国宝重要文化財2300点!仏教建築と芸術の宝庫、世界遺産法隆寺の魅力

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国宝重要文化財2300点!仏教建築と芸術の宝庫、世界遺産法隆寺の魅力

奈良県生駒郡にある法起寺を含む法隆寺地域の建造物は、1993年12月に世界文化遺産として登録されました。寺には、国宝や重要文化財に指定されている多くの建物や仏像があります。

飛鳥時代の世界最古の木造建築があり、仏像や仏具などの多くが飛鳥・白鳳・天平時代からある物。建築物と装飾の美しさ、そして他国との交流を象徴する重要性が世界遺産として登録されました。

現在の生駒郡に法隆寺が建てられたのは、推古天皇時代の推古15年(607年)で、天皇と聖徳太子によって建設がすすめられました。聖徳太子の父である用明天皇が自分の病気の治癒を祈願して、仏像と寺の建築を願っていましたが生前には実現されず、後にその意志が受け継がれて創建されました。病を癒す「薬師如来」が本尊にあるのは、そういうわけです。

しかし、日本書紀によると天智9年に落雷が原因の火事で、寺の一部が焼失し、現在生駒郡にある世界遺産は再建された物だということです。そんな歴史をもつ法隆寺は歴史的遺産の魅力がいっぱいです。ぜひ、観光の参考にしてくださいね!

目次

国宝重要文化財2300点!仏教建築と芸術の宝庫、世界遺産法隆寺の魅力

世界遺産法隆寺地域の仏教建造物とは?

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法隆寺は、約18万7千平方mもある広大な境内に沢山の歴史的建築物が並ぶ、見所いっぱいの世界遺産です。現在は、大宝蔵殿と塔や金堂のある西院伽藍、夢殿のある東院伽藍に分かれており、そのうちの47棟が世界遺産。

そして、国宝や重要文化財に登録されている物がなんと約2300点もあります。同じく生駒郡斑鳩町にある法起寺では、そこにある11棟の建物が世界遺産として登録されており、三重塔がおすすめです。

法隆寺では一年中様々な行事が行われており、生駒郡の地元の人のみならず、各地から沢山の観光客が訪れます。1月5日から行われる「初護摩祈願法要」では、護摩木に願い事を書き、加持祈祷をしてもらう多くの参拝者が見られます。

また、3月下旬から4月にかけては、桜を見に来る観光客でいっぱいになります。西院の廻廊や大講堂、西円堂付近が名所となっています。夏の代表行事である「夏安居」の時期には、全国から仏教や仏教建築・芸術を学びに人が訪れて皆で学習。天満宮の祭りや慈恩会の行われる秋の季節には、境内のすすきや紅葉した木々を見に参詣者が訪れます。

世界遺産法隆寺へのアクセス

世界遺産法隆寺までのアクセスについて説明します。関西空港から来る場合は、JR関西空港駅からJR関西空港線でJR天王寺駅まで行きます。「関西特急はるか」だと30分ほど。天王寺駅からJR大和路線に乗り換え、JR法隆寺駅で下車。快速電車だと20分ほどです。生駒郡のJR法隆寺駅から世界遺産法隆寺までは歩いて約20分。バスで行く場合は、駅前から「法隆寺門前」行きに乗車し、「法隆寺門前」で下車。

JR京都駅から来る場合は、JR奈良線で奈良駅まで向かいます。快速電車で45分ほどです。JR大和路線に乗り換えて約13分でJR法隆寺駅に。近鉄京都駅からは、近鉄京都線で近鉄西大路駅を経由し、近鉄橿原線で近鉄筒井駅へ。そこから奈良交通バスに乗り換えて、生駒郡の世界遺産法隆寺まで約15分です。

世界遺産法隆寺のおすすめポイント2

金堂

出典: ja.wikipedia.org

生駒郡にある世界遺産法隆寺は、仏教芸術の集合体のような物ですから、その全てが楽しめます。特に西院伽藍の重要建築物である「金堂」はおすすめですよ!

世界最古の木造建築であり、本尊が祀られている場所としても知られています。現在生駒郡にある金堂は、天智9年の火災後に再建築されたもの。古代ギリシャの建物に見られるエンタシスの柱がこの建物にも使われており、海外交流の影響が窺えます。こうした物が世界遺産登録の理由となっているのですね。

金堂に置かれているのは、飛鳥時代、聖徳太子のために造られた釈迦三尊像を中心に、父用明天皇の希望を叶えるために造られた薬師如来座像と、鎌倉時代、母である穴穂部間人皇后のために造られた金銅阿弥陀如来座像。そして、それらを守護するかのように造られた白鳳時代の四天王像です。

生駒郡の法隆寺は、他の仏像にはない特徴を持つ本尊の薬師如来座像が有名!その優しいほほ笑みは、まさに建立の目的である「癒し」の象徴であるといえます。また、非常に細かな絵画と精工な装飾でできている天蓋や、色鮮やかな仏像の描かれた壁画も、この世界遺産の見どころですよ!

大宝蔵院

出典: Skylight / PIXTA(ピクスタ)

生駒郡の世界遺産法隆寺の中で、最も新しい建築物が大宝蔵院です。博物館のようなもので、仏像を始めとした仏教関連の工芸品の数々が見学できます。

大宝蔵院自体は、西宝殿と東宝殿、その真ん中に百済観音堂という構造になっています。百済観音像を中心に、白鳳時代の夢違観音像や飛鳥時代に推古天皇が所持していた「玉虫厨子」と呼ばれる仏殿、蓮池に座る金銅阿弥陀三尊像、そして九面観音像や天人が描かれている金堂小壁画などが見どころ。

中でも、日本を代表する仏教芸術であり、飛鳥時代から存在する百済観音像は見逃せません!百済観音像を納めるためだけに百済観音堂を建築することが、世界遺産法隆寺の永年の願いだったそうです。

百済観音は八頭身のすらっとした仏像で、日本では珍しいこの優美な姿と、慈悲深い表情が多くの人々を魅了しています。

◎まとめ

世界遺産法隆寺の中心的人物である聖徳太子は、飛鳥時代の政治家であるとともに、仏教を広めることに活躍した人物でもあります。ある一説によると、扉が狭くて仏像が入らなかったのに、聖徳太子の祈りによって納めるべき所に運ぶことができたとか。そんな仁徳のある人物として知られる聖徳太子を讃える施設が「夢殿」です。法隆寺を訪れた際は、そんなことも考えながら見てみるとまた違った面白さがありますよ!

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