アーグラ観光オススメスポット10選。タージマハル以外にも見どころ沢山!

アーグラ観光オススメスポット10選。タージマハル以外にも見どころ沢山!

本の常識がまったく通用しない、摩訶不思議な魅力を持つ国インド。混沌とした世界に引き込まれるか、二度と訪れたくないと思うか、訪れた人の評価がこれほど二極化する国も珍しいのではないでしょうか。そんなインド旅行で多くの観光客が訪れる都市が、世界遺産「タージ・マハル」のあるアーグラです。壮大なタージ・マハルがそびえるこの街は、かつてマハラジャが暮らした歴史的な要所でもあります。

タージ・マハル以外にも、悠久の歴史が彩るアーグラには見どころがたくさんあります。今回は、インドの歴史を感じられるアーグラのおすすめ観光スポットを10か所ご紹介します。

目次

アーグラ観光オススメスポット10選。タージマハル以外にも見どころ沢山!

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1.タージ・マハル

タージマハル(アーグラ)

アーグラを訪れる観光客の多くは、タージ・マハルを目的にやってきます。1983年に世界遺産に登録されたこの建物は、ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、愛妃ムムターズ・マハルのために1632年に建設を開始した白大理石の霊廟です。こんなに美しい建造物がお墓だなんて驚きですよね!庭園にある水面に建物が映り込み、左右対称の美しい姿が世界中で称賛されています。

現地でまず圧倒されるのは、その白さです。晴れた日に見ると、眩しいほどに白く輝き、目が痛くなるほど。さらに建設当時の様子も驚きの連続です。建材の輸送にはインド中から1,000頭以上の象が動員され、また、装飾のためにチベットからトルコ石、中国から翡翠など、世界各地から宝石が集められました。

建物の美しさはもちろん、当時の人々の労力や、皇帝の妃への深い愛情を思うと感慨深さが増す観光名所です。

2.アーグラ城塞

アーグラ城塞

「アーグラ・フォート」、またはその赤砂岩の壁から「赤い城」とも呼ばれる「アーグラ城塞」も、アーグラを訪れるなら絶対に外せない観光スポットです!煌びやかに宝石がちりばめられたタージ・マハルの建設には莫大な費用がかかり、それが国の経済に影響を与えたほどでした。その結果、浪費を憂慮した息子アウラングゼーブによって、シャー・ジャハーンはこのアーグラ城塞に幽閉されることとなりました。

閉じ込められた部屋もまた豪華だったと言われていますが、彼は死ぬまでの8年間、外に出ることを許されませんでした。しかし部屋からは遠くにタージ・マハルを望むことができたので、愛妃の霊廟を眺め、過ぎ去った栄光の日々を思いながら息を引き取ったのかと思うと、何とも切ない気持ちになりますね。

シャー・ジャハーンが幽閉されていた部屋には入れませんが、その隣からタージ・マハルを眺められるアーグラ城塞は、歴史と哀愁を感じる観光地です。

3.アクバル廟

アクバル廟(アーグラ)

アーグラから北西に約10kmの場所にあるシカンドラの町は、アーグラ中心部から車で約30分の距離です。少し足を延ばして、この町にある「アクバル廟」を訪れてみてください。敷地に足を踏み入れると、その壮麗さに圧倒され、思わずカメラを向けたくなるでしょう。

まず目を引くのは、繊細で荘厳な門です。赤いサンドストーンを基調に、白い大理石や色とりどりの石で施された象嵌細工が、フォトジェニックな美しさを放っています。

門を堪能した後に中へ入ると、庭園の中央に「アクバル廟」があります。特徴的なのは屋根で、「チャトリ」と呼ばれるインド・イスラム建築の要素が取り入れられています。ムガル帝国のアクバル皇帝が建設を始めたこの廟は、彼がイスラム教や他宗教を寛容に受け入れたことを反映しており、さまざまな文化を融合させた建築美が見どころです。

4.ジャマー・マスジット

ジャマー・マスジット(アーグラ)

「ジャマー・マスジット」は正式には「マスジデ・ジャハーン・ヌマー」と呼ばれ、その意味は「世界を見渡すモスク」です。同名のモスクはイスラム圏各地に存在し、実は東京・御徒町にも同じ名を持つモスクがあります。

アーグラのジャマー・マスジットは、デリーのオールドデリーにあるジャマー・マスジットとよく似た姿をしています。赤砂岩の建物の上には「チャトリ」と呼ばれる、イスラム建築特有の赤い屋根が並び、その可愛らしいデザインが印象的です。ヒンドゥー教が主流の国でイスラム教のモスクを見学するのも興味深い体験で、インドの多宗教性を肌で感じられるでしょう。アーグラ城塞からほど近いので、ぜひ立ち寄ってみてください。

5.コヒヌールジュエリー博物館

世界中の人々を虜にする宝石。インドでは千年も前から宝石の採掘が行われています。世界でもっとも古い宝石の産地といわれ、今でも稀に巨大な宝石が発掘されてニュースになることがあります。アーグラを訪れたらジュエリー博物館に行ってみてはいかがでしょう。

