自然と歴史の宝庫、美しきヨルダンのお勧め観光スポット10選

画像出典:www.istockphoto.com

自然と歴史の宝庫、美しきヨルダンのお勧め観光スポット10選

歴史的な建造物や魅力的な大自然があり見どころいっぱいのヨルダンは、一度訪れた人がリピーターになる事も多い場所。治安も比較的良くて人々も穏やかで旅行しやすい国だといわれています。

最近では単に観光をするだけではなく、様々なアクティビティに参加する事が流行っています。ワディラムの赤土砂漠の奇岩群を気球の上から眺めたり、ラクダに乗ってキャンプをしたり。4WDで砂漠を走り回るのも爽快!ワディムジブの渓流をトレッキングしたり、アカバでのダイビングやシュノーケリング、死海の浮遊体験やマイン温泉など盛りだくさんです。

今回はヨルダンのお勧めスポットを10か所に絞ってお届けします。ぜひご参考に!

目次

自然と歴史の宝庫、美しきヨルダンのお勧め観光スポット10選

目次を閉じる

1:ジェラシュ

出典: 撮影者:Neil and Kathy Carey/flickr

ヨルダンを代表するローマ時代の遺跡ジェラシュは首都アンマンから車で約一時間というアクセスの良い場所にあります。6500年前から人が住み始め、何世紀もの間、砂に埋もれていてこの70年の間に発掘、修復されました。保存状態がとても良いので、ハドリアヌスの凱旋門、アルテミス神殿、列柱、劇場、フォーラム、公衆浴場など当時の人々の暮らしが手に取るように分かる人気のスポットです。最近の調査でジェラシュには青銅器時代から人々が暮らしていた事が分かったそうで、その歴史の古さには驚きますよね。

時間が合えば是非見たいのが、金曜日を除く毎日11時と3時から行われるローマ帝国ショーです。(冬期は2時のみ)ローマ時代の兵士に扮した人達が訓練や戦闘テクニックを披露して、選ばれし兵士が命をかけた戦いのパフォーマンスを見せてくれます。ローマ時代の二輪戦車でヒポドロームを周るレースも開催されて迫力満点ですよ。

2:ぺトラ遺跡

出典: www.istockphoto.com

ヨルダンで一番の人気スポットは間違いなくぺトラ遺跡!映画「インディージョーンズ」のロケ地になったのは有名な話ですが、シークと呼ばれる100m級の岩の裂け目を歩いていると、思わずインディージョーンズのテーマソングを口ずさみたくなるかも?800mも続くシークを抜けると突然目の前に現れるのがぺトラ遺跡のシンボル、エルハズネです。その一枚岩の大きさと美しさに圧倒されると同時に遺跡を作った古代ナバテア人の技術力に驚かされます。

エルハズネから奥へと歩いて山道を登り、最後に800段の階段を登り切った所に現れるのはエドディルです。道中はちょっと大変ですが、登るだけの価値がある感動に出会えますよ。
1日では周り切れないという遺跡好きの方にはお得な2日券もあるのが嬉しいですね。別料金ですが、月・水・木の夜のみ開催される「ぺトラバイナイト」もライトアップされた遺跡を見るチャンス、とてもロマンチックでお勧めです。

3:死海

出典: 撮影者:David Spinks/flickr

死海といっても実は海ではなく塩分濃度が30%という塩湖で、生物が棲めないまさに死の海です。普通の海の塩分濃度は3%なので約10倍!試しにちょっと舐めてみたくなりますが、やめておいた方がいいですよ、塩辛いを通り過ぎて苦い!どうやってこんな塩湖ができたか気になりますよね。死海の海抜はなんとマイナス423mで全ての水の最終地点。流れ出る所がなく、溜まった水がどんどん蒸発していき濃い塩分が残ったのです。

いざ湖の中へ!本当にプカプカ浮いてしまって泳ごうとしても無理なくらいです。ただし最初は10分程度にしておきましょう。体に虫刺されなどの傷があったらしみて大変なので要注意ですよ。お次は泥パック、たっぷりと顔や体に塗ってみましょう。乾いたらまた死海に入って洗い流します。天然ミネラルたっぷりの泥パックの効果はいかに?本格的に泥パックや塩マッサージをしたい方は死海沿いにずらりと並ぶホテルのスパがお勧めです。

