「しょうどしま丸」は四国の海の玄関口高松港と小豆島の土庄港を結ぶ航路に就航しています。この航路には現在3隻のフェリーが配船されていて、「しょうどしま丸」はその中で最も新しいフェリーで2017年3月に就航したばかり。他の2隻もエレベーターを設けるなどバリアフリー化を行っていますが、「しょうどしま丸」はさらに豪華サロンフェリーを標榜するほど、誰が乗船しても満足できる船内となっています。比較的短時間の航路ながら座席はバラエティ豊か。座席周りにはコンセントが多数設置されていたり、パウダールームの設置など細部までこだわった造りとなっています。ぜひ予約してこの豪華サロンフェリーを体感してください。
高松と土庄を結ぶフェリーは1日に15往復しており、3隻の船で運行されています。「しょうどしま丸」以外の船は1000t未満で旅客定員は430名と490名。「しょうどしま丸」は1257tとかなり大きくなっていますが旅客定員は同程度の490名。大きくなった船体を生かして、今までには無かった様々な設備を設けることができています。また船体が大きくなった分さらに揺れにも強くなっており、音も静かになっているので、優雅な船旅を手軽に楽しむには絶好のフェリーだと言えますよ。
これまで比較的近距離を航行するフェリーでは、女性のことを意識した船内造りに欠けていたかもしれません。「しょうどしま丸」には女性専用席が設けられており、女性一人や女性だけのグループでの利用の際に、周りを気にすることなく着席できるようになっています。また今までお化粧直しをするには、洗面所で立ってしなければならないと言った不便さがあったのですが、「しょうどしま丸」の女性トイレ内にはパウダールームを設置。こういった女性目線に立った設備と言うのは、他のフェリーではあまりお目にかかれません。
一般的にバリアフリーと言えば、エレベーターの設置をまず思い浮かべるもの。もちろん「しょうどしま丸」にも車両甲板と客室とを結ぶエレベーターがありますが、それだけではありません。たとえば座席間を広く取って体の不自由な方でも座りやすくしてあるバリアフリーの椅子席。この座席は優先座席としていて5人掛けの座席を向かい合わせにし、車いすを固定する金具が真ん中に設置されています。これまでのようにただ車いすを止められるスペースを設けるのではなく、みんなで一緒に船旅を楽しめる工夫がされており、今までのバリアフリーの一歩先を行く設備だと言えますよね。
「しょうどしま丸」では客室内に喫煙室を設けており、タバコを吸っていない方など周囲の方へ煙が及ばないような配慮がなされています。
船体後方に設けられたトイレは大変清潔で、ホテルや百貨店のような造りに。もちろんおむつを替えるためのベッドも備わっています。
パウダールームは女子トイレ内だけではなく、男子トイレ内にも設置されています。お化粧直しのほか、チェンジングボードがあるので着替えにも便利です。
売店では飲み物やお菓子、お土産物の他にうどんなどの軽食も販売されています。瀬戸内の眺望を楽しみながらのうどんも良いものですよ。
優先座席以外にも車いすスペースが設けられています。この車いす用のスペースはかなり広く取られており、複数台での乗船にも対応できるようになっています。
車両甲板と客室とを結ぶエレベーターが設置されています。エレベーターホールも比較的広く、大変利用しやすい位置に設置されています。
朝は軽めで良いと言う方ならば、売店ではうどんやコーヒー等を販売していますので、それで朝食を済ませてしまうことも可能です。
売店ではうどんなどを販売していますが、乗船時間は1時間ほどですし、フェリーターミナル周辺で食事をされる方が良いでしょう。
売店ではうどんなどの軽食の販売しかありませんので、乗船前や下船後にフェリーターミナル周辺で食事されることをおススメします。
四国フェリー 高松ターミナルは、29年3月末までは宇野航路だけ徒歩で10分ほど離れた場所にありました。そして29年4月より小豆島航路と同じサンポート高松に移動しました。四国フェリー 高松ターミナルはレンガ調の2階建てで、まだ15年ほどしか経っていないためキレイな印象を受けますよ。館内は切符売り場とベンチが並ぶ程度のシンプルな造り。ですが、コリドー(回廊)で結ばれた高松港旅客ターミナルビルには、ホテルのロビー並みに立派な待合室が設置されています。四国フェリー 高松ターミナルは快適な船旅をアシストしてくれますよ。
住所 | 香川県高松市サンポート8-22 |
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電話番号 | 087-822-4383 |
特徴 |
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珍しい円形状をしたチケット販売所が目を引くのは、香川県は土庄町にある四国フェリー 土庄ターミナル。四国フェリー 土庄ターミナルからは岡山県の新岡山、香川県の高松を結ぶフェリーが運航しています。四国フェリー 土庄ターミナルはシンプルな造りですが、近年リニューアルされ、アートギャラリーとしても人気を博すようになりました。周辺施設も充実しており、観光センターがすぐ近くにある事から設備面で困る様な事は無いのではないでしょうか。
住所 | 香川県小豆郡土庄町甲5165-201 土庄港フェリーセンター |
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電話番号 | 0879-62-0875 |
特徴 |
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スマホをはじめタブレットやノートパソコンを持って乗船される方も多いことでしょう。スマホを片手に観光地を回っていたらかなり電気が減ってしまい、下船後は使えないかもと言った心配をしたり、実際に失敗してしまった方も多いと思います。旅行中は充電のできる場所が見当たらないケースが多々あります。「しょうどしま丸」では客席のあちこちにコンセントを設けているので、電気の残量が心配なスマホへの充電も自由にできますよ。ただし充電用のコードは忘れずに持参してください。
バリアフリーの設備は車いすを利用している方やお体が不自由な方が使用するためだけの設備ではありません。その一つとして挙げられるのがこの多目的トイレ。車いすの方やお体が不自由な方でも使いやすく作られているのはもちろん、ベビーベッドやベビーチェアも配置。おむつを替えたり、一時的に座らせておけるので小さなお子様と一緒の方でも使いやすくなっています。またチェンジングボードも設置されていますので、靴を脱いで着替えるのにも大変重宝しますよ。
1時間ほどのフェリーながら「しょうどしま丸」には立派な売店があり、こちらではお土産物も数多く扱っています。小豆島の銘菓などもありますが、フェリーをモチーフにした可愛らしいチョロQをはじめ、小さなフェリーのマスコットが付いたシャープペンシルやボールペン、さらに携帯用のストラップも。売店ではオリジナルグッズがショーケースに入れられて展示されているので、かなり目を引きますよ。「しょうどしま丸」の乗船記念にもなりますし、ぜひ抑えておきたいグッズです。