混沌と多様性の街コルカタを楽しむためのおすすめ観光スポット26選

混沌と多様性の街コルカタを楽しむためのおすすめ観光スポット26選

インドは観光の魅力がとても高いと同時に癖が強く、強烈な体験ができる国として知られています。その中でもコルカタ(カルカッタ)は、最も「インドらしい」街の一つです。

インド北東部、バングラデシュの西に位置するコルカタは、北のインド、西のムンバイ、南のチェンナイとともに、インドの4大都市のひとつ。ただ、他の大都市がどんどん近代化が進むのに比べると、コルカタはまだまだ昔ながらの生活が多く残り、観光客向けの情報もあまり多くはありません。しかしそのぶん、街や人、文化の、生の熱気が感じられます。

さまざまな見どころで溢れる、混沌としたコルカタの街を楽しむための観光スポットを紹介します。

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混沌と多様性の街コルカタを楽しむためのおすすめ観光スポット26選

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1.カーリー寺院

出典: commons.wikimedia.org

カーリー寺院は、日本人のイメージの中にある「インドらしさ」を体験できる人気の観光スポットです。正式にはダクシネーシュワル・カーリー寺院といい、コルカタの街の中心からは5kmほど離れています。寺院の近くには地下鉄の駅もあるので、初めての観光客でもアクセスは容易ですよ。

地下鉄の駅から寺院までの参道には、両側にお店が並んでいます。ただし、大部分はお土産物屋さんなどではなく、真面目な宗教の道具類が主なので買い物を楽しむという雰囲気ではありません。

このカーリー寺院、お寺自体はすごく大きいわけでも、派手なわけでもありません。有名なのは、ここで毎朝のように行われている、ヤギの首を刎ねてカーリー女神に捧げる儀式です。カーリー女神はシヴァの妻でもあり、破壊と血を好むとされています。ヤギはその女神への生贄。次々に生きたままのヤギの首が刎ねられる様は、日本人観光客には衝撃的です。興味本位で訪れた観光客のなかには失神してしまう人もいるそうなので、見学の際はきちんと覚悟を決めていきましょう。

2.ダクシネーシュワル・カーリー寺院

コルカタにはカーリーの名前を冠した有名な寺院がもう一つあります。それがダクシネーシュワル・カーリー寺院で、コルカタ市街の北側15キロくらいのところ、フーグリー川のほとりに建ち、カーリー女神とその夫シヴァを祀っています。

こちらのカーリー寺院は白い壁に朱色のラインが印象的で、本堂は9本の尖塔を持つ美しい形をしています。中にはカーリー女神の像があり、その像の下には、ひれ伏したシヴァを模した大理石と、銀でつくられた1000枚のハスの花が敷き詰められています。

また、境内にはたくさんの祠が並んでいて、それぞれを見て回るのも興味深い観光地です。19世紀の宗教家ラーマ・クリシュナにもゆかりのあるお寺で、彼の住んでいた場所も見ることができますよ。

寺院の裏側はフーグリー川に続く沐浴場になっています。多くの人が真剣に沐浴をしていて、豪華なお寺とはまた違った厳かな雰囲気を感じることができる観光スポットです。

3.ビルラー寺院

高い塔を中心にした、インドの代表的な造りのお寺です。スペースシャトルやトウモロコシにも例えられるシルエットは、ヒンドゥー教の寺院のスタンダードとも言える形状で、インドから東南アジアまで、文化的な影響のあった広い範囲で見られます。

そんな伝統的でスタンダードなお寺を、現代風に改めて造られたものともいえるのが、このビルラー寺院です。インドを代表する財閥のビルラー家によってインド国内に数多く建立された寺院の1つで、1996年に完成しました。

ビルラー寺院には、観光客も中に入って拝観することができます。また、夜になるとライトアップされ、大通りの横で白く輝く美しい堂宇を見ることができます。コルカタ中心部の観光しやすい場所にあるので、ぜひ昼と夜の2度訪ねてみてください。

4.ティプー・スルタン・モスク

出典: bn.wikipedia.org

インドの主な宗教はヒンドゥー教ですが、コルカタはインドの中でもイスラム教徒が多く住んでいる都市です。東隣のイスラム教国バングラデシュはこのためにインドから分離独立したほどで、コルカタの街中では両方の宗教の信者が共存して暮らしています。