4:マイン温泉

出典: 撮影者:Rob/flickr

死海エリアにあるマイン温泉は、大きな滝から流れ出る珍しい温泉として観光客のみならず、地元の人にも人気を集めています。その歴史はとても古く、ローマ帝国時代のヘロデ王が通っていたとも言われています。マイン温泉の源泉は谷から流れて地下にある溶岩の隙間を通りながら熱されていき、その温度は145度になるそうです。滝から流れ落ちた先にある温泉の温度は42.3度で日本人には丁度いいお湯加減ですよね。

アンマンから日帰りの温泉利用も可能ですが、一泊だけでも宿泊して温泉リゾートを楽しんでみてはいかがですか?近年、Evasonホテルがシックスセンスグループ傘下に入り改装されて高級スパリゾートに生まれ変わりました。マイン温泉のシンボルである大きな滝はこのホテルの敷地内にあるんですよ。洞窟を利用した天然のスチームバスやエステでのんびり。温泉以外に何もないマインですが、その何もないを楽しむ事が最高の贅沢になるでしょう。

5:ワディ・ラム保護地域

出典: 撮影者:Miriam Mezzera/flickr

ヨルダン南部観光のハイライト、ワディラムは「月の谷」という意味。サウジアラビアとの国境付近に広がる、砂岩と花崗岩で出来た広大な砂漠地帯です。2016年公開のマッドディモン主演映画「オデッセイ」では火星という設定でロケが行われたくらい他の惑星のような場所、言い換えれば地球らしからぬ雰囲気の場所なのです。

荒涼とした赤土の砂漠にそびえる岩山や奇岩群を4WDで疾走して見学するか、ラクダに乗ってのんびり行くか、はたまた気球に乗って上空から眺めて見るか?楽しみ方は人それぞれですよね。2011年に世界遺産に登録されてからますます人気が出てきました。お勧めはベドウィン人のガイドさんと行く砂漠のキャンプです。絶景を眺めながらキャンプサイトに行き満点の星空の下でベドウィン風の夕食を食べてキャンプファイヤーを囲む、日の出に起きだして朝焼けが砂漠を徐々に色づけて行くのを見る、なんて最高に贅沢な過ごし方だと思いませんか?

6:アカバ

出典: 撮影者:Colin Tsoi/flickr

遺跡や砂漠ばかり注目されがちですが、ヨルダンには世界中のダイバーの憧れの地、紅海があります。ヨルダン南部の町アカバではダイビングはもちろんの事、シュノーケリングや様々なウォータースポーツを楽しむ事ができます。大きな海亀や人懐っこいイルカの群れと一緒に泳ぐのも夢ではありません。グラスボートやサブマリーンなどのアトラクションもあるので、海に入らなくても美しい珊瑚や珍しい熱帯魚の群れを間近に見る事ができますよ! 

アカバでは今、「アラビアン・ヴェニス」をコンセプトにした一大リゾートプロジェクトが進んでいて、その規模は東京ドーム92個分!2017年に完成予定だとか。3つの人口巨大ラグーンに豪華ホテルやレジデンスエリア、有名なゴルファー、グレッグノーマン設計のゴルフコースまで出来るそうですよ。完成するとアカバがちょっとゴージャスなリゾート地になりますね。ますます楽しみなアカバです。

7:ダナ自然保護区

出典: 撮影者:jcookfisher/flickr

日本での知名度はあまりありませんが、特に欧米からの旅行者に人気があるのが、自然の宝庫、ダナ自然保護区でのトレッキングです。起点になるのはダナ村でかつては数十軒の家があったそうですが、今は三軒の家と小さなホテルがあるだけです。ダナ自然保護区は国が管理しているので許可なく入る事はできないですし、トレッキングも王立自然保護協会への届け出と許可が必要です。

トレッキングにはガイド付きの中級コースとガイド無しのコースがあり、ガイド無しの初心者コースは一本道を歩くので迷う心配はありません。14キロの道のりを休憩しながらで5時間から7時間が目安です。岩山の断崖絶壁にベドウィンの村、雄大な自然の中を歩きます。保護区内は600種類の植物と37種類の哺乳類、190種類の鳥類が生息しているそうで、中には希少種も含まれるのでばったり出会えるかも知れませんね。保護区のシンボルにもなっているアイベックスに出会えたらラッキーですよね!

