【世界遺産】ニューカレドニアの魅力をご紹介!海洋生物の竜宮城とは?

【世界遺産】ニューカレドニアの魅力をご紹介!海洋生物の竜宮城とは?

ニューカレドニア・バリア・リーフは、世界最大のサンゴ礁地帯として知られるグレート・バリア・リーフに次いで、世界2位を誇るサンゴ礁地帯。約1600kmにも及ぶ ニューカレドニアのラグーンには、全世界の約5%にあたる約15000種の海洋種が生息していると推定されています。

約300種という多様なサンゴからなるニューカレドニア・バリア・リーフは、巨大なブラックグルーパー、ブラックマンタ、数種のサメ、クジラ、イルカ、カメ、世界で3番目に多いジュゴンなど、多くの象徴的で脅威的な海洋生物種の生息地であることから、2008年に自然遺産として登録されました。ここでは世界遺産となった海洋生物の楽園、ニューカレドニアのラグーンをご紹介します。

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【世界遺産】ニューカレドニアの魅力をご紹介!海洋生物の竜宮城とは?

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ニュ―カレドニアのラグーン:リーフの多様性とその生態とは?

出典: sharkdolphin / PIXTA(ピクスタ)

ニューカレドニアの熱帯性ラグーンは、サンゴ礁の連続地帯からマングローブまで広範囲に及んでいます。世界的な分類システムに基づくサンゴ礁構造タイプは、グレートバリアリーフを上回る146種ほどあるというのですから驚きです!

出典: Earthrace Conservation

ニューカレドニアのラグーンは、まさにサンゴの竜宮城!ここは、世界で3番目の生息数とされるジュゴンなど、絶滅の恐れのある魚類や海洋哺乳類、ウミガメなどの貴重な生息地になっています。

自然の美しさはもちろんのこと、生きているサンゴから古代の化石サンゴまで様々な時代に生きた多様なサンゴを含む、オセアニアの自然史に関する重要な情報源を提供している場所でもあります。

ニュ―カレドニアへのアクセス

出典: Takashi Nakajima

ニュ―カレドニアへのアクセスはエアカランが便利。成田空港と関西空港から直行便を運航していて、フライト時間はおよそ8時間半です。

フランス領ニューカレドニアは、オーストラリアとフィジーの中間あたり、南太平洋上にあります。本島であるグランドテール島と周辺の島々からなり、ニューカレドニアの首都はグランドテール島南部に位置するヌメア。ヌメア国際空港(ラ・トントゥータ国際空港)は、ヌメアから35kmほど北東にあります。

移動手段はバスかタクシー

国内線に乗り継いで離島へ行く場合は、ヌメア市内のマジェンタ空港まで移動する必要があります。ヌメア国際空港からマジェンタ空港への移動は、車で約1時間ほど。

ニューカレドニアには鉄道がないので、移動手段はバスかタクシーです。ニューカレドニアの交通ルールは日本と異なる点が非常に多いため、レンタカーは利用しない方が良いでしょう。

ラグーンおすすめスポット①:ヌメア

出典: 空  / PIXTA(ピクスタ)

ヌメア周辺のダイビング・ポイントは沿岸近くにもありますが、沖合のリーフが美しいためボートダイビングが中心。メトル島、白い灯台のあるアメデ島周辺におすすめのダイビングエリアがたくさんあります。

マンタやサメのような大物狙いから、色鮮やかな小魚まで多彩。沈船や砂地からサンゴまでいろんな海の顔が見られ、バリエーション豊かなダイビングを楽しめますよ。

ヌメアの代表的なダイビングスポット「パス・ドゥ・ブーラリ・アウト(Passe de Boulari Out)」はブラックマンタの遭遇率が高いポイント!潮の流れがきついので初心者には難しいポイントですが、マンタやグレイリーフシャーク、バラクーダなど大物が多く、ダイナミックなダイビングができます。

