イタリア「ボローニャ」おすすめ観光スポット20選|美食と歴史が交差する赤の都

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イタリア「ボローニャ」おすすめ観光スポット20選|美食と歴史が交差する赤の都

イタリア北部エミリア=ロマーニャ州の州都「ボローニャ」。中世の面影を残す美しい赤レンガの街並みと、世界最古の大学、そして絶品グルメで世界中の旅人を魅了するこの街は、「美食の街(ラ・グラッサ)」、「赤の街(ラ・ロッサ)」、「学問の街(ラ・ドッタ)」という3つの愛称を持っています。

今回は、ボローニャを訪れたら外せない観光スポット20選を、《歴史・建築》《知性・芸術》《美食》《絶景・穴場》の4つのテーマに分けてご紹介します。初めてのボローニャ旅行の計画に、ぜひお役立てください!


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、旅行が趣味です。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアでのサンライズは、特に心に残る絶景でした。またアイスランドでは、オーロラやアイスケーブの神秘的なクリスタルブルーなど、多くの感動を体験しました。これからも、旅の計画に役立つ情報から、心に響くような感動まで幅広く発信していきます!


目次

イタリア「ボローニャ」おすすめ観光スポット20選|美食と歴史が交差する赤の都

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《歴史・建築》ボローニャの王道スポット

マッジョーレ広場(イタリア・ボローニャ)

まずはここから!ボローニャの象徴である「マッジョーレ広場」周辺の主要スポットからスタートしましょう。

1. マッジョーレ広場

マッジョーレ広場(イタリア・ボローニャ)

約800年の歴史を誇る「マッジョーレ広場」は、ボローニャ観光の中心地。周囲を聖ペトロニオ大聖堂や市庁舎、ポデスタ宮殿といった重厚な中世の建築群に囲まれており、一歩足を踏み入れれば壮大な景観が広がります。

ネプチューンの噴水

ネプチューンの噴水(イタリア・ボローニャ)

広場のすぐ隣にある「ネプチューンの噴水」は、ボローニャ市民の待ち合わせ場所として親しまれています。

夜になると広場全体が柔らかな光に包まれ、昼間とは一転してロマンチックな雰囲気に。大道芸人の音楽が響く中、階段に座ってジェラートを楽しみながら、美食の街の夜をゆったり過ごすのもボローニャ流の楽しみ方です。

不思議体験「ささやきの壁」

マッジョーレ広場には、不思議な体験ができる場所があります。ポデスタ宮殿の「アレンゴの塔」の真下、四隅にある柱の対角線上に立ち、壁に向かって小さな声で話しかけてみてください。すると、離れた対角線にいる相手にだけ、まるで耳元で話しているかのように声がクリアに届きます。

「ささやきの壁(Voltone del Podestà)」として知られるこの仕掛けは、かつて癩病(らいびょう)の人々が告解するためにつくられたと伝わります。

2. 聖ペトロニオ大聖堂

聖ペトロニオ大聖堂(イタリア・ボローニャ)

マッジョーレ広場にどっしりと構える「聖ペトロニオ大聖堂」は、ボローニャを象徴する巨大な教会です。1390年に着工されましたが、あまりに巨大な計画のため当時の教皇庁から待ったがかかり、ファサード(正面)の下半分は大理石、上半分はレンガという「未完成」の姿のまま現在に至ります。

聖ペトロニオ大聖堂(イタリア・ボローニャ)

しかしその規模は世界でも最大級のカトリック教会の一つであり、一歩足を踏み入れると圧倒的な大空間が広がっています。

ヤコポ・デッラ・クエルチャの彫刻

聖ペトロニオ大聖堂『聖母マリアと幼子キリスト』(イタリア・ボローニャ)

正面中央の扉口を飾る『聖母マリアと幼子キリスト』の彫刻は、ルネサンス初期の巨匠ヤコポ・デッラ・クエルチャの傑作。あえて「未完成」の壁面に浮かび上がる精緻な彫刻のコントラストに注目してみてください。

世界最長の正午線(カッシーニの日時計)

聖ペトロニオ大聖堂「世界最長の正午線(カッシーニの日時計)」

出典: By User:Ilario - User:Cassinam - Own work, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=806546 (CC BY 2.5)

広大な堂内の床には、全長約67mという世界最長級の「カッシーニの正午線(日時計)」があります。正午になると天井のピンホールから太陽光が差し込み、床のラインを正確に照らし出す仕掛けは、まさに中世のハイテク技術!

