ヨルダン観光旅行で後悔しない!必見のおすすめスポット&旅のヒント

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ヨルダン観光旅行で後悔しない!必見のおすすめスポット&旅のヒント

中東の宝石、ヨルダン。この神秘の国には、遥か古代のロマンを呼び覚ます世界遺産から、息をのむような絶景の砂漠、そして心と体を癒す奇跡の温泉まで、五感を刺激する多彩な魅力が詰まっています。

この記事では、一度は訪れたい定番スポットから、知る人ぞ知る秘境、そして旅を快適にするための実用的なヒントまで、ヨルダンのすべてをご紹介します。これで、初めてのヨルダン旅行も安心。さあ、文明の十字路で紡がれてきた悠久の歴史と、手つかずの自然が織りなす壮大なパノラマが待つヨルダンへ、冒険と癒しの旅に出かけましょう!


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、旅行が趣味です。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアでのサンライズは、特に心に残る絶景でした。またアイスランドでは、オーロラやアイスケーブの神秘的なクリスタルブルーなど、多くの感動を体験しました。これからも、旅の計画に役立つ情報から、心に響くような感動まで幅広く発信していきます!


目次

ヨルダン観光旅行で後悔しない!必見のおすすめスポット&旅のヒント

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1. アンマン城

アンマン城(ヨルダン)

ヨルダンの首都アンマンを訪れたなら、まず足を運びたいのが市街を見下ろす高台にそびえる「アンマン城」です。

ここは、アンマン発祥の地と言われ、古代から現代に至るまでの悠久の歴史が凝縮されたアンマンのシンボル。三方を切り立った崖に囲まれた自然の要塞からは、近代的なビル群と歴史的な街並みが混在するアンマンのパノラマビューを一望できます。特に、夕暮れ時に街がオレンジ色に染まる光景は、地元の人々にも愛される息をのむ美しさです。

敷地内には、青銅器時代からローマ、ビザンチン、イスラム時代に至るまで、様々な時代の遺跡が点在。かつてこの地にあった壮大な建築群を今に伝えるヘラクレス神殿跡では、わずかに残る柱が往時の偉大さを物語っています。注目すべきは、ここで発掘されたヘラクレス像の巨大な指。この指のサイズから推測される像の全高は約12m、ビル4階相当というから驚きです。

また、アンマン城からは、遠方に翻る巨大なヨルダン国旗が見えます。幅60m、高さ30mもの旗を掲げるポールは高さ126mにも達し、首都の誇りを象徴しています。

2. ジェラシュ

ジェラシュ「ハドリアヌス凱旋門」(ヨルダン)

ヨルダンの首都アンマンから車で約1時間。「ジェラシュ」は、「中東のポンペイ」と称されるほど保存状態の良い古代ローマ都市遺跡です。何世紀もの間、砂に埋もれていたおかげで、その壮麗な姿を今に残しています。

ジェラシュ(ヨルダン)

約6500年前、そして最近の調査では青銅器時代から人々が暮らしていたという悠久の歴史を持つジェラシュ。この地には、ハドリアヌスの凱旋門、何百本もの円柱が並ぶ列柱通り、円形のフォーラム(楕円広場)、そして劇場や神殿など、当時のローマ人の暮らしを鮮やかに想像させる見どころが満載です。

ジェラシュでは、古代ローマの雰囲気をさらに深める「ローマ帝国ショー」も必見。ローマ兵による訓練や戦闘の再現、そして二輪戦車の迫力あるレースは、まるでタイムスリップしたかのような臨場感を味わえます。

3. 古都サルト

古都サルト(ヨルダンの世界遺産)

「古都サルト」は多様な文化が息づく世界遺産の街。ここはかつて、東部の砂漠地帯と西部地域を結ぶ重要な交易の中継地として栄え、1921年からの25年間は首都機能も果たしていました。現在はその名にふさわしく、落ち着いた佇まいを見せています。

サルトの最盛期はオスマン帝国時代。街には今も、当時の建築様式を色濃く残す建物が数多く見られます。黄色い砂岩で統一された建物、ドーム型の屋根、アーチ型の窓、そして重厚なドアが特徴的です。

この歴史的な街の散策には、日本のJICA(国際協力機構)の協力によって整備された「ハーモニートレイル」がおすすめ。約1時間半でサルトの主要な見どころを巡れます。モスクや教会、広場などを訪れ、サルトの多様な文化と共生の精神を感じてみてください。また、地元の伝統衣装「ハルガ」を着用するなど、ユニークな文化体験もできます。

古都サルトへは、アンマンから北西へ車で30分ほど。街をゆっくり散策するだけでも、その趣をお楽しみいただけます。

4. 死海

死海(ヨルダン)