ティプー・スルタン・モスクは、1832年に建てられ、コルカタでも由緒のあるモスクです。ティプー・スルタンは18世紀末のインド南部のマイソール王国の君主で、イギリスの侵攻に強く抵抗したことから「マイソールの虎」と呼ばれた人物です。第四次マイソール戦争で戦死したのち、残された家族がコルカタに連行され、この地で余生を送りました。

ティプー・スルタン・モスクは、コルカタの街のメインストリートであるチョウロンギー通りにも面しているので、観光の途中にも立ち寄ることができます。特徴的なドーム状の屋根が並んでいて、とても面白く綺麗なシルエットの建物です。このモスクは基本的に誰でも、宗教にも関係なく、中に入ることができます。ただし、お祈りの時間は避けましょう。

5.ナコーダ・モスク

出典: ロシ / PIXTA(ピクスタ)

ナコーダ・モスクは、コルカタで最大と言われるモスクです。大通りから一本裏に入ったところにあり、ごく普通の商店街といった雰囲気が漂っています。雑踏を歩いているところに突然現れ、その大きさに驚かされます。一度に1万人が礼拝することができるそうです。

赤いレンガで造られた巨大な建物の上に、緑色に塗られたモスク独特のドームがいくつも乗っています。不思議な印象で、ちょっとメルヘンな色合いでもありますが、ぱっと見はデパートか何かのようにも見えてしまいます。

内部は吹き抜けの中庭のような形状になっていて、床は大理石。座るとひんやりとして涼しく、とても静かです。お祈りの時間は別ですが、ムスリムの人たちも談笑したり、コーランを読んだり、思い思いに過ごしているので、観光客もリラックスして一休みすることができますよ。

6.ムスリム街(パーク・サーカス周辺)

出典: commons.wikimedia.org

コルカタは、人口の2割ほどがムスリムとも言われるほど、イスラムの雰囲気も強い街です。中でも、コルカタ市街南東部のパーク・サーカスというあたりは、ムスリム街といわれているところです。観光客向けの宿が集まっているサダル・ストリートから、まっすぐ東の方に歩いて10分ほどのあたり。このあたりに観光に行くと、コルカタのまた別の面を見ることができます。

まず歩いていると、街の雰囲気が変わります。小さなモスクも見え、イスラムの帽子をかぶった男性が増えて、お店の看板などにはそれまでと違う文字(アラビア文字)が現れます。そして、このような地区では、インドでは一般的にはタブーとされている牛肉も食べられています。ここでは、インドになかなかないビーフカレーが食べられるのです。

ただ、この地区はコルカタでも普通の下町のようなところですので、あまり観光地化はされていません。英語のメニューなどは用意されていないことも多いので注意してください。

7.パレシュナート寺院

コルカタにはヒンドゥー教とイスラム教の他にも、インドの重要な宗教であるジャイナ教の寺院があります。ジャイナ教はヒンドゥー教と仏教が融合したような宗教で、徹底した禁欲と肉食や飲酒の禁止を特徴としています。本場はコルカタではなくインドの反対側、西岸部のグジャラート州とされています。

パレシュナート寺院は、コルカタ市街の北の郊外にあります。コルカタ駅の近くにありますが、少し道がわかりにくいので、自信のない人はタクシーで行きましょう。

特徴は、お寺とは思えないようなきらびやかで豪華な造りで、寺院というよりは宮殿のような外観です。金色の尖塔が付属していて、前庭には綺麗な噴水。中に入ると明るい緑や黄色といった色が多く使われ、大理石とステンドグラスがさらにキラキラした印象を与えます。観光客でも自由に入れるので、ぜひ訪ねてみて下さい。

8.ヴィクトリア記念堂

出典: まいあ / PIXTA(ピクスタ)

インドは20世紀はじめまでイギリス領でした。当時、ベンガル地方はイギリスのインド支配の拠点となり、コルカタは英領インドの首都とされていました。そのため、コルカタ市内にはイギリスにより建てられたヨーロッパ調の建造物が多く残っています。