ラインの端には、太陽が最も低くなる「冬至(12月21日)」の印があり、当時の観測の基準に合わせて、数字が上下逆さまに刻まれているのも興味深いポイントです。ほかにも、ボローニャの街並みが細密に描かれた15世紀のフレスコ画など、歴史のロマンを感じさせる至宝が随所に散りばめられています。

3. アックルシオ宮殿(市庁舎 / コムナーレ宮)

アックルシオ宮殿(ボローニャ市庁舎/コムナーレ宮)

マッジョーレ広場の西側には「アックルシオ宮殿(市庁舎)」がそびえ立っています。もともとは裕福な大学教授アックルーシオ氏の邸宅だったため、行政施設とは思えないほど豪華な造りです。

アックルシオ宮殿 グレゴリウス13世の銅像(ボローニャ)

正面玄関の上部には、ボローニャ出身で「グレゴリウス暦」を発布したローマ教皇グレゴリウス13世の銅像が掲げられており、街の誇りを感じさせます。

時計塔からの絶景

アックルシオ宮殿(ボローニャ市庁舎/コムナーレ宮)からの眺望

近年、市庁舎の一部である「時計塔」に登ることができるようになりました。ここからはマッジョーレ広場を真上から見下ろし、ボローニャの街並みを360度見渡すことができます。

豪華な階段と「市立美術コレクション」

アックルシオ宮殿「モランディ美術館」階段(イタリア・ボローニャ)

外観もさることながら、内部の装飾も圧巻です。2階へと続く緩やかな大階段は、かつて馬に乗ったまま上り下りできるよう設計されたという珍しいもの。

3階には「市立美術コレクション」があり、豪華なフレスコ画が描かれた広間や、中世から19世紀にかけての貴重な絵画・家具が並ぶ贅沢な空間を楽しむことができます。

4.ボローニャの斜塔

ボローニャの斜塔(イタリア)

イタリアで「斜塔」といえばピサが有名ですが、ボローニャの街中にも、寄り添うように立つ2本の巨大な塔があります。

・ガリゼンダの塔(約48m)
・アジネッリの塔(約97m)

これらは12世紀初頭、当時の有力貴族たちが権力を競い合って建てた「中世の摩天楼」の名残です。地元では親しみを持って「ドゥエ・トッリ(2本の塔)」と呼ばれています。

ダンテも驚いた「ガリゼンダの塔」の傾き

ボローニャの斜塔「ガリゼンダの塔」(イタリア・ボローニャ)

低い方のガリゼンダの塔は、一目でわかるほど傾いています。かつての高さは60mほどでしたが、地盤沈下による崩壊を防ぐため、中世のうちに上部が切り落とされました。

ダンテが『神曲』の中でこの塔の異様な傾きを記述しているほど、古くからボローニャの名物となっています。

5. ポルティコ

ポルティコ(イタリア・ボローニャ)

ボローニャの街を歩くと、どこまでも続く美しい屋根付きの柱廊「ポルティコ」に目を奪われます。

旧市街だけで全長約38km、郊外を合わせると約62kmにも及ぶこの回廊は、2021年に『ボローニャのポルティコ群』としてユネスコ世界遺産に登録されました。中世から続くこの建築様式は、強い日差しや雨から市民を守る街の屋根として、今も愛されています。

木造ポルティコと伝説『3本の矢』

マッジョーレ通りの「木造ポルティコ」(イタリア・ボローニャ)

かつてのポルティコは木造でしたが、火災を防ぐため14世紀以降は石造りへと義務付けられました。そのため現在ではほとんど姿を消してしまいましたが、「マッジョーレ通り」には、奇跡的に残った貴重な木造ポルティコを見ることができます。

当時、馬に乗ったまま通行できるように設計された、高さ約9mというスケールが特徴的です。このポルティコの天井(梁の間)をよく見上げてみてください。実は、当時のものと言われる「3本の矢」が今も刺さったまま残っているんです!

