ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産!モスタル旧市街の古い橋の地区

画像出典:cge2010/shutterstock

ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産!モスタル旧市街の古い橋の地区

ボスニア・ヘルツェゴビナは、東ヨーロッパのバルカン半島北西部にある国です。小さな国でありながらも、複数の民族が住み、豊富な文化を持っています。首都サラエボには、カフェやショップなどが立ち並ぶ全長約1kmの歩行者天国や、サラエボ旧市街の職人街など、魅力的な観光スポットが盛りだくさん。

そんなボスニア・ヘルツェゴビナには、3つの世界遺産があります。その中の一つの古い橋スタリ・モストは、ボスニア・ヘルツェゴビナの都市モスタルにあり、モスタル旧市街の古い橋の地区という名で、ボスニア・ヘルツェゴビナ初となる世界遺産に登録されました。ここでは、ボスニア・ヘルツェゴビナで外せない観光スポットの一つ、モスタル旧市街の古い橋の地区について詳しくご紹介します。

目次

ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産!モスタル旧市街の古い橋の地区

モスタル旧市街の古い橋の地区とは?

出典: cge2010/shutterstock

ボスニア・ヘルツェゴビナの南東部にあるモスタルには、アドリア盆地最大のネレトヴァ川が流れ、美しい景観です。延長約230kmのネレトヴァ川には、16世紀に造られた橋スタリ・モストが架かり最も人気の観光スポット。

街の象徴となっているスタリ・モストですが、1992年から1995年まで続いたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中にクロアチア系カトリック民兵によって破壊されてしまいました。その後、復興計画が持ち上がり、2004年6月に工事が完了。2005年にボスニア・ヘルツェゴビナ初の世界遺産に登録されました。

20世紀まで残っていた橋は、オスマン帝国のスレイマン1世が不安定な橋を作り替えるよう命じたことがきっかけで、1557年に建設が始まり、9年かけて完成したもの。建造当時では世界唯一のシングル・スパン・アーチで、最も優れた建造物の一つとも言われている貴重な橋です。

モスタル旧市街の古い橋の地区へのアクセス

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボからは、モスタルまでバスで約2時間半で行くことができます。クロアチアの都市ドブロニクからもバスが出ており、約3時間。あまりアクセスがよくないので、周辺都市から行ける日帰りツアーの参加がおすすめです。

モスタル旧市街の古い橋の地区のおすすめポイント2

橋からの飛び込み

出典: commons.wikimedia.org

モスタルの町の若者たちにとって、モスタルの古い橋からネトレヴァ川に飛び込むことが伝統になっています。川の水はとても冷たく、とても危険なため、最も上手で訓練を積んでいる潜り手のみがチャレンジします。この飛び込みは、1664年以降から記録として残っており、なんと建造当初から続いています。

1968年からは、公式な飛び込み大会が開催され、その後は夏になると毎年開催。飛び込み大会が行われている日以外でも、観光客向けにチップを集めながらジャンプしている若者もいるため、運が良ければ、飛び込んでいる方たちを見れるかもしれませんよ!

橋のデザイン

出典: Aleksandar Todorovic/shutterstock

モスタル旧市街の古い橋スタリ・モストは、全幅約4m、全長約30m、川の水面からの高さは約24mの中心部が湾曲した橋です。橋の両岸には、この橋を守る要塞化された2つの塔が備えられており、北東にあるものがヘビレア塔、南西にあるものはモスタリと呼ばれていて、橋の護衛者たちという意味。

橋のアーチには、地元の石テネリヤで組まれ、アーチの姿は内弧面の歪みが引き起こした多くの不規則性の結果です。再建前の橋の建築を手がけた建築家ミマール・ハイルッディンは、当代随一の建築家であったミマール・スィナンの門下生だった人物。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時に破壊された後、ユネスコの支援を受けたトルコ企業によって再建されたスタリ・モストは、再建事業に約1200万ユーロが費やされ、当時の技法に従って切り出された1088個もの石が使われています。2004年には再開通のセレモニーも挙行されました。

◎まとめ

ボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産、モスタル旧市街の古い橋の地区をご紹介しました。再建されてからの年月は、あまり経っていませんが、様々な歴史を乗り越えてきたスタリ・モストは、平和の象徴のようなもの。ぜひ美しい世界遺産の街を歩いてみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ボスニア・ヘルツェゴビナでおすすめの記事

ボスニア・ヘルツェゴビナのアクセスランキング