街の中心にあるモイダン公園の中に、その代表的な建造物であるヴィクトリア記念堂があります。完成は1921年。インド皇帝を兼任していたヴィクトリア女王が亡くなったことにちなんで建てられたものです。西洋建築そのものですが、タージマハルを模しているともいわれ、白い大理石の重厚な美しい観光スポットです。

現在、内部は博物館になっています。ヴィクトリア朝時代にインド中から集められた美術品や、イギリス統治時代の絵画や資料などがたくさん展示されています。1900年代はじめのコルカタの様子を再現した実物大のジオラマも大きな見どころ。スパイスなどを売る商店、人力車を引く人、頭に籠を乗せて物を運ぶ人etc…今とあまり変わらない?ここは違う?という比較を楽しむこともできる観光スポットです。

9.セントポール大聖堂

ヴィクトリア記念堂もあるモイダン公園の中にある、インドで最も古い聖堂です。イギリス統治時代の1847年に、英国国教会によって建てられました。19世紀の建物が並ぶ大聖堂周辺は、コルカタ観光のハイライトのひとつと言えます。その後、1934年のコルカタ大地震によって損傷を受け、建て直されています。イギリス統治時代の代表的な建築様式であるゴシック様式で、60メートルの塔を中心に、豪華な装飾が施された力強い印象の聖堂です。

礼拝堂のステンドグラスは迫力のある美しさで、名前にもある聖パウロの生涯を描いたフレスコ画や、壁の豪華な装飾も見所です。もちろん観光スポットとしても有名なのですが、現在でも教会としての役割が強く、日曜日には観光客は入れなくなります。その他の曜日も参拝時間は区切られているのでご注意ください。

10.インド博物館

出典: commons.wikimedia.org

インド博物館は、コルカタのメインストリートであるチョーリンギー・ストリートと、旅行者向けの宿が多いことで有名なサダル・ストリートとの交差点にあり、観光に便利な立地です。インドで最古の博物館で、規模もとても大きく、すべての展示を見るには1日では足りないほどです。

観光客におすすめなのは、インド古代のインダス文明から近代までの歴史ゾーンと、仏像やヒンドゥーの像の宗教ゾーン。歴史ゾーンでは、紀元前2000年ごろにインド西部で発展したインダス文明の土器や動物の像などから、その後のマハラジャの王国時代、そしてイギリス統治時代まで、歴史の流れを把握することができます。宗教ゾーンでは、ヒンドゥー教の神さまの像や、仏像もたくさん展示されています。

11.タゴール・ハウス

出典: wonderland / PIXTA(ピクスタ)

インドを代表する詩人で、アジア人初のノーベル賞受賞者でもあるラビンドラナート・タゴールの生家が、「タゴール・ハウス」として観光名所になっています。

街の中心の北側にあり、地下鉄のギリシュ公園駅で降りて、徒歩で15分ほど。周りには路面電車も走っています。観光客の少ないいわゆる普通の住宅街といった雰囲気ですが、タゴール・ハウスへの標識はところどころにあるので、たどり着くのはそれほど大変ではありません。

一般的な民家と思っていると、その大きさに驚きます。煉瓦造りの三階建ての建物で、コロニアル風のお洒落な雰囲気です。建物や調度品、タゴールが乗っていた車など、当時の暮らしを垣間見ることができる観光地です。

12.マザー・ハウス

世界的に有名なマザー・テレサが晩年を過ごし、死後に葬られたのが、ここコルカタのマザー・マウスです。一階はマザー・テレサのお墓になっていて、2階がかつて生活していた部屋。こじんまりした建物内には、貧しい人々や病人に対する彼女の活動の記録も展示されています。

またマザー・ハウスでは、観光だけでなく、活動に参加することもできます。コルカタには現在マザー・テレサの意思を引き継ぐ施設が10箇所あり、病人や高齢者、孤児、障害者などの支援をしています。それらの施設は常にボランティアを募集していて、観光客でも参加することができます。

その登録とオリエンテーションがマザー・ハウスで行われているので、受付の時間帯には多くのボランティア希望者が集まってきています。1日だけでも参加可能なので、興味のある方はぜひ訪ねてみましょう。