「暗殺者が矢を放とうとした際、窓辺の美女に見とれて狙いを外した」というユニークな伝説があり、ボローニャ散策の "宝探し" として親しまれています。

6. インディペンデンツァ通り

インディペンデンツァ通り(イタリア・ボローニャ)

「インディペンデンツァ通り」は、ボローニャ中央駅からマッジョーレ広場までを一直線に結ぶ、全長約1kmのメインストリート。通りの両側には美しいポルティコがどこまでも続き、雨の日でも濡れることなく、快適にショッピングや散策を楽しむことができます。

インディペンデンツァ通りには、イタリアを代表するハイブランドから、手頃なファストファッション、地元ならではのセレクトショップまで、ありとあらゆるお店が軒を連ねています。

週末や祝日は「歩行者天国」になるエリアが多く、大道芸人のパフォーマンスを眺めながら、片手にジェラートを持ってゆったりと歩くのがボローニャ流の休日の過ごし方です。

7. 運河の小窓

フィネストレッラ/運河の小窓(イタリア・ボローニャ)

ボローニャがかつて、網の目のように運河が流れる「水の都」だったことを知る人は少ないかもしれません。中世のころ、運河は絹織物産業の動力源として街を支えていました。現在そのほとんどは道路の下に隠されていますが、ピエッラ通りには、当時の面影を劇的に楽しめる「秘密の窓」が残っています。

一見すると、普通の建物の壁に、ポツンと小さな四角い窓があります。その窓をそっと開けてみてください。そこには建物の間をゆったりと流れるモリーネ運河の景色が広がっています。

色鮮やかな建物が水面に映り込む様子は、まさに「リトル・ヴェネツィア」。ボローニャで最もフォトジェニックな隠れスポットとしてSNSで注目を浴びています。

フィネストレッラ/運河の小窓(イタリア・ボローニャ)

小窓から覗くだけでなく、同じ通りの反対側にある橋の上からも運河を眺めることができます。窓から顔を出して写真を撮ってもらうのも、ボローニャ観光の楽しい思い出になりますよ。

《知性・芸術》世界最古の大学街

1088年創立のボローニャ大学を中心とした文化遺産を巡るアカデミックなエリアです。

8. 旧ボローニャ大学「アルキジンナジオ」

旧ボローニャ大学/アルキジンナジオ(イタリア・ボローニャ)

1088年に創立された「ボローニャ大学」は、ヨーロッパ最古の大学として知られています。そのかつての校舎である「アルキジンナジオ」は、ボローニャが「学問の街(ラ・ドッタ)」と呼ばれる理由を肌で感じられる場所。現在は市立図書館として利用されていますが、一部が一般公開されており、知の遺産を間近に見学することができます。

壁を埋め尽くす紋章

旧ボローニャ大学「アルキジンナジオ」の紋章(イタリア・ボローニャ)

アルキジンナジオの廊下や階段の壁、天井には、色鮮やかな紋章がぎっしりと描かれています。これらは、かつてここで学んだ世界中の学生や教授たちの家紋。その数は6,000を超え、世界最大規模の紋章コレクションとも言われています。数世紀にわたって知を紡いできた歴史の重みが、この装飾一つひとつに宿っています。

世界初!木造の人体解剖室(テアトロ・アナトミコ)

旧ボローニャ大学「アルキジンナジオ」人体解剖室(イタリア・ボローニャ)