ヨルダンとイスラエルの国境に位置する「死海」は、まるで奇跡のような浮遊体験ができる場所。実は海ではなく、塩分濃度が約30%という驚異的な塩湖です。通常の海の約10倍もの塩分を含んでおり、生物が棲めないことから、文字通り「死の海」と呼ばれています。

死海の湖面は、地球上で最も低い海抜マイナス430m以上!流れ出ることなく水が蒸発し続けることで、ミネラル豊富な塩分が極限まで濃縮され、この特異な環境が生まれました。

死海で浮遊体験(ヨルダン)

湖に入ってみると、その驚異的な浮力に誰もが感動するでしょう。まるで体が自然に浮かび上がるようにプカプカと漂い、他では味わえない非日常の体験ができます。

ただし、目や口に水が入らないよう注意し、体に傷がある場合は刺激が強いので、短時間がおすすめです。

そして、死海観光のもう一つの楽しみは、天然の泥パック。ミネラルたっぷりの泥を肌に塗り、洗い流せば、その美容効果を実感できます。湖畔のホテルでは、より本格的なスパ体験も可能です。

5. マイン温泉

マイン温泉(ヨルダン)

死海から東の渓谷に現れる「マイン温泉」は、砂漠のオアシス。熱い天然温泉が滝となって流れ落ちる、ヨルダンならではの癒しスポットです。

古くはローマ帝国のヘロデ王も訪れたと伝わり、その源泉温度は145度にも達します。滝壺に流れ落ちた湯は約42.3度と、日本人にも心地よい湯加減。壮大なワディ(渓谷)の景色の中で、滝の打たせ湯や湯船でリラックスできます。

マイン ホット スプリングス

アンマンから日帰りも可能ですが、敷地内には高級スパリゾートが併設されています。洞窟スチームバスやエステなど、日常を忘れる贅沢な滞在もおすすめです。死海での浮遊体験とあわせて、天然スパで心身をデトックス。究極のリフレッシュを味わってください。

6. ペトラ遺跡

ペトラ遺跡のシーク(ヨルダン)

世界遺産「ペトラ遺跡」は、ヨルダンを代表する観光スポット。映画『インディ・ジョーンズ』のロケ地としても有名な場所です。

遺跡への入り口は、高さ100m級の岩が切り立つ細い渓谷「シーク」。約800m続くこの神秘的な道を抜けると、

ペトラ遺跡「エル・ハズネ」(ヨルダンの世界遺産)

目の前に突然、ペトラ遺跡の象徴「エル・ハズネ(宝物殿)」が現れます!

一枚岩を彫り込んで造られた巨大で美しいエル・ハズネに圧倒されると同時に、2000年以上前の古代ナバテア人の高度な技術と芸術性に感動するでしょう。

ペトラ遺跡「エド・ディル」(ヨルダンの世界遺産)

エル・ハズネからさらに進み、800段の階段を登り切った先には、より大きな「エド・ディル」が待っています。

広大なペトラ遺跡を存分に楽しむなら、2日券がオトクです。また、特別な夜を過ごしたいなら、月・水・木の夜限定で開催される「ペトラ・バイ・ナイト」がおすすめ。無数のキャンドルでライトアップされたエル・ハズネは、幻想的でとてもロマンチックな雰囲気に包まれます。

7. ワディ・ラム保護地域

世界遺産「ワディ・ラム保護地域」(ヨルダンの世界遺産)

ヨルダン南部に広がる「ワディ・ラム保護地域」は、「月の谷」という呼ばれるように、他の惑星に降り立ったかのような砂漠地帯です。その荒涼とした赤い砂岩と花崗岩の世界は、まさに火星。映画『オデッセイ』や『スター・ウォーズ』シリーズのロケ地にも使用されました。

2011年に世界遺産にも登録されたワディ・ラムでの楽しみ方は様々。4WDでの砂漠疾走ツアーで奇岩の間を駆け巡ったり、ラクダに乗ってのんびり景色を堪能したり、気球に乗って上空から壮大なパノラマを眺めるのも格別です。

世界遺産「ワディ・ラム保護地域」での星空観賞(ヨルダンの世界遺産)

さらに、砂漠キャンプもはずせません。満天の星の下で伝統的なベドウィン料理の夕食を味わい、焚き火を囲む夜は忘れられない思い出に。翌朝は、砂漠が徐々に朝焼けに染まっていく幻想的な光景とともに目覚める、最高に贅沢なひとときを過ごせます。

8. アカバ

アカバ(ヨルダン)

ヨルダンと聞くと、遺跡や砂漠をイメージする方が多いかもしれません。しかし、ヨルダン南部には、世界中のダイバーが憧れる紅海が広がっています。ヨルダン唯一の港町「アカバ」は、この美しい紅海を満喫できるマリンリゾートです。

