名称:アルビの司教都市/Episcopal City of Albi
住所:Albi,France
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/1337
アルビの司教都市は、2010年に世界遺産として登録されたフランスの文化遺産です。登録されている構成要素は2つ。1つはベルビ宮殿、サント=セシル大聖堂などの歴史的建造物で、もう1つはタルヌ川右岸の中世の街並みです。
そこでは、このアルビの司教都市について詳しく説明していきましょう!
目次
アルビの司教都市【フランス世界遺産】バラ色に染まる街の魅力とは?
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「アルビの司教都市」とは?
世界遺産「アルビ司教都市」に登録されているアルビは、パリから南へ約550kmに位置する商業都市。街をタルヌ川が流れ、赤レンガの建物が多いことから、"赤い町"と呼ばれています。
13世紀以降、アルビはローマ・カトリックから見て異端とされるカタリ派が発展。その撲滅のために派遣されたアルビジョワ十字軍の弾圧を経て、ローマ・カトリックの支配下になります。以後、長きにわたってカトリック体制が続くことになりました。
またはるか昔より、アルビ旧市街地に建てられた数々の建造物は、現在も多く残されています。そんなアルビ市街地の景観が高く評価され、1996年に世界遺産の暫定リストに入り、2010年には「Episcopal City of Albi(アルビの司教都市)」という名称で世界文化遺産に登録されました。
歴史的都市というだけあって、その景観はとてもロマンチック。アルビの街並みとともに周囲の木々やタルヌ川も見てみると、より感動できるのではないでしょうか。
「アルビの司教都市」へのアクセス
日本からはパリを経由しトゥールーズ空港へ。所要時間は約17時間。トゥールーズ・マタビオ駅から電車で約1時間です。
電車を利用する場合は、パリ・モンパルナス駅からトゥールーズ・マタビオ駅までTGVで約4時間半。
車の場合は、パリから約7時間になります。
アルビの司教都市のおすすめポイント①:サント=セシル大聖堂
アルビの司教都市には、様々な建造物が存在しています。街のシンボルとなっているのが「サント=セシル大聖堂(La cathédrale Sainte-Cécile)」です。
1282年から建設された大聖堂が完成したのは1480年。約200年の歳月をかけ、レンガで建造されたサント=セシル大聖堂は、奥行き約113m×幅35m×高さ40m。南方ゴシック様式の巨大な建造物です。トレードマークの鐘楼は、70m以上の高さを誇っています。
パステル染料で描かれた天井画は修復を一度もせず、当時のままの美しい色彩を放っています。『最後の審判』が描かれた迫力のあるフレスコ画は、15世紀末の制作。見逃せない傑作ですよ!
アルビの司教都市のおすすめポイント②:ベルビ宮殿
ベルビ宮殿(Le Palais de la Berbie)は13世紀から建造され始めました。ローマ・カトリックがアルビを支配後、反対するカタリ派などの侵攻を防ぐという点でベルビ宮殿がとても役立ったと言われています。
現在は、36歳の若さで早逝したアルビの画家、トゥー ルーズ=ロートレックの作品を公開する「トゥールーズ・ロートレック美術館」となり、親しまれています。
タルン川沿いの庭園では、バロック造園技術の素晴らしさを見ることができますよ。
アルビの司教都市のおすすめポイント③:ポン・ヴィユー
タルヌ川にかかるヨーロッパ全土でも歴史ある橋「ポン・ヴィユー(Le pont Vieux)」。1035年に建設され、何度も改築されてきました。
中世には橋の上に屋根付きの建物が佇み、旧市街に入る関所が設けられていた時期もあり、商業の発展に大きく貢献してきた橋です。
サント=セシル大聖堂とタルヌ川に架かるポン・ヴィユーと周辺の古い街並みは、とてもフォトジェニック!ぜひカメラに収めてくださいね。
◎世界遺産「アルビの司教都市」まとめ
観光大国のフランス。この国が人気の理由の1つとして多くの魅力ある世界遺産が挙げられます。あまりメジャーではない観光地でかもしれませんが、世界遺産「アルビの司教都市」は見どころが豊富です。
サント=セシル大聖堂やベルビ宮殿、ポン・ヴィユーなどアルビの司教都市における3大要素以外にも、見ごたえのあるアピールポイントは存在します。ぜひアルビの観光を堪能してみてください。