ここは当時、キリスト教の教えで禁じられていた人体解剖が、医学の発展のために特別に許可され行われていた場所です。

「人体解剖室」の教壇の両脇に皮膚を剥がされた男性の彫像(スペッラティ)が立ち、天井には黄道十二星座が刻まれています。当時の学生たちがどのような熱気で学んでいたのか、当時の医学の最先端の現場を体感してみてください。

9. ボローニャ国立美術館(国立絵画館)

ボローニャ国立美術館(国立絵画館)

出典: By I, Sailko, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7408567 (CC BY-SA 3.0)

「ボローニャ国立美術館」は、エミリア=ロマーニャ州を代表する至宝が集まる国立絵画館です。かつてナポレオンによって解体された教会や修道院から救い出された、貴重な宗教画や彫刻の数々が収蔵されています。

ラファエロの傑作『聖チェチーリアの悦恍』をはじめ、ボローニャが生んだバロックの巨匠グイド・レーニやグエルチーノ、カラッチ一族といった「ボローニャ派」のドラマチックな作品群は圧巻。ジョットから18世紀まで、時代を追って展示された30の展示室を巡れば、イタリア美術の変遷を旅することができます。

10. サン・ジャコモ・マッジョーレ教会

サン・ジャコモ・マッジョーレ教会(イタリア・ボローニャ)

「サン・ジャコモ・マッジョーレ教会」は、国立絵画館からボローニャの斜塔へと続く「サン・ドナート通り」沿いに立つ教会です。外観の落ち着いた印象とは対照的に、絢爛豪華な内部装飾で知られています。

13世紀に建てられたこの聖堂は、ボローニャが誇るルネサンス芸術の宝庫。静寂な堂内に一歩足を踏み入れれば、そこには35もの礼拝堂が並ぶ圧倒的な芸術世界が広がっています。

35の礼拝堂に宿る「美の競演」

サン・ジャコモ・マッジョーレ教会(イタリア・ボローニャ)

出典: By Paul Hermans - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19298852 (CC BY-SA 3.0)

バジリカ様式の広い堂内には、左右に合計35もの礼拝堂が整然と並んでいます。アーチごとに異なる繊細な装飾や、プロスペロ・フォンターナによる名画『キリストの洗礼』など、見どころは尽きません。一つひとつの礼拝堂が独立した小さな美術館のような趣を持っており、時間を忘れて見入ってしまうほどです。

一族の栄華を象徴する「ベンティボーリオ礼拝堂」

サン・ジャコモ・マッジョーレ教会 ベンティボーリオ礼拝堂『ジョヴァンニ 2 世ベンティヴォーリオとその家族』(ボローニャ)

出典: By Lorenzo Costa - Web Gallery of Art:   Image  Info about artwork, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15452545

この教会で最も重要な場所が、かつてボローニャを支配したベンティボーリオ一族の私用礼拝堂です。壁一面を埋め尽くすフレスコ画は、ルネサンス期の画家ロレンツォ・コスタらの手によるもの。特に、一族が聖母を囲むように描かれた構図は、当時の権力の大きさを今に伝えています。向かいにある一族の墓碑と合わせ、中世からルネサンスへと移り変わる時代の息吹を感じてみてください。

11. 市立中世美術館

ボローニャの市立中世美術館(イタリア・ボローニャ)

出典: By I, Sailko, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4939423 (CC BY 2.5)

ギシラルディ宮殿を利用した「市立中世美術館」は、中世とルネサンスの記憶が眠る宝物庫。重厚な石造りの壁や、かつての城郭の痕跡が残る建物そのものが、ボローニャの波乱に満ちた歴史を物語っています。

また、ボローニャ派の芸術だけにとどまりません。ベネツィアングラスやマヨリカ陶器といったヨーロッパの工芸品はもちろん、アジアから渡ってきた纏足(てんそく)用の靴や、彫刻が施されたダチョウの卵など「世界の珍品」も展示されています。