アカバ(ヨルダン)

アカバではさまざまなマリンアクティビティを満喫できます。透明度抜群の海でダイビングやシュノーケリングを楽しめば、色とりどりのサンゴ礁や珍しい熱帯魚の群れはもちろん、時には大きなウミガメや人懐っこいイルカたちと一緒に泳ぐ夢のような体験ができるかもしれません。また、グラスボートやサブマリーン(潜水艦)を利用すれば、濡れることなく美しい水中世界を間近で鑑賞できます。

現在、アカバでは「アラビアン・ヴェニス」をコンセプトにした大規模な「Ayla Oasis(アイラ・オアシス)」プロジェクトが進行中です。東京ドーム92個分もの広大な敷地には、人工ラグーン、豪華ホテルやレジデンス、そして有名なゴルファー、グレッグ・ノーマン設計のゴルフコースなどが既に稼働しており、現在も開発が段階的に進められています。このプロジェクトがさらに発展すれば、アカバは一層ゴージャスなリゾート地として、世界中の人々を魅了することでしょう。歴史と自然、そして最先端のリゾートが融合するアカバで、思い出に残る海の休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

9. ダナ自然保護区

ダナ自然保護区(ヨルダン)

日本ではまだ知名度が低いものの、欧米からの旅行者に人気の「ダナ自然保護区」は、ヨルダン最大の自然の宝庫です。

保護区内でのトレッキングは、王立自然保護協会への届け出と許可が必要ですが、初心者向けのガイドなしコースも整備されています。約14キロを5〜7時間かけて歩くコースでは、岩山の断崖絶壁、ベドウィンの村、そして雄大な自然が織りなす絶景が広がります。

ダナ自然保護区(ヨルダン)

この保護区には、これまでに約800種類の植物と449種類の動物(うち25種が絶滅危惧種)が記録されており、多様な生態系が息づいています。運が良ければ、シンボルのアイベックスに出会えるかもしれません。ヨルダンならではの壮大な景色の中で、心身ともにリフレッシュするエコトレッキングを体験してみませんか。

10. ワディ・ムジブ

ワディ・ムジブ(ヨルダンのグランドキャニオン)

死海の東側に位置する渓谷「ワディ・ムジブ」は、ヨルダンのグランドキャニオンとも称される壮大な場所です。

ここで人気急上昇中なのが、天然キャニオニング体験。ボートやカヌーではなく、自分の足で渓流を遡り、流れに身を任せて下るというアクティブなアドベンチャーが楽しめます。全身ずぶ濡れになるスリリングな体験ですが、スタッフのサポートやガイド付きコースもあり、初心者でも楽しめます。

この爽快なアドベンチャーは夏季限定(通常4月〜10月頃)のアクティビティで、冬季は閉鎖されます。欧米人を中心に非常に人気が高く、入場制限がかかることもあるため、早めの到着がおすすめです。ヨルダンの大自然が織りなす、忘れられない体験をぜひ!

◎日本からヨルダンへのアクセス・ヨルダンの巡り方・時差

日本からヨルダン(アンマン)へ

クイーンアリア国際空港(ヨルダン・アンマン)

ヨルダンの主要な国際空港は、首都アンマンにある「クイーンアリア国際空港(Queen Alia International Airport / AMM)」です。日本からヨルダンへは、直行便が就航していないため、中東やヨーロッパの主要都市で乗り継ぎます。ヨーロッパの主要都市を経由するルートは、一般的に中東経由よりも時間がかかる傾向にあります。

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ヨルダンの巡り方 ~個人旅行者の一般的な旅のパターン~

キング・アブドッラー1世モスク(ヨルダン・アンマン)

ヨルダンは比較的コンパクトな国ですが、場所によっては公共交通機関が発達していないエリアもあります。

多くの個人旅行者は、以下のような方法を組み合わせてヨルダンを巡っています。自分の旅のスタイルや予算に合わせて、最適な移動手段を選んでみてください。

エリア移動方法
アンマン到着・出発時空港~アンマン市内は、タクシーまたは配車アプリ
アンマン市内観光徒歩、タクシー、配車アプリ
ジェラシュ、サルトなど近郊タクシーチャーター、配車アプリ、バス
死海、マイン温泉タクシーチャーター、レンタカー
ペトラ、ワディ・ラム、アカバなど南部長距離バス(JETT Busなど)、タクシーチャーター、レンタカー

ペトラ、ワディ・ラム、アカバなど南部エリアの観光は、費用を抑えたい場合は長距離バス、自由に移動しながら観光する場合はレンタカーが便利。ペトラからワディ・ラムへの移動は、タクシーが一般的です。

時差

日本との時差は6時間。日本よりヨルダンが遅れています。

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