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「ジャワのパリ」とも呼ばれる高原都市「バンドン」

インドネシアにあるジャワ島の西側に位置するバンドン。インドネシア第3の都市として、国内外で注目されています。スンダ語圏の中心地として知られ、植民地時代には経済や文化の中心地として栄えていました。植民地支配時の建築や街並みも残る場所が多く、西洋とアジアの文化が融合したバンドンの街並みは「ジャワのパリ」と呼ばれ、現在でも広く親しまれています。また、過ごしやすい気候や街の発展もあり、古くからアジアをはじめとする多くの外国人が、ここバンドンで生活をしていました。そして、四方を山に囲まれた雄大な自然も見どころで、ジャワ島では最大級の火山「タンクバン・プラフ」や間欠泉が湧き出た湖「カワプティ」に行けば神秘的な自然の姿に触れられます。

バンドンの歴史

15世紀ごろからバンドンで人が生活していたという言い伝えがありますが、本格的に都市として発展し始めるのは17世紀以降のオランダ植民地化からという説が有力視されています。太古は湖であったため、豊かな農地に恵まれたバンドンは、1864年にはインドネシア・プリアンガン州の首都となりました。1909年、ジャカルタとの間に鉄道が敷かれたことで軍事拠点としても発展。今でも、郵政・通信・運輸の拠点はバンドンにあります。

バンドンの経済

バントンの経済は教育に支えられているといっても過言ではありません。アジアの名門大学であり、インドネシアの初代大統領・スカルノ大統領の出身校でもあるバンドン工科大学をはじめ、20以上の大学が集まる学園都市としても名高いバントン。1955年、米ソ冷戦の最中に開かれた、第1回アジア・アフリカ会議の開催地としての歴史もあります。初回会議から60周年にあたる2015年にはインドネシア政府主催で、およそ100ヵ国と地域が参加する経済会議が開かれました。近年のバンドンでは、ファッションや音楽、映画などの「創造産業」が重要な要素として位置付けられています。