「コヒヌール・ジュエリー」は著名なコレクターがもつ宝石博物館です。スリランカ産の最高級エメラルドを惜しげもなく使用したペンダントやきらびやかなタペストリーなど、目の保養になるものが沢山展示されています。
 
インドの宝石に魅了されたらお土産や自分のために購入をするのもステキです。インドではダイヤモンドやサファイア、エメラルド等の高価な宝石が比較的安く手に入ることでも知られています。ただし偽物を売る悪質なお店も多くあるので、購入の際はインド政府公認のジュエリーショップで買うことをおすすめします。

6.ファテープル・シークリー

ファテープル・シークリー(アーグラ)

子宝のご利益があるとされ、地元の人々も多く訪れる「ファテープル・シークリー」は、勝利の都とも称されています。ムガル帝国の第3代皇帝アクバルは、グジャラート地方での戦いに勝利した後、予言に基づいてこの都市を建設し、アーグラから遷都したと言われています。そして、男の子を授かったことがその由来です。

しかし、残念なことにこの都は利便性の悪い場所にあったため、わずか14年で滅びてしまいました。アクセスの悪さは今もなお健在です。ファテープル・シークリーの遺跡群は1986年に世界遺産登録されていますが、行き方はアーグラの中心部からバスに揺られること約1時間半。少し遠いのですが、わざわざ足を運ぶ価値のある観光スポットです。

7.マターブ・バーグ

マターブ・バーグ(アーグラ)

「幻の黒いタージマハル」の話をご存知ですしょうか?タージマハルといえばインドを代表する世界遺産、白亜の霊廟です。タージマハルを建設したムガル帝国第5代君主シャー・ジャハーンはそれだけでなく、向かい側であるヤムナー川の対岸に、自らの霊廟である黒いタージマハルを建設するつもりでいたそうです。

しかし国が傾く程巨額の費用を投資してタージマハルを建設したため、アーグラ城塞に死亡するまで幽閉され、結局「黒いタージマハル」は幻となりました。

現在、その地は整備された庭園「マターブ・バーグ」になっており、朝の早いインド人や観光客の散歩コースになっています。タージマハル側と比べて圧倒的に空いているので、思う存分のんびりとタージマハルの眺望を堪能できます。

8.スピリチュアル・ミュージアム

「スピリチュアル・ミュージアム」は日本人の間ではあまり有名ではないかもしれません。欧米からはるばるインドまでやってくるバックパッカーにとっての人気スポットになっているんですよ。ここではインド式のヨガセッションを受けることができることで知られ、その他にも様々なプログラムがあります。

60年代70年代にビートルズをはじめ多くの欧米の著名人がその魅力にハマったインド・スピリチュアルの世界。タージマハルの近くにあるので好アクセスですよ。観光客に対してフレンドリーだと評判なので、興味のある方はぜひトライしてみて下さい。

9.イティマード・ウッダウラ廟

イティマード・ウッダウラ廟(アーグラ)

タージマハルが気に入った方には、「イティマード・ウッダウラ廟」もおすすめです。白い大理石が有名なこの廟は別名「ベビータージ」と呼ばれ、ここで培われた大理石の彫刻技術がタージマハルに活かされたと言われています。タージマハルに比べると規模は小さく、あまり知られていないかもしれませんが、ここで見られる彫刻などはタージマハルにも引けを取らない素晴らしいものなので、ぜひじっくりと鑑賞してください。

また、イティマード・ウッダウラ廟はアクバル大帝の廟であり、この大帝は宗教に寛容でした。イスラム教、仏教、ヒンズー教などが融合した非常にユニークな建築様式を見ることができます。内部の壁画も美しく感動的です。

タージマハルに比べて格安の入場料で、混雑もなくゆっくりと過ごせるのが嬉しいポイント。タージマハルの後に立ち寄って見比べてみるのも良いでしょう!

10.モティ・マスジッド

モティ・マスジッド(アーグラ)

「モティ・マスジッド」はアグラ城塞のなかにあります。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって皇帝親族専用の祈祷所として建てられ、その白い大理石の壁面の美しさから「真珠のモスク」と呼ばれています。「モティ」は真珠を意味していて、建造から350年以上経っても白く美しく輝く建物はまさに真珠のようです。

入り口は3か所あり、それぞれに帝国時代を象徴する職人の細かい技巧を見ることが出来ます。宗教施設であるモスクなので内部は見ることができませんが、外からでもその美しさを鑑賞する価値のある観光スポットですよ。

◎アーグラのおすすめ観光スポットまとめ

アーグラと言えばタージ・マハルのイメージが強いと思いますが、それ以外にも沢山の見どころがあります。タージ・マハルを筆頭に、現代では考えられないような莫大な費用と時間をかけて建設されたものが多く、見応え充分。それと同時に当時の権力者がどれほど力を持っていたのかを考えると、ちょっと怖いくらいです。

それぞれの観光スポットが持っているエピソードを知ってから鑑賞すると、さらに充実した観光になりますよ。何度行っても新しい発見があり楽しめるインドの古都アーグラ。皆さんもぜひ、アーグラを訪れてみてくださいね。

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