おおいたは2004年就航、宇和島運輸が運航する4隻のフェリーのうち、最も歴史あるフェリーです。旅客定員535名、乗用車の積載150台、八幡浜港⇔臼杵港を1日4往復している働きものです。宇和島運輸共通のデザイン、白い船体にグリーンとブルーのライン、ファンネル(煙突)の赤色に宇和島の「宇」の字、船体には黒文字で「おいいた」と書かれています。客室のクラスは特等客室、1等客室、2等客室の3タイプ。同じ航路にはもう1隻「さくら」というフェリーが就航。同じ宇和島運輸からは、八幡浜港⇔別府港航路のフェリーも出ていますので、往復別航路での旅行企画も楽しめます。これらのフェリーもスカイチケットでの早めの予約がおすすめです。
おおいたは約2450トン、乗客定員535名の中型フェリー。八幡浜港、臼杵港間を1日4往復しています。姉妹船のさくら、えひめに続いて造船された同型のフェリーです。えひめと比較すると乗客定員が75名少なくなっていますが、乗用車積載数は150台のまま。カーフェリーとしての需要の高さに応える設計です。四国や九州はドライブ旅行しやすい地域。荷物が多くても小さなお子様がいても移動しやすい車での旅行には、予約しやすいカーフェリーが強い味方になってくれそうです。
おおいたには、車両利用の車椅子の方に優しい乗船口があります。車両の乗船口から入り、1階の駐車スペースを通り過ぎ、乗車したままスロープで2階車両フロアへ上がり、2階客室入口に横付けできるというスマートな動線。2階で車を降りるとそのままバリアフリーで2階客室に入れるというシステムです。車椅子や足の不自由な方だけでなく、ベビーカー、キャスター付きの荷物などの運搬にも便利ですね。予約時には、スロープウェイを利用する事を伝えてください。
船内休憩とは深夜出発のいくつかのフェリーで行われる、港到着後も船内でゆっくりしていられるサービスです。ホテル代わりにフェリーで休んでいきたい方や、電車の始発まで時間を潰したい方などには非常にありがたいサービスですね。船内休憩を利用したい方は、どの便が対応しているのかの確認と、電話にて事前に連絡することが必要です。サービス利用時には無料の枕の貸し出しサービスに加え、有料で毛布の貸し出しもしているので居心地よく安心して睡眠がとれるでしょう。
2階の中央階段付近はロビーです。ダイニングテーブルと椅子のセットがあり、売店のお弁当や自販機のカップラーメンを食べられるコーナーにもなっています。インフォメーション(案内所)のカウンターもありますので、困ったときにはこちらまで。
ロビー内、案内所の隣に売店があります。人気のお弁当は数量限定ですので早いもの勝ちで。他にもソフトドリンクやお菓子、お土産、雑誌などが置かれています。隣にある自販機コーナーの、カップラーメンやアイスクリームも人気ですよ。
ロビー後方のゲームコーナーには、UFOキャッチャーやスロットなど定番のマシンが置かれています。どこか郷愁を誘う、フェーリーにはつきもののスペース。昔鳴らした腕を久しぶりに試してみるのも楽しそうです。
ロビーから船体中央の左右に、遊歩甲板に出るドアがあります。日本一長い佐田岬半島や関サバ関アジのいる佐賀関半島を眺めながら、外の空気を感じるのもおすすめです。同じ宇和島運輸のフェリーとのすれ違いも見られますよ。
3階の中央階段を上がって船首方向に歩くと、中央正面にラウンジがあります。ソファーと小さなテーブルがしつらえてあり、ゆったり座ることができますよ。佐田岬から佐賀関付近は天候により、フェリーが揺れることがあります。船首付近は揺れを強く感じやすいのでご注意ください。
2等室後方中央にあるドアから、遊歩甲板に出ることができます。2等客室と3階エントランスをぐるりとコの字型に囲っているデッキで、船外向きのベンチも置かれています。寒い日でも窓越しでないきれいな写真を撮りたいときには、居室から簡単にデッキに出られて便利ですね。
3階デッキ後方に4階に上がる階段があります。4階は屋上デッキで、さえぎるものがなく景色と海風を思い切り楽しめる場所になっています。宇和島運輸のフェリーはペットの客室内同行ができませんので、車内で過ごすか、ケージに入れてデッキで一緒に過ごすかになります。天気の良い日は屋上デッキで一緒に過ごすのも気持ちよさそうです。