13.サダル・ストリート

出典: Manuel Menal

サダル・ストリートは、主にバックパッカー向けの安めの宿がたくさん集まっていることから、インド好きの旅行者にとくに有名な通りです。インドは比較的長期の旅行者も多いので、費用をかけずに滞在するために、多くの観光客が安い宿を求めてサダル・ストリートにやってきます。

サダル・ストリートでは、宿だけではなく観光客に必要なものは何でもそろいますよ。お土産物屋だけでなく、インターネットカフェやスマートフォンのお店、長期旅行者が売り買いしていく古本屋などが数多く立ち並んでいます。

かつてのヒッピー文化を受けつぐような独特のホテルやお店に、インドらしい観光の雰囲気を感じることができるでしょう。インド博物館のすぐ裏手にあたり、旅行者向けのレストランやカフェもたくさんあるので、気軽に足を踏み入れてみてください。

14.ニューマーケット

出典: commons.wikimedia.org

モイダン公園のチョーロンギー通りを挟んで反対側の一帯を、ニューマーケットエリアといいます。東京駅を思わせるようなオレンジの煉瓦造りの大きな建物を中心に、時計台もあるオシャレな一画となっています。

しかし、中に入ると雰囲気は一転!小さな商店がびっしり並んでいて、あらゆるものが売られています。洋服や写真集などの本、ポーチのような小物など、お土産にもなりそうなものもたくさんあります。ただ、ニューマーケットは基本的にコルカタの地元の人たちの生活に密着した市場。観光客にはあまり関係のないものを扱っているお店がほとんどです。

それでも、日本のスーパーマーケットとは全く違う品揃えの売り場に、何に使うのかよくわからないような雑貨が並んでいるお店など、見て歩くだけで楽しい観光地ですよ。場内は巨大で、同じくらいの大きさのお店がびっしりなので、迷わないのは逆に難しいところ。時間に余裕をみてじっくり観光してください。

15.ダクシナパン・ショッピング・センター

出典: commons.wikimedia.org

ダクシナパン・ショッピング・センターは、コルカタの中心から南に10kmくらいのところにある、小さめで昔ながらのショッピングモールです。

ここは、コルカタ近郊に暮らす少数民族の工芸品を扱っていることで知られていて、木工品や家具、織物、貴金属や宝石などが売られています。お土産選びが好きな人なら長時間でもじっくり楽しめる観光地でしょう。家具は運ぶのが大変ですが、生地や小物はお土産にもぴったりです。

あまり大きなショッピングモールではないためか、タクシーの運転手も知らないと言うことが多いようです。タクシーで行く場合は、すぐ近くのダクリア駅を目印にすると良いでしょう。

16.クエスト・モール

出典: commons.wikimedia.org

コルカタは人口450万人の大都市なので、近年では大きなショッピングモールもいくつも作られています。こうしたモールは、経済成長を続けるインドの現在の先端を感じられる観光地。クエスト・モールはそのなかでも、最も高級感があるモールの一つです。

建物の中はきれいで広く、アルマーニやグッチ、バーバリーといった高級ブランドも出店しています。それほど混んでなく、もちろん冷房も効いているので、ゆっくりウィンドウショッピングを楽しめますよ。

フードコートや日本でもおなじみのファーストフードもあります。インドの一般的な価格からすれば高額ですが、ここでだけ日本の感覚に戻ってもいいでしょう。雑貨やスナックなどのレベルも街中のお店よりも高く、お土産にもできるものがたくさんある観光スポットですよ。

17.ドゥルガー・プージャ

インドにはたくさんのお祭りがあります。スケジュールを合わせられるなら、ぜひお祭り見物も観光に組み入れてみてください。

コルカタで最も有名なお祭りが、ドゥルガー・プージャです。コルカタを中心としたベンガル地方で祝われているもので、毎年10月の初めに行われます。学校や会社も休みになり、帰省する人も増え、街はすっかりお祭りムードになります。

ドゥルガー・プージャでは、街中に2〜3mもあるドゥルガーという女神の像がたくさん設置されます。女神像は布や鈴などで飾り付けられ、花や米などが備えられます。その周りには屋台が出たり、家族でお参りついでにご飯を食べていたり、日本の縁日のような雰囲気です。