初心者なら、ウミガメを高確率で見られる「タートル・スポット」や、魚種が豊富な「ソノアロック」などがおすすめ。ほかにも、初心者から上級者までレベルに応じたポイントがそろっています。

出典: Bebe / PIXTA(ピクスタ)

カナール島はヌメアのアンス・バタのビーチから、タクシーボートかガラスボトムボートでわずか5分。シュノーケリングでもサンゴ礁や魚を楽しめることから人気があります。島にはカフェが1つありますが、安くはないので食べ物や飲み物を持って行く方が良いでしょう。

ラグーンおすすめスポット②:イル・デ・バン島

出典: Roderick Eime

イル・デ・バン島は、ニューカレドニアで最も人気のある島のひとつで、地元の言葉で「クニエ(海の宝石)」と呼ばれ親しまれています。ヌメアの南東約110kmに位置しており、ヌメアのマジェンタ空港から国内線で約20分、高速船なら2時間半前後かかります。

イル・デ・バン島の白い砂浜、水面、澄んだ青い空は写真の被写体にぴったりの場所。「グランドテール島南端周辺のサンゴ礁」として世界遺産登録されたラグーンと、豪快でスケールが大きい地形が続く海域は息をのむ美しさです。

イル・デ・バン島周辺で一番人気のダイビングスポットは「ジャルダン・デデン(Jardin d'eden)」。多種類のサンゴやいっぱいの魚がいて、名前のとおりまさに「楽園の庭」のようなスポットです。複雑な地形が楽しめ、固有種にも遭遇可能。ほかのダイビングスポットについても、ほとんど船で10~20分ほどで行くことができます。

出典: Joel / PIXTA(ピクスタ)

イル・デ・バン島ではもちろんシュノーケリングもおすすめ。ピスシン・ナチュレ―ラは松の木に囲まれた明るい水域を持つ素晴らしい自然のラグーンで、シュノーケリングに最適です。カヌメラ湾やオロ湾などでもニューカレドニアのラグーンを簡単に楽しめますよ。

ラグーンおすすめスポット③:ウベア島

出典: sarah / PIXTA(ピクスタ)

「天国に一番近い島」として有名なニューカレドニアの「ウベア島」。グランドテール島の東、ロイヤリティ諸島にある細長い島です。ウベア空港へは、マジェンタ空港から国内線に乗れば約35分で到着。南のムリ島とムリ橋でつながっていて、そこには「パラディ・ド・ウベア」というホテルがあります。日帰りツアーでも行けますが、宿泊すればゆっくりくつろいで絶景の移り変わりも楽しめます。

出典: twill / PIXTA(ピクスタ)

ウベア島とムリ島の西側には、「ウベア&ボートン・ボーブレ周辺のサンゴ礁」という名前で世界遺産に登録された大きなリーフが広がっています。ここでは時間を忘れ、真っ白な砂浜と美しい海、天国にいるかのような絶景をのんびり堪能してください。

注意事項

ゴンドワナ大陸が起源のニューカレドニアには、固有の海洋生物や動物、鳥類などが多く棲んでいます。これらの海洋動物を守るため、近くに来ても触らない、釣りをする場合はガイドや地元の人に尋ねるなど注意しましょう。また、海流には注意して、ダイビングやシュノーケリングはガイドのもとで行うようにしてくださいね。

◎まとめ

ニューカレドニアは自然の楽園! オーストラリアのグレート・バリア・リーフに次ぐ世界最大級のラグーンと約1600kmのサンゴ礁を含む印象的な大自然が最大限に私達を迎えてくれます。

2008年にユネスコ世界遺産に登録された広大なニューカレドニア・バリア・リーフは、熱帯魚やサメ、クジラ、カメ、海鳥など多種多様な海洋生物達に重要な巣箱を提供しています。ビーチからキレイな景色を見て楽しむのはもちろんのこと、ダイビングやシュノーケリングで海中も満喫しましょう。

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