イギリス - カークウォールについて

カークウォールは、イギリスのオークニー諸島に存在する都市です。周囲が海に囲まれている環境から、暮らしている人たちはそれほど多くはありません。しかし、イギリス・スコットランドという立地にある環境から、多くの人が観光などで訪れるという特徴があります。歴史的な建造物が多いのも特徴で、この地域でしか見られない荘厳な建築物も多数存在している地域です。また、スコッチ蒸留所としても有名な土地であるため、お酒が好きな人にとっても非常になじみのある土地として知られています。地域最大の名所としてランドマークの、ハイランドパーク蒸留所が挙げられます。ハイランドパークそのものがスコッチの中でも非常に有名な銘柄ですので、お酒好きが好んでやってくるランドマークとして非常に人気です。何よりも、中世イギリスあるいはヨーロッパの建築様式が大切にされている外観と相まって、歴史的な雰囲気を楽しめます。蒸留所の内部にもツアーが組まれていて見学が可能となっており、蒸留所という関係上、お酒の試飲が可能です。カークウォール市外から容易に行くことができる環境にあるので、この地域に訪れたときに真っ先に訪れる観光地として高い人気を誇っています。同様に、蒸留所という観点からはスキャパ蒸溜所も有名です。ハイランドパークと大きく異なるのは、周辺が海に囲まれている立地となっていることです。ハイランドパークは比較的内陸に存在していますが、スキャパ蒸溜所は周囲が海と緑に囲まれているため、周囲を散策しながらこの場所を見学できるという違いが存在します。歴史的なランドマークで特に人気なのが、聖マグヌス大聖堂です。12世紀に建築されたとされているこの建築物は、観光客からの人気だけではなく地元の人達からも非常に愛されている聖堂となっています。現代に至っても、信仰の対象として崇められています。元々、大きな聖堂があったわけではなく、この地帯を統治していた領主の影響でこの建造物が建築されました。領主であった人物が聖マグヌスで、斬首刑という悲惨な最期を遂げましたが、平和を愛する性格から亡くなった後にこの大聖堂が建てられ現在に至ります。実際に、20世紀には領主と思われる人物の遺骨も発見されているため、世界的にも歴史的な価値が非常に高い建造物です。外観上も中世ヨーロッパの色がとても濃く、現代では見られない貴重で荘厳な造りをしています。もちろん、内部も散策できるようになっており、聖堂というよりは神殿のような趣がある特殊な空間です。さらに、隣接地には宮殿として使われていた建築物も存在します。この宮殿は現在は廃墟となっていますが、聖マグヌス大聖堂と同じ時期に建築されたものだと考えられています。そして、カークウォールの歴史を知るために重要な施設としてオークニー博物館です。幅広い歴史の流れを把握することができ、石器時代から現代に至るまでの歴史的な資料の観覧が可能です。展示内容もそうですが、建物自体にも歴史的な価値が存在します。建物は築300年以上の古い歴史があるものを利用していて、外観上も非常に素晴らしい造りをしています。聖マグヌス大聖堂にあるランドマークとして共に人気を高めていますが、この周辺には他にも歴史的な建造物が多数存在しているのが特徴です。例えば、プロテスタント牧師の住居などが設立されており、この周辺一帯を散策すればキリスト教的な雰囲気を存分に楽しめます。実際に、この住居も当初は大聖堂で働く人たちのために設立されたものでした。カークウォールのカトリックの聖職者は、この地を拠点として活動をしていたので、そのための施設が残されています。カークウォールのホテルについては、ほとんど選択肢が存在しません。これは、ホテルの数そのものが多くないからです。諸島という影響もあって、島全土にホテルが存在するわけではなく利便性を考慮した一部地域にしかホテルが建てられていません。実際に、拠点として訪れることが可能なカークウォール空港の近くにはホテルがほとんど存在せず、そこからしばらく移動する必要があります。具体的には、カークウォール空港から西部、あるいはピーディー海の東部に位置した一帯で休むことができます。この周辺にホテルが集中しているので、この一帯で予約をとれば間違いありません。また、この一帯のホテル周辺には観光案内所が設けられているので、初めて訪れる観光客でも迷うことがないよう工夫がされています。