットに案内してくれます。さらにコイバ島の浅瀬でのシュノーケリングもあるため、ダイビングが苦手な方でも気軽に挑戦することができますよ。
まとめ
ダイビングは天候に左右されるため、数日間ゆっくりしたい方はコイバ島に宿泊することをおすすめします。ツアーもいくつかあるので比べて決めると良いでしょう。英語が話せるのか、ランチを用意してくれるか、最小敢行人数など確認してみてくださいね。水中・陸上と共に珍しい生物やダイナミックな生物がたくさん生息している「コイバ国立公園とその海洋保護特別地帯」。ここでしか見られない風景と生物に会いに一度足を運んでみてはいかがでしたでしょうか?