イタリア - カリャリについて

カリャリ(カリアリ)は、本土であるイタリアとモロッコといった北アフリカの中間に位置する地中海の孤島にある都市です。北アフリカとイタリア本土の中央に位置するので、アフリカ大陸の赤道で発生した温かい空気が島を覆い1年を通して20度以上の温暖な気候が特徴になります。このカリャリ(カリアリ)は古代ヨーロッパの時代に、古代ギリシャ人が船を製造して孤島を発見して渡ったときにカラリスという名前を付けたのがはじまりです。カラリスはイタリア本土とアフリカ大陸の中央に位置するため、地中海近辺の国で作られた雑貨や食べ物をアフリカに流通させるだけでなく、アフリカの雑貨や食べ物そして鉱物などを地中海近辺の国々に持ち帰るための貿易拠点として栄えます。しかし時代が進んで鉄鋼業が盛んとなり、遠洋機能を搭載した軍船が海を渡るようになった大航海時代になるとカラリスは激動の時代を迎えます。カラリスは地中海沿岸の国々の所有物でしたが、ドイツやフランスといった先進国は自国の利益を底上げするために装備を整えた軍艦を派遣して領有権を争ったのです。その結果として地中海の国々の手から、西洋ヨーロッパでも屈指の技術を誇っていたスペインに統治されることになります。カリャリ(カリアリ)へは、このスペインに統治されたときに変更されたのです。それからヨーロッパ全土が目まぐるしい軍事技術の発達により力が均等したことで、元々の所有権を持っていたイタリア軍が奪還に成功し現在に至ります。カリャリ(カリアリ)のランドマークといえば、やはり孤島ゆえの360度を見渡せる地中海と都市のコントラストです。カリャリ(カリアリ)は、他のヨーロッパの孤島と違う点があります。それは貿易拠点となるヨーロッパの孤島の多くはレンガを積み立ててできた防壁が建造されている物なのですが、このカリャリ(カリアリ)に限っては防壁がないのです。なぜ防壁があるのかというと、先に言ったとおりに鉄鋼技術の進歩によって大砲を積み込むことができた大航海時代は国主体の軍艦だけでなく海賊行為も横行していた時代になります。そのため何も防衛策をとっていないと、せっかく領有権を持っていても軍艦の攻撃によって領有権が奪われるだけでなく市民に危険が及ぶため防壁を築いて守る必要があったのです。しかしカリャリ(カリアリ)には、市民を守るための防壁が作られていないです。その理由は中世ヨーロッパでのイタリアやギリシャの力は、占領したスペインやフランスに比べて弱かったため本土を守るために簡単に明け渡します。そして占領した国々にとってもカリャリ(カリアリ)自体が小さいので周辺を見渡せることもあり、防壁を築かなくても守りやすいというのもなかったことの理由に挙げられるのです。その結果として現在は防壁がなかったことで、少し高いところに行けば360度見渡すと青い海の地中海とアフリカ大陸そしてイタリア本土を見ることができる絶好のパノラマポイントとして旅行客を楽しませています。そんなカリャリ(カリアリ)のおすすめ観光スポットといえば、ヴィッラシミウス海岸と自然保護区です。カリャリ(カリアリ)はイタリア国内でも有名な観光名所になっており、それは陸から離れた孤島ゆえに独自の法律で自然を保護する形が出来上がっているからです。カリャリ(カリアリ)は先に言ったとおりに防壁を築かなかったことで、少し高いところに行けば360度地中海を見渡せます。しかし360度見渡せるということは、逆に考えれば少しでも自然環境が悪化するような状態になると見た目が悪くなり景観を壊してしまうのです。そこできれいな海岸線を残すために、入場制限などを行うことで現在問題になっている観光公害を未然に防ぐ形になっています。海岸で泳ぐのは難しいですが、何度も言うようにきれいな砂浜があることによって白と青のコントラストを遠くから楽しむことができるのです。そしてもうひとつカリャリ(カリアリ)を旅行するのであれば、忘れてはいけないのが自然保護区になります。その保護区というのが、スタグノという名称の湿地帯です。このスタグノという湿地帯は、ラムサール条約という国際連盟に登録しています。ラムサール条約というのは、世界中には偶然の産物で出来上がった沼や湖にはいろいろな生態系ができているのでそれを善意で守る法律のことです。実はラムサール条約を締結している沼や湖の数は、厳格なルールを通らないと合格できないので少ないのです。そのためカリャリ(カリアリ)に行くのであれば、ぜひ数少ない自然の姿そのままの沼や湖を楽しむのが良いといえます。