青く輝く湖と滝が織りなす自然の芸術!プリトヴィッツェ湖群国立公園

青く輝く湖と滝が織りなす自然の芸術!プリトヴィッツェ湖群国立公園

世界遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園は、エメラルドグリーンやコバルトブルーの湖と迫力ある滝の姿が世界でも類を見ないほどの美しさを誇る絶景スポット。太古からの手つかずの自然を残すクロアチアの中でも、プリトヴィッツェ湖群国立公園は世界中から注目を集めています。

この世界遺産があるのは、クロアチアの首都ザグレブから南へ約110km、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境付近。標高1000m級の山々の森の中に、高低差がある16の美しい湖と、段差のある湖から流れ落ちる92か所の滝があります。プリトヴィッツェ湖群国立公園は大きく分けると、標高が高い南側を上湖群、最も大きなコジャク湖から北側が下湖群と呼ばれるエリア。ここでは、幻想的で美しい景観を楽しめる世界遺産プリトヴィッツェ湖群国立公園をご紹介したいと思います。

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青く輝く湖と滝が織りなす自然の芸術!プリトヴィッツェ湖群国立公園

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プリトヴィッツェ湖群国立公園とは?

プリトヴィッツェ湖群国立公園は、約200キロ平方メートルにも及ぶ広大な森の中にある透明度の高い大小16の湖と、白い煙を上げて爆音と共に流れ落ちる92か所に渡る滝で有名な世界自然遺産です。

森の中を蛇行して流れるプリトヴィッツェ川が湖に姿を変えた美しい景観は、ここを訪れる人々の心を癒しています。1949年のユーゴスラビア時代には既に、プリトヴィッツェ湖群国立公園として国内随一の観光スポットとして有名となっており、ヨーロッパをはじめ世界中から観光客が訪れていました。

1979年に世界自然遺産登録されたものの、ユーゴ内戦の戦場となったこともあり、1992年には危機遺産に登録されてしまいました。危機遺産登録によって大幅に減収したことを重く見たクロアチア政府は、優先課題として一帯の地雷撤去に取り組み、1997年12月に危機遺産から登録抹消されたという歴史があります。

現在も、ヨーロッパ随一の透明度を誇る湖群はクロアチア最大級の観光地となっており、2000年には世界遺産の範囲も拡大。心が洗われるほど壮麗なプリトヴィッツェ湖群国立公園の素晴らしさに触れてみてくださいね。

プリトヴィッツェ湖群国立公園へのアクセス

日本からクロアチアの首都ザグレブへの直行便はありませんので、ヨーロッパの主要都市を経由してザグレブを目指します。ザグレブから世界遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園までは、バスが1日10本前後運行しており、約2時間半の道のりです。

プリトヴィッツェ湖群国立公園は下湖群だけをまわると約3時間、全体をぐるっとまわると6時間ほどで巡ることができます。ザグレブからの日帰り観光も可能ですが、できればゆっくり宿泊して、クロアチアの世界自然遺産の魅力を存分に味わってください。

おすすめポイント①:湖の美しさ

世界遺産のプリトヴィッツェ湖群は、高濃度の炭酸カルシウムなどが沈殿した石灰華(トラバーチン)によって川がせき止められてできた湖。上空から見ると、青く神秘的な16の湖が連なる姿はまるで棚田のようになっています。ヨーロッパ全体を見てもこれほどの透明度を誇る湖はないといわれており、水中には倒木や岩が沈んだ姿、その周りを優雅に泳ぐマスの群れも遊歩道から見えるほど澄んでいるのも世界遺産のプリトヴィッツェ湖群の魅力です。

湖の色が場所や時間、太陽が当たる方向によって、藍、コバルトブルー、ブルー、エメラルドグリーン、グレーなど色が変化するのも見どころです。国内最大のコジャク湖は全長約2.3km、深さは最大で約46mもある巨大な湖なので、電気ボートでの遊覧観光がおすすめ。大自然の浸食がつくりあげた神秘的な景観を満喫できます。

おすすめポイント②:壮麗な滝の数々

約8kmの間に標高差が140mほどあるプリトヴィッツェ湖群国立公園では、躍動感ある滝の姿も魅力。プリトヴィッツェ川とコロナ川が出合ったところで流れ落ちる落差約78mのプリトヴィッツェ滝をはじめ、プリトヴィッツェ湖群国立公園内には無数の滝が続いています。

クロアチア出身の歌手ミルカトルニナが愛したミルカトルニナ滝は、ミラノヴァツ湖からカヴァノヴァツ湖へと流れるように段々と落ちてゆく姿が素敵な滝です。

標高の高い海抜約640mから遊歩道の木道が整備されていて、ハイキングをしながら散策したり、中にはサイクリングを楽しんだりする人もいます。公園内は環境保護のため車の乗り入れは禁止。移動は電気バスと電気ボートを利用しましょう。

世界遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園の巡り方は、上流はハイキングで巡り、コジャク湖と下流はボートを使い、バスで戻るというコースがおすすめです。

おすすめポイント③:世界屈指の紅葉といわれるプリトヴィッツェ湖群

世界遺産プリトヴィッツェ湖群国立公園の観光は5~10月頃がメインで、ハイシーズンは夏。混雑する前の5~6月は新緑が目にまぶしく、10月中旬から下旬の紅葉時期も息を飲むほどの美しさです。夏をはずせば観光客が少な目なので、ゆっくりと世界遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園を満喫できますよ。湖と豪快に流れ落ちる滝、緑や紅葉など大自然とのコントラストは最高の景観です。

世界遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園の紅葉のベストスポットはプリトヴィッツェ滝。大小様々な白い滝の線と紅葉と黄葉のコラボレーションは、世界遺産に相応しい絶景です。また、透明度の高い湖に映り込む、紅葉も魅力的。中央の遊覧船乗り場と休憩場所近くが撮影ポイントです。ぜひ水鏡に映し出された美しい紅葉を写真で持ち帰ってくださいね。

◎まとめ

世界遺産のプリトヴィッツェ湖群国立公園はいかがでしたでしょうか?湖と滝の美しさはもちろんですが、熊や狼、鷹など野生の動物も生息している、自然が豊かで魅力的な場所でもあります。ここに住むワイルドキャットなどの希少価値の高い動物や、オオライチョウなど約140種の鳥類も生息しています。

石灰華による自然景観としてトルコのバムッカレや中国の九寨溝でも同じような現象を見ることができますが、うっそうとした森の中に佇む自然景観の素晴らしさは随一といえるのではないでしょうか。

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