お祭りの最後には、このドゥルガーの像を河に流してしまいます。大勢の人たちが神像を担いだり、リアカーに乗せて河まで運んでいくところも、お神輿のようで観光ポイントになっています。そして、また翌年には新しいドゥルガー像をつくるのです。

18.ディーワリー

ドゥルガー・プージャはベンガル地方で盛んなお祭りですが、こちらのディーワリーはインド全体で祝われる祭典です。インドの暦で新年を祝うもので、毎年10月の終わりくらいの5日間に行なわれます。コルカタでは大きなお祭りが10月に2つもあるので、その間ずっとお祭りをしているような印象もあります。

ディーワリーは、ちょうど日本のクリスマスから年末年始のような雰囲気です。街はいたるところが電飾でライトアップされて、家族連れが着飾って見物に出かけてきていたり、街なかのあちこちで、お祈りや踊りが行われていたり。とても楽しい雰囲気を楽しむことができます。

ただし、大きな爆竹のような火薬を爆発させる風習もあるので、急に大きな爆発音がすることもあるので注意してください。

19.ホーリー祭

3月の最初の満月の日に行われる、北インドで最大級の規模といわれるお祭りです。いろいろな粉で色をつけた水を互いにかけあう、というお祭り。雨季の始まりに、今年も雨がきちんとふって、たくさん収穫があるゆに、と祈ったのが起源と言われています。近年は日本をはじめとする世界各国にも広まってきているので、名前は知っているという人も多いかもしれません。

この日は、街中が文字通りお祭り騒ぎになり、誰もがはしゃいで色水を掛け合います。陽気で楽しい雰囲気なのですが、この色水、なかなか強力です。服に染み込んだ色が落ちないのは仕方ないところですが、体についた色も、何日も落ちません。すぐに日本に帰る人は注意が必要かも。カメラやスマートフォンに色水をかけられると壊れてしまうかもしれませんので、お祭り見物では気をつけてください。

また、コルカタではそれほどでもありませんが、ヴァラナシなどの一部の街ではハメを外しすぎる人が多く、危険なので観光客は外に出るなと言われることもあります。参加する際はきちんと下調べをしておきましょう。

20.ハウラー橋

コルカタ市街の西側を流れるフーグリー川にかかる橋で、1943年に造られました。全長705メートル、高さ97メートルという大きな橋で、鋼鉄が組み合わせられたトラスがそのまま見える無骨な造り。力強い印象で、迫力を感じます。また、これだけ長く大きい橋なのに、河の中には橋脚がなく、すべて両岸からのみ支えられているのも特徴です。

眺めていると美しい川なのですが、車で渡るとなると渋滞がひどくとても大変です。場合によっては渡り切るまでに1~2時間を要することもあるとか。観光客にとっても、川の西側にあるターミナル駅に行くにはこの橋を渡らなければならないので、渋滞は他人事ではありません。渋滞にはまって列車に乗り遅れた、ということのないようにお気をつけください。観光目的であれば、歩いて渡るのもおすすめですよ。

21.ハウラー駅

コルカタからインドの各地へ向かう列車は、ほとんどがこのハウラー駅から出発します。観光旅行でも、コルカタからヴァラナシ、デリー方面へ向かう際にはここから。逆にそれらの都市からコルカタに列車でくると、この駅に着くことになります。

駅舎はなんとなく東京駅を思い出すようなオレンジ色で重厚な外観ですが、たくさんのアーチ窓が並んで可愛らしい印象も受けます。駅の中はとても広くて利用客も多いものの、意外と整然としています。待合室もあり、食堂もあり、ハウラー橋やフーグリー川を眺められます。また駅のすぐ近くにはSLなどが展示されている鉄道博物館もあるので、早く着きすぎてしまっても大丈夫ですよ。

22.イーデン・ガーデンズ

出典: en.wikipedia.org

イーデン・ガーデンズは、コルカタの代表的なクリケット場です。建築当時の1864年にインド総督であった、オークランド伯ジョージ・イーデンにちなんで名づけられました。クリケットのコロッセオとも呼ばれる由緒正しいスタジアムで、現在はコルカタを本拠地とするクリケットのインド・プレミアリーグのチーム、ナイトライダーズのホームグランドとなっています。インド代表の試合が行われることもあり、地元の人からも人気の観光スポットです。

