イタリア - パレルモについて

パレルモはイタリアのシチリア島に位置しており、シチリア島最大の都市にしてシチリア州の州都でもあります。パレルモは歴史や文化、建造物をはじめ、豊かな自然や食文化も魅力的で、エキゾチックな雰囲気が漂う都市となっていることから、イタリア屈指の観光地としても人気を集めています。パレルモは典型的な地中海性気候で、夏は暑さと大気の乾燥が顕著ではありますが、降水量が少なく湿度も高くないため、夏でも快適に過ごすことができます。パレルモのあるシチリア島は地中海の穏やかな風が流れ、年間通して非常に過ごしやすい気候となっており、夏はもちろん冬でも10度を下回ることはほとんどないので、どの季節に訪れてものんびり過ごせるでしょう。パレルモの代表的なランドマークといえば「ノルマンニ宮殿」と「マッシモ劇場」で、この2つのスポットは共にパレルモだけではなく、イタリアを代表する名所としても有名です。「ノルマンニ宮殿」は、背景美しいアラブ・ノルマン様式で建てられた宮殿で、2000年以上の歴史を誇る建物として市民に親しまれています。荘厳さと優美さを兼ね備えた外観は見るものを圧倒し、内部にあるパラティーナ礼拝堂はパレルモで最も美しい歴史建造物ともいわれ、金箔で覆われた佇まいは宝石箱と表現する人もいるほどです。さらに2階の回廊には細部まで丁寧に描かれたモザイク画も展示されていて、独特の感性や雰囲気に触れることもできるので、パレルモを訪れたらチェックしておきたい観光スポットといえます。「マッシモ劇場」は、イタリア最大の大きさを誇る劇場で、その荘厳な外観はパレルモのシンボルと呼ぶに相応しい存在感を放っています。広い舞台と曲線を描く客席は一体感を生み出し、まるで大パノラマで舞台を見ているような感覚でオペラなどを鑑賞することができますし、さらに金箔で覆われている内装も圧巻で、天井には細かなフレスコ画が描かれているなど、こだわりを随所に感じることができます。また、この劇場に訪れたついでに立ち寄りたいスポットとしておすすめなのが「カーポ市場」で、この市場は「マッシモ劇場」の裏手にあり、パレルモの地元で取れるフルーツや野菜、器や陶器などが販売されているなど、パレルモ市民の台所を支えている市場となっているので、ファミリーで買い物を楽しむスポットとしてもおすすめです。パレルモでホテルの宿泊を考える場合は、「マッシモ劇場」周辺くらいから北のエリアを指す新市街がおすすめで、新市街にはオシャレで新しいお店がたくさんあり、夜でも明るく人通りも多いので、都会的な雰囲気の中で安心して滞在できます。パレルモ観光でチェックしておきたい名所としておすすめなのが「クアットロカンティ」で、ここは街の中心部にある2つのメインストリートが交差する交差点となっていて、対面する4つの建物の壁面は対称に見えるよう弧を描いて切り落とされています。さらに噴水には春夏秋冬を表す彫刻が施されているなど、ただ道路と道路が交差しているだけの場所にもかかわらず、大きなモニュメントのような感覚が味わえるスポットになってます。また、この「クアットロカンティ」の近くに位置する「プレトリア広場」もオアシス的な存在として市民に親しまれており、旅の疲れを癒すにはもってこいのスポットといえます。大理石の彫刻が立ち並ぶ芸術的なこの広場は、夕暮れどきになるとライトアップされて、昼間とは違うロマンティックなムードに包まれるので、昼と夜の雰囲気の違いを比較して楽しむこともできますし、この広場の近くにはパレルモの観光スポットがいくつもあるので、観光や休憩の待ち合わせ場所としても最適です。パレルモならではのグルメや買い物を楽しみたい人には「バッラロ市場」もおすすめで、この市場では魚や野菜などの生鮮食品が販売されている他、衣料品や雑貨からシチリアワインやその土地のチーズまで、イタリアを感じられるさまざまな品物を買うことができるので、地元の人はもちろん観光客にも高い人気を集めています。さらにスナックスタンドもあり、揚げたてのアランチーニや平たく伸ばしたひよこ豆を油で揚げたパネッレなど、パレルモ名物の軽食を手軽に買って食べられるのも嬉しいポイントです。シチリア島最大の都市でもあるパレルモには、優雅な自然や魅力的な観光スポットが数多く存在しており、気候の面でも季節問わず快適に過ごすことができるので、観光には絶好の都市といえます。