12. 市立考古学博物館

市立考古学博物館(イタリア・ボローニャ)

マッジョーレ広場に隣接する「市立考古学博物館」は、街の中心部にありながら、一歩入れば数千年前の世界へとタイムスリップできる、知的好奇心を刺激する施設。15世紀の病院を改装した趣ある建物内にあります。

チケット売り場横に堂々と鎮座する『皇帝ネロの像』は、館の顔ともいえる存在。ボローニャ大学が長年収集してきた膨大なコレクションをベースに、画家や古美術収集家たちが愛した珠玉の品々が展示されています。

イタリア屈指のエジプト・コレクションは見ごとで、精巧なヒエログリフが刻まれた石碑や、保存状態の良いミイラ、色鮮やかな装飾品など、ボローニャにいながら古代ナイルの息吹を感じることができます。

《美食》五感で楽しむグルメスポット

メルカーティ・デッラ・テッラ(イタリア・ボローニャ)

13.ボローニャの台所「クアドリラテロ地区」

ボローニャの台所「クアドリラテロ地区」(イタリア)

マッジョーレ広場のすぐ東側に広がる「クアドリラテロ」は、中世から続く歴史ある市場街です。狭い路地が網の目のように走り、そこには生ハム、チーズ、パスタ、ワイン、新鮮な野菜や魚を扱う老舗がひしめき合っています。

「クアドリラテロ地区」トルテッリーニ(イタリア・ボローニャ)

歩いているだけで食欲をそそる香りが漂い、まさに「美食の都」の熱気を最も感じられるエリア。軒先には巨大なチーズや生ハムが吊るされ、手打ちパスタ「トルテッリーニ」が並びます。

特におすすめの通りは、「ペスケリエ・ヴェッキエ通り(Via Pescherie Vecchie)」。ここには、ボローニャを代表するデリカテッセンの名店「タンブリーニ(Tamburini)」などがあり、お土産探しにも最適です。

14. ジェラート博物館カルピジャーニ

イタリアンスイーツの代名詞、ジェラート。その歴史を五感で楽しめるのが、ボローニャ郊外にある「ジェラート博物館」です。世界シェアトップを誇るジェラートマシンメーカー、カルピジャーニ社が運営しており、併設された「ジェラート大学」には世界中から職人が修行に集まってきます。

館内では、かつて雪や氷を使って作られていた時代から、現代の最新マシンに至るまでの貴重な道具や資料を展示。当時の広告ポスターや、実際に触れられる機械など、大人から子供まで楽しめる工夫が満載です。

見学の最後には、お待ちかねの試食タイムも用意されています。実習所で作られたジェラートは、驚くほどなめらかで濃厚。季節ごとのフレーバーや、ここでしか再現されていない歴史的なレシピの味など、本場のクオリティをお楽しみください。

15. グランド・ツアー・イタリア(旧FICO)

2024年秋にリニューアルオープンしたばかりの「グランド・ツアー・イタリア」は、ボローニャ郊外にある世界最大級の食のテーマパーク。広大な敷地内はイタリア全20州のセクションに分かれており、各地の郷土料理やワイン、伝統工芸品が勢揃い。ボローニャにいながらにして、シチリアからピエモンテまで、"イタリア全土を旅する" ような贅沢な体験が叶います。

各州のブースでは、その土地でしか味わえない希少な食材や料理を提供。トスカーナのステーキ、ナポリピッツァ、プーリアのオリーブオイル… 。レストランだけでなく、屋台形式で気軽に試食できるコーナーも充実しています。

ボローニャ中央駅から専用シャトルバス(有料または時期により無料)に乗って、約20〜30分でアクセスできます。入場料は基本的にかかりませんが、特定のエリアやイベントは有料となる場合があるので、訪れる前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

《絶景・穴場》隠れた名所、そしてボローニャの夜

16. サント・ステファノ聖堂

サント・ステファノ聖堂(イタリア・ボローニャ)