8:アンマン城

出典: 撮影者:Mr. Littlehand/flickr

アンマン市内にも見所はたくさんありますよ。アンマンの街を一望できる展望スポットがアンマン城跡でアンマン発祥の地と言われています。三方を崖に囲まれた自然の要塞から見る夕陽は観光客にも地元の人にも人気があります。遠くに見える巨大なヨルダン国旗は何と幅60mx高さ30mで掲揚ポールは126mもあるんですよ。

歴史の古さを物語るかのように、敷地内には青銅器時代、ローマ時代、ビザンチン時代、イスラム時代の遺跡跡が集まった複合遺跡群になっています。ヘラクレス神殿跡には6本の柱だけが残されていますが、ここにヘラクレスの像があったという証拠が発掘されたと話題になりました。それはヘラクレスの三本の指で、指のサイズから想定する像のサイズは12m、ビル4階分の高さにもなるそうです。考古学博物館には有名な死海文書が展示されていましたが、現在は2013年に出来たヨルダン博物館に移されているのでご注意下さい!

9:古都サルト

出典: en.wikipedia.org

アンマンから北西に30分ほど走ると、古都サルトに到着です。サルトは東部の砂漠地帯と西部地域を結ぶ重要な交易中継地として栄えた町でした。1921年から25年間、アンマンが首都に制定される前に首都的機能をはたしていましたが、今は古都と呼ぶのがぴったりな落ち着いた佇まいを見せています。サルトの最盛期はオスマン帝国時代で今でも当時の建築様式を使った建物が数多く残されているんです。黄色い砂岩で統一された建物にドーム型の屋根、アーチ型の窓、重厚なドアなどが特徴的で、ブラブラ散歩をするのが楽しい町です。

日本のジャイカの協力によりサルトにはいくつかの観光トレイルが作られました!その中のハーモニートレイルは1時間半ほどでサルトの町を散策できるお勧めコースです。スタートは歴史博物館でサルトの紹介ビデオを見た後にモスクや教会、広場など町の主要地をのんびりと巡ります。サルトの伝統衣装ハルガを着せて貰えたりするのも楽しいですね。

10:ワディ・ムジブ

出典: www.istockphoto.com

最後にヨルダンの最新人気スポットともいえるワディムジブをご紹介します。ワディムジブは死海の東側に位置する深く険しい渓谷で、渓流は途中数多くの支流を集めて死海に注ぎ込みます。その渓谷を川下りをしながら楽しむのが人気急上昇中のアトラクションなんです。川下りと聞くとボートやカヌーを想像しますが、ここではなんと自力で川を歩いて遡り、帰りは川の流れに身を任せてプカプカ浮かびながらの川下りというとってもアクティブな天然アドベンチャーなんです。

自力と言っても各所にスタッフが待機して手を貸してくれますし、ガイド付きのコースもあるので初心者でも大丈夫。もちろんフローティングベスト着用なので安心です。でも全身ずぶ濡れになるのと翌日の筋肉痛は覚悟しておいて下さいね!
ワディムジブは冬季(11月から3月)は閉鎖しているのでご注意下さい。また欧米人の間では人気のコースで入場制限もあるので早めに到着するようにしましょう。

◎まとめ

いかがでしたか?あまり知られていない場所もあったのではないでしょうか。今回ご紹介した場所で世界遺産に登録されているのは5か所中(2016年11月現在)2か所です。つまり世界遺産じゃなくてもスケールの大きな魅力的な観光地がいっぱいあるのがヨルダンなのです!歴史好きな方も自然が好きな方も、そして冒険好きな方も満足できる国、そして何度でも訪れたくなる国、ヨルダンに行ってみませんか?

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ヨルダンでおすすめの記事

ヨルダンのアクセスランキング