イギリス - エクセターについて

エクセターはイギリスの南西部にデヴォン州に属する都市で、面積は47.04平方キロメートル、人口約12万人の都市です。気候は、夏は一日の気温差が激しく、朝晩は肌寒く昼は30度超えることもあります。冬は10以下の気候に気温になることもある寒さで、防寒着は必須でしょう。ロンドンから車で約3時間半、国鉄で2時間ほどの距離で、イギリス人の住みたい都市にも選ばれるほど魅力のある街です。また、約2千年前にローマ人によって建設された歴史があるため、教会や大聖堂や遺跡などの文化遺産が豊富です。町の中心にはゴシック建築が美しいエクセター大聖堂があり、カセドラルグリーンと呼ばれる芝生の広場が広がる敷地内は市民の憩いの場になっています。932年にベネディクト会の修道士によって建設されましたが、この初期の頃に建設された教会堂は火事で焼失したため、1112年に再建設が開始されました。その後も何度も立て直しや改築が繰り返されて現在の姿になりました。イギリス最大のヴォールト天井は高さ96メートルにもなります。この大聖堂と同じく有名なのがエクセター大学で、国公立の名門大学でイギリス国内でも質も人気も高い大学の一つです。分野や専攻が幅広い総合大学で、名門大学連合のラッセルグループに属する名門で、卒業生の中には数多くの著名人もいます。世界的に有名な「ハリーポッター」の作者J.K.ローリングもその一人です。エクセターは大学だけでなく英語を教える語学学校も多く、ロンドンとは違う雰囲気の静かな街で勉強したい留学生に人気です。海が近く自然が豊富で、夏は海でリゾートを楽しむ人たちでにぎわいます。そのため、イギリスの他の有名観光地と比べると、外国人に人気の高い観光地というわけではありませんが、国内の旅行先としては人気の場所でセレブが別荘を持つ場所でもあります。エクセターの名前の由来になった街を流れるエクス川があり、中世の頃街を大きく発展するために貢献した川です。エクス川沿いの河岸はキーサイドと呼ばれ、以前ウール生地の貿易が栄えた時代の貿易港になったところで、ウォーキングやサイクリングを楽しむこともできますし、イギリスらしいアンティークショップも並んでいるためイギリスならではのショッピングを楽しむこともできます。屋内で楽しむならロイヤルアルバート記念博物館があり、世界中から集められたコレクションが並べられています。イギリスには数々の無料で入ることができる博物館や美術館がありますが、ここもその一つです。プレイエリアなどもありますので、小さな子供連れでも楽しめる場所です。旧市街のハイストリートの下には地下通路があり人気のスポットになっています。この地下通路は14世紀に飲料水を運搬するための配水管を管理する場所でした。古くて狭くて暗い通路をガイドについて歩いていくツアーは、なかなかできない経験です。もちろん、地下通路だけでなくハイストリート自体も有名なショップやレストランが並んでいて買い物や食事を楽しむことができます。エクセター駅からバスで行くことができるパウダーハム城は、イギリスらしさが存分に出ている場所です。中の公園には動物が放し飼いにされており、景色と同時に動物たちを見ることも楽しめます。このお城とは別に通称でエクスター城と呼ばれるルージュモント城があります。イングランドのウィリアム1世が築いたもので、現在もさまざまなイベントが開催されている場所です。そのお城の横にはルージュモンドガーデンがあり、美しい公園が広がっているのでゆっくりと静かな時間を過ごすのに最適でしょう。エクセターの自然をもっと楽しみたいという人にはハルドン森林公園があり、広大な敷地内では乗馬やサイクリングをしながら自然と触れ合うことができます。イギリスには自然や建物を保護するためのボランティア団体ナショナルトラストがあり、400万人以上の会員と6万人以上のボランティアが支える団体です。ナショナルトラストが保護する観光地は国内に数多くありますが、エクセターにあるのがキラートン邸と言われる、カフェや美しい庭園を有する貴族の邸宅です。エクセターが属するデヴォン州ではクリームティーが美味しいことで有名で、クリームティーとは紅茶とスコーンとジャムとクロテッドクリームがセットになっているもので,クロテッドクリームとは2千年以上も前からデヴォン州で作られているクリームと言われています。これを付けながら食べるスコーンは大変美味しいので、博物館や公園や歴史的建造物を思う存分楽しみながらクリームティーを味わうのがおすすめです。