ボローニャで最も美しく、エルサレムを模した神秘的な場所といえばここ「サント・ステファノ聖堂」です。異なる時代の複数の建物が複雑に連結した、世界でも類を見ない不思議な構造をしていることから、「セッテ・キエーゼ(七つの教会)」とも呼ばれています。

時代を旅する「教会巡り」の回廊

サント・ステファノ聖堂 回廊(イタリア・ボローニャ)

入り口の「聖十字架教会」から小さな扉を抜けると、八角形の「セポルクロ聖堂(聖墳墓教会)」、そして太陽の光が差し込む「ピラトの中庭」へと続きます。さらに奥へ進むと、繊細な彫刻が施された二層の美しい回廊が姿を現します。

まるで中世の迷宮を冒険しているような感覚で、重なり合う歴史を肌で感じることができます。

17. マルゲリータ公園

マルゲリータ公園(イタリア・ボローニャ)

旧市街の南端に広がる「マルゲリータ公園」は、1879年に開園したボローニャで最も大きく、最も親しまれている公立公園です。かつては家ごとに広い中庭があったボローニャですが、都市化が進んだ現代では、この広大な緑地が市民にとってかけがえのない共同の中庭となっています。

園内には大きな池や並木道があり、ジョギングをする人、芝生で読書をする人、バスケットボールに興じる若者など、ボローニャの人々のリアルな日常が流れています。

6月下旬から7月下旬にかけては、音楽ライブや世界各国の料理が並ぶ屋台イベントが開催され、夜遅くまで活気にあふれます。また、古い温室をリノベーションしたコミュニティスペース「Le Serre dei Giardini Margherita」には、おしゃれなカフェやコワーキングスペースがあり、現代のボローニャらしいクリエイティブな雰囲気も楽しめます。

18. サン・ルカ聖堂

サン・ルカ聖堂(イタリア・ボローニャ)

ボローニャの街を見守るように、護符の丘の頂に立つ「サン・ルカ聖堂」。ここへ至る道には、ふもとのサラゴッツァ門から延々と続く世界最長約3.8kmのポルティコがあり、その柱の数は不吉な数字とされる「666本」と言い伝えられています。

サン・ルカ聖堂への長いポルティコ回廊(イタリア・ボローニャ)

悪魔(蛇)に見立てた長い回廊を登りきり、聖母の待つ聖堂に辿り着くという、ドラマチックな巡礼の道を体感できるスポットです。

マッジョーレ広場から「サン・ルカ・エクスプレス」でGo!

ふもとから頂上までは、ポルティコの下を歩いて約1時間。地元の人は体力作りのために駆け上がることも多いルートですが、観光ならマッジョーレ広場から出ている赤いミニトレイン「サン・ルカ・エクスプレス」がおすすめ!車窓から街並みを眺めつつ、楽に頂上までアクセスできます。

雨を止めた「聖母マリア」の奇跡

サン・ルカ聖堂『聖母マリアと幼子キリスト』のイコン(ボローニャ)

出典: By When using this picture please credit with 'Picture by Hay Kranen / PD'.This is a public domain picture, so attribution is kindly requested, but not compulsory. - Own work, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2628553

聖堂内の主祭壇に鎮座するのは、12世紀にビザンチンから運ばれたとされる『聖母マリアと幼子キリスト』のイコン(聖像画)。1433年、降り続く雨で農作物が危機に瀕した際、この絵を街へ降ろした瞬間に雨が止んだという伝説があります。今でも毎年5月には、この聖母画を街へ運ぶ伝統行事が行われ、ボローニャ市民の深い信仰を集めています。

パノラマ・テラスからの眺望

サン・ルカ聖堂からの眺望(イタリア・ボローニャ)

聖堂のドーム部分にある展望テラスからは、ボローニャの赤い街並みと、反対側に広がるエミリア・ロマーニャ州のなだらかな丘陵地帯を一望できます。ボローニャ最高の特等席から、遠くアドリア海まで見渡せる眺望をお楽しみください。