2階・3階に男性用、女性用それぞれのトイレがあります。2階には車椅子、ベビーカー利用も便利な間口の広いバリアフリー用トイレもあります。4階にはトイレはありませんのでご注意ください。
宇和島運輸のおおいたにはレストランや食堂などのお店がないため、船内で朝食をいただくのは難しいです。なので、出発前のターミナル付近で朝食を済ませるか、事前に食べ物を買ってからの乗船がいいでしょう。
宇和島運輸のフェリーには、残念ながら船内に食事施設はありません。ただ、ターミナル近辺には美味しい地元名産のグルメが揃っているので、ぜひそちらをご利用下さいね。
おおいたの船内には食堂やレストランはありませんが、売店があります。スナック菓子やソフトドリンクを販売しているので、小腹が空いてしまった時などにはありがたいですね。また、カップラーメンの自販機もあるので、ぜひそちらも利用しましょう。
八幡浜は古くは「伊予の大阪」と呼ばれるほど栄えた港町でした。現在では四国の西の玄関口として、宇和島運輸 八幡浜ターミナルから別府と臼杵を結んでいます。宇和島運輸 八幡浜ターミナルは昭和レトロを感じさせる建物。1階には乗り場や切符売り場、また待合室や売店があります。またエレベーターで3階へ上がれば、見晴らしの良いレストランもありますよ。さらにフェリーターミナルの真ん前にはタクシーも常駐しており、大変便利な作りになっています。四国と九州との移動には、宇和島運輸の八幡浜港フェリーターミナルを利用してみてください。
住所 | 愛媛県八幡浜市出島1581番地26 |
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電話番号 | 0894-22-2100 |
特徴 |
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宇和島運輸 臼杵ターミナルは小さな平屋の建物ですが、切符売り場や案内所、売店やうどん店が入っています。ちょっとしたお土産ならば、フェリーターミナル内の売店でも販売していますよ。このフェリーターミナルは深夜便を運航していることから24時間開いています。遅い時間でも、出航までフェリーターミナル内で過ごすことができますよ。四国と九州の移動の際には、ぜひ宇和島運輸 臼杵ターミナルを利用してみてください。
住所 | 大分県臼杵市大字板知屋大寺浦 |
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電話番号 | 0972-63-5118 |
特徴 |
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船内インフォメーションカウンターで毛布の貸出をしています。こあがりの桟敷席で座るときや横になるとき、少し気になる足元にかけられる便利な毛布で、1回100円という嬉しい料金です。深夜、早朝便の船内休憩(深夜着の際、そのまま早朝5時ごろまで船内で休憩できるサービス)を利用するときには、無料の枕とセットで活躍しそうですね。毛布は常に清潔な状態にしてあるので、女性の方でも安心して利用できて非常にありがたいですね。
宇和島運輸のおおいたの船内には無料のWiFiが飛んでいて、誰でも利用することが可能。陸から離れた海上でも、常に安定してインターネットが利用できます。さらにフェリーおおいたでは、iPad2のレンタルも行っています。iPadのレンタルとWiFiを併用すれば、到着予定の観光地の情報を調べることができます。日本有数の温泉街の別府や、鍾乳洞や石仏が有名な臼杵などは訪れるべき観光名所がたくさんあるので、iPadレンタルは非常に役立ちそうですね。
おおいたに乗船したら、ロビーフロアを探検してみてください。宇和島運輸名物の100年カレンダーを見つけることができると思います。誕生日や記念日が毎年何曜日にくるのか調べたり、ずっと先の旅行計画を立てたりと、楽しい暇つぶしができそうです。また、壁に貼られた船窓の風景図をみると、これから通る航路の見どころとおよその通過時間が分かりやすく解説されています。いつごろデッキに出て写真を撮ろうか計画を立てるのも楽しそうですね。