名称:レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
住所:St.Morits
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1276/
イタリアとスイスの二つの国が共有している世界遺産「レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」は、自然を生かした美しい鉄道路線です。いかに景観を損なわずに線路を通すか、20世紀初頭に国境を越えて考えられました。
高低差のある山々を走り抜ける列車は、景観に溶け込み自然の一部のようです。車窓から眺める絶景は、アトラクションのような迫力とスリルが味わえますよ。レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観の魅力あふれるスポットをご紹介します。
目次
【世界遺産】レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線の景観とは?|美しい景観に注目
レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観とは?
スイスとイタリアの世界遺産「レーティシュ鉄道アルブラ線・ベル二ナ線と周辺の景観」は、アルプスの雄大な自然の中に造られた鉄道で 2008年に世界遺産に登録されました。
イタリアのロンバルディア州とスイスのグラウビュンデン州を結んでおり、登録面積の大部分はスイスになっています。アルブラ線は、スイス、グラウビュンデン州の北部に位置する都市クールと、同じグラウビュンデン州のサンモリッツを結び1904年に開通しました。登録されているのは、スイスのヒンターライン地方トゥージスから、エンガディン地方サンモリッツまでの約67km。その間には、1000m以上もの高低差があり、全長約5900mのアルブラ・トンネルを通り抜けます。
またベルニナ線は、サンモリッツからイタリアのロンバルディア州ティラーノまでの約60kmを結ぶ路線。1910年に開通し、レーティッシュ鉄道とは別のでしたが第二次世界大戦による不況でレーティッシュ鉄道の一部になりました。こちらも高低差が激しく、最急勾配70で走行する驚異的な列車なので、鉄道ファンの方は見逃せません。
レーティシュ鉄道アルブラ線・ベル二ナ線へのアクセス
ベル二ナ線起点のサンモリッツへは、チューリッヒから列車に乗り約3時間30分です。イタリア起点のティラーノは、ミラノ中央駅から普通列車で約2時間30分。本数が少ないので、乗り継ぎなどの時間を予めチェックしてくださいね。
レーティシュ鉄道アルブラ線・ベル二ナ線のおすすめポイント2
ラーゴ・ビアンコ
ベル二ナ峠付近にある湖ラーゴ・ビアンコは、標高2234mほどの高地にあり以前は二つの小さい天然湖でした。水力発電のためにダムが建設され、人造湖になっています。
氷河から溶け出た水が青白いことからラーゴ・ビアンコ(イタリア語で白い湖)と呼ばれ、雪景色の中で見るとさらに絶景。ベル二ナ線の列車は湖のギリギリのところを走るので、迫力があります。また列車を途中下車して、散策できるハイキングコースもあるので時間のある方にはおすすめです。
ブルージオのループ橋
ベル二ナ線で人気のハイライトの一つが、ブルージオにあるループ僑。高度調節のために造られたもので、360度石で造られた僑は約10mの高度を調節しています。周辺には民家もあり、あっという間に周るので車窓からの写真撮影は、早めにご準備を。
橋と列車を撮影したい方は、ベル二ナ線のブルージオの駅で途中下車し、ループ僑を間近で見るのもおすすめです。本数が少ないため、列車がループ僑を通過する時間を前もって調べておくと良いでしょう。
◎まとめ
イタリアとスイスの世界遺産「レーティシュ鉄道アルブラ線・ベル二ナ線」をご紹介しました。アルプスの美しい景観を眺めながら乗るころとが出来る、世界でもまれな山岳鉄道です。
鉄道技術も素晴らしく、高度のある場所を歯車式のレールではなく通常レールを使って走行しているという驚きの技術力。ぜひ乗車して、その素晴らしさを体感してみてはいかがでしょうか。