スウェーデンの世界遺産!ルーレオーのガンメルスタードの教会街

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スウェーデンの世界遺産!ルーレオーのガンメルスタードの教会街

スウェーデンの北部、ボスニア湾に面した街ルーレオーの近郊にある世界遺産「ルーレオーのガンメルスタードの教会街」。かつてスカンディナビア半島でよく見られた街の様式が、限りなく当時のまま保存されています。まるで童話に出てきそうな教会や家が建ち並び、ワクワクしますね。

中心にそびえる教会を取り囲むように並ぶ、400以上もの木造家屋は遠隔地からやってくる信者のための宿泊施設として利用されていました。日曜や宗教上の祭事のときのみの利用だったということで保存状態が良いのかもしれません。そんなルーレオーのガンメルスタードの教会街の魅力をたっぷりと伝えていきますね。

目次

スウェーデンの世界遺産!ルーレオーのガンメルスタードの教会街

ルーレオーのガンメルスタードの教会街とは?

出典: Sylvia_Adams

ルーレオーのガンメルスタードの教会街は、15世紀に建てられた石造の教会と、その周囲に広がる424の木造家屋のことを指します。建設当初である15世紀の街並みや、文化が残されているということで世界遺産に登録されました。教区が広大のため、日帰りで往復することが難しい遠方の礼拝者のために整備された住居なので、一般の観光者が宿泊することはできません。それでも、時が止まったかのような風景に心打たれることでしょう。

そもそも、曖昧だったロシアとの国境を示すためにこのルーレオーのガンメルスタードの教会街は建てられました。教会だけではなく、軍事上の要塞としての役割を与えられていたとは驚きます。ルーレオーの歴史と文化がより感じられる世界遺産ですよ。

ガンメルスタード教会街へのアクセス

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ガンメルスタードの教会街は、ルーレオーの街から北西におよそ10kmのところにあります。タクシーやバスで15分ほどなので行きやすいですよ。タクシーの方が割高ではありますが、バスはクレジットカード払いしか受け付けてないのでご注意を。

また快適な鉄道の旅もオススメ。ストックホルムからSJナイトトレインという夜行列車を利用するとおよそ12時間の所要時間でルーレオーへ到着します。飛行機はストックホルムから1日に数便運行しており、所要時間は1時間20分ほど。時間を節約したい方には重宝しますね。ストックホルムなどスウェーデンの主要都市からのアクセスもよいですよ。

ルーレオーのガンメルスタードの教会街のおすすめポイント2

石造の教会

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13世紀から15世紀にかけて、ルーレオは重要な港町でロシアとの戦争の末、14世紀にスウェーデン国王の領土となりました。争いを終結させるために国境を明確に示すという目的で建設されたこの教会は、軍事的な要塞。当時の教会のサイズとしては群を抜いて巨大であり、小高い丘の上に建つこのネーデルルレオ教会が周囲からよく見渡せるように、存在感を示す必要性があったとも言えます。

さまざまな彩りの石が埋め込まれた外壁は、温かみがあり、雪景色も幻想的で画になる風景。教会内部、白を基調としていてシンプルな造りとなっています。天井画も淡い色合いでまとまっており、設置されている祭壇やパイプオルガンは威厳を感じることでしょう。ガンメルスタード教会街の中心に構えるこの教会は、外すことの出来ないスポットです。

木造家屋群

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17世紀にルーレオーの新市街が造られるまで、この辺り一帯がノールボッテン県の中心となっていました。シュルクスタードと呼ばれている424の木造家屋群は、統一された柔らかな赤がまるでおとぎ話のような世界を醸し出しています。壁が赤く塗られているのは、酸化鉄や酸化銅が含まれているからで防虫、防腐が目的。鉄鋼業が盛んなスウェーデンならではの知恵ですね。

ひとつひとつの家屋は、ところどころ改修されていたりするので比べて見てみるのも面白いですよ。屋根が木や瓦であったり、2階建てとして増築されていたりする家屋もあります。また、コンパクトな家屋には水周りの設備がなく、共同の台所やお手洗いが別の場所に造られているのも興味深いですね。この木造家屋群観光が世界遺産「ガンメルスタードの教会街」のハイライトなのでじっくりと観光してください。

◎まとめ

ルーレオーのガンメルスタードの教会街をご紹介しました。この辺りだけ時が止まったかのような街並みを残している稀有なスポットです。またルーレオーを含むスウェーデン北部は、オーロラ鑑賞できる確率が世界一。ストックホルムからのアクセスも困難ではないので、北欧観光の際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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