クリケットはインドで最も人気のあるスポーツ。試合時間が長く数日かかることもあるのですが、試合をしている日には、ホテルや食堂のテレビで多くの人たちがずっと中継を眺めているのを見ることもあるでしょう。インドへ観光に来たからには、ルールがわからなくてもぜひ地元の人たちと一緒に観戦してみましょう。

23.マーブル・パレス

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マーブル・パレスは1835年に建設された、新コロニアル様式の建築です。コルカタでももっとも美しい19世紀の建築とされていて、大理石で作られた外装と床が非常に有名な観光地です。

ここは、商売で財をなしたラジェンドラ・ムリックが自らのアートコレクションのために作ったもので、現在でもルーベンスの作品を筆頭に、多くの芸術作品を所蔵しています。個人運営の美術館として公開されていて、一般観光客も入ることができますよ。入場は無料ですが、開館時間が比較的短く、入館するにはヴィクトリア記念堂近くのインド政府観光局でパスを受け取る必要があります。また、写真撮影は禁止です。

地下鉄のマハトマ・ガンジー・ロード駅から歩いて10分程度。観光エリアではないところにあるので、訪れるときはあらかじめ開館時間を確認しておきましょう。

24.競馬場

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コルカタの街の西南側、ヴィクトリア記念堂やセントポール寺院もある、モイダン公園の南の方にあります。地下鉄のラビンドラ・サダン駅から歩いて15分ほどのところ。公園の中なので迷うこともなく、街中からも比較的簡単にアクセスできるところにあるので、レースの日程が合えばぜひ訪れてみてほしい観光地です。

レースは、モンスーン・ミーティングと言われる7月〜10月の期間に20回ほど、コールド・ウェザー・ミーティングという10月〜3月の期間に30回ほど行われます。シーズン中でもレースは週に2回程度なので、日程は事前に確認しましょう。

日本と同様かそれ以上に喧騒と熱気にあふれた観客が多く、観光客に親切な案内もありません。馬券を買うのはちょっと大変ですが、雰囲気だけでも楽しめるでしょう。

25.コルカタ動物園

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1876年に開園した、ベンガル州最古の動物園です。主にコルカタのファミリー向けに作られていますが、観光客でも楽しめます。動物は一般的な動物園と同じく、キリンやシマウマ、ゴリラ、インド象、そして鳥類など、多くの種類を見ることができます。

また、日本では目にすることができない動物もいますよ。インディアン・アンテロープという長いツノを持ったシカ科の動物や、ニールガイという牛と馬の混ざったような、インド固有の動物がいます。そして、この動物園で最も有名なのは、ホワイト・ベンガルタイガーです。コルカタのある西ベンガル州の名前を持った、シンボルのような虎です。

観光客もバスで30分ほどで行くことができるので、ピクニック気分で足を延ばすことができます。ゆっくり過ごして半日くらい。コルカタの喧騒に疲れたときにのんびりすれば、気分も変わり、また街の散策に戻れるでしょう。

26.セントラル・パーク

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コルカタ市街の北東、地下鉄なら30分ほどで行けるところに、混雑した街とは全く違って整然と放射線状の道路で整備された区画があります。湖を中心として造られたソルトレイク・シティ地区で、その中央に位置するのがセントラル・パークです。

コルカタは混雑した街並みが特徴の大都市ですが、ここはそれらとは無縁。よく手入れされた公園で緑も豊か、空気も爽やかです。湖には鳥の声が響き渡り、ボートに乗ることもできますよ。地下鉄セントラル・パーク駅からすぐなので、朝や夕方に訪れてみてはいかがでしょうか。コルカタのまた違った面を見ることができる観光スポットですよ。

◎まとめ

コルカタは混沌としていて、とてもインドらしい都市です。インドが凝縮された街とも言われます。また、コルカタはインドの大都市では最も日本に近い位置にあるため、飛行機でのアクセスもしやすいのも観光の利点。

最近ではタイのバンコク経由のLCCもあり、安価で観光に行くこともできます。インドに行ってみたいけど日数が限られているというときや、できるだけ安上がりに抑えたいというとき、コルカタへの観光旅行も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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