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クラシックとモダン建築が融合する都市「ビルバオ」

スペイン北部バスク州の中心都市で、ビスカヤ県の県都。ビルバオは、旧市街の建物と近代的な建築物が共存するとても美しい町です。最も有名な観光地は、都市再生のシンボルでもあるビルバオ・グッケンハイム美術館。年間約100万人の観光客が訪れます。そのほか、世界最古の運搬橋ビスカヤ橋や、半世紀近くかけてようやく完成されたサンティアゴ聖堂などの歴史ある建物も魅力的です。また、ビルバオがあるバスク地方は、美食エリアとしても世界的に有名。バスケー湾で獲れた新鮮な魚介類や、名産品であるじゃがいもを使ったオムレツなど、日本人にも馴染み深い料理がたくさんあります。

ビルバオの歴史

1300年に建設されたビルバオ。貴族間の争いやネルビオン川の氾濫に遭いながらも成長を続け、港湾都市として栄えます。周辺の山々から発見された鉄鉱石や羊毛の輸出で富を築いたビルバオは、スペイン内戦の爆撃を受けながらも造船業でさらに発展を遂げます。しかし、1959年、武力弾圧に対抗して「バスク祖国と自由（ETA)」が設立されると、テロの発生や産業が衰退。それにより経済状況は悪化してしまいますが、その後に始まった都市再生計画が功を奏し、現在はスペイン北部の観光の中心地となりました。

ビルバオの経済

ビルバオの経済は観光業に支えられています。かつては鉄鉱石の輸出と造船業で栄えた港湾都市でしたが、需要の低下と自然災害により産業は衰退。そこで、都市再生の目的で建てられたのがビルバオ・グッケンハイム美術館でした。美術館開館以降、観光客は急増。有名建築家やデザイナーによる近代的な建築物が次々と増え、一気にスペインにおける文化都市の中心へと発展を遂げます。この現象は「ビルバオ効果」とも呼ばれ、都市再生計画のモデルとして有名です。