19. ドッツァ

ドッツァ(イタリア・ボローニャ近郊)

ボローニャから車で約40分、小高い丘の上に位置する「ドッツァ」は、『イタリアの最も美しい村』にも選ばれている小さな集落です。

ドッツァ「壁画の村」(イタリア・ボローニャ近郊)

一歩足を踏み入れると、中世の重厚な石造りの街並みと、民家や商店の壁を埋め尽くす鮮やかな現代アートがコラボレーションした光景が広がっています。

2年に一度更新されるキャンバスの街

ドッツァ「壁画の村」(イタリア・ボローニャ近郊)

ドッツァで1960年から続く「現代壁画ビエンナーレ」は、世界中のアートファンを惹きつけています。

2年に一度、世界中から招かれたアーティストが街の壁に直接作品を描き込みます。窓枠を絵の一部に取り込んだり、路地裏にひっそりと描かれたり、街の構造を活かしたダイナミックな作品は屋外ならでは。作品は増え続けているため、訪れるたびに新しい景色に出会えます。

お城の地下にある「エミリア・ロマーニャ州立ワイン館」

エミリア・ロマーニャ州立ワイン館(イタリア・ドッツァ)

村のシンボルである「スフォルツァ城」も見逃せません。実はこのお城の地下には、州内各地の厳選されたワインが集まる「エミリア・ロマーニャ州立ワイン館」があります。アート散策を楽しんだ後は、歴史ある地下蔵で地元の銘酒をテイスティング……という、大人の贅沢な時間を過ごすことができます。

20. エステンセ美術館

エステンセ美術館(イタリア・モデナ)

ボローニャから少し足を伸ばして、隣街モデナへ。歴史ある「ムゼイ宮殿」の最上階に位置する「エステンセ美術館」は、かつてこの地を統治した名門エステ家が、数世紀にわたって収集した膨大なコレクションを収蔵しています。その洗練された展示空間と作品の質から、「イタリアで最も美しい美術館の一つ」と称えられる、知る人ぞ知る美の聖域です。

なかでも、巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによる『フランチェスコ1世・デステの胸像』は必見です。大理石でありながら、まるで本物の絹のような質感を放つレースの襟元や、今にも動き出しそうな皇帝の表情… 。バロック彫刻の最高傑作の一つを間近で鑑賞することができます。

エステンセ美術館『フランチェスコ1世・デステの肖像』ベラスケス(イタリア・モデナ)

出典: ディエゴ・ベラスケス - [1]; original at: Galleria Estense, Modena, Italy, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=169901438による

また、ベラスケスによる肖像画『フランチェスコ1世・デステの肖像』や、コレッジョ、エル・グレコといった名だたる巨匠たちの絵画も並びます。さらに、楽器のコレクションや精巧な工芸品も充実。規模が大きすぎず、一点一点の傑作とじっくり向き合えるのも、この美術館の大きな魅力です。

ボローニャ中央駅からモデナ駅までは、快速電車で約20分。ボローニャを拠点にした日帰り旅行の締めくくりに、ぜひ立ち寄ってみてください。

◎イタリア「ボローニャ」へのアクセス

ボローニャ中央駅(Bologna Centrale)

美食と歴史が溶け合う街、ボローニャ。イタリアの主要都市を結ぶ鉄道のハブ駅である「ボローニャ中央駅(Bologna Centrale)」は、どこから訪れるにも非常に便利です。

都市名高速鉄道での目安時間
フィレンツェ約35分
ミラノ約1時間
ベネチア約1時間半
ローマ約2時間〜2時間半

主要都市から日帰りでも十分に楽しめますが、夜のポルティコや活気あるバル文化を味わうなら、1〜2泊してゆっくりと滞在することをおすすめします。

一度訪れれば、ボローニャの赤い街並みと温かい人々、そして格別のひと皿の虜に。次のイタリア旅行には、ぜひボローニャをリストに加えてみてください。

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