名称:ルレオのガンメルスタードの教会街
住所:1 Kyrktorget, Lulea 954 33, Sweden
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/762/
「ルレオのガンメルスタードの教会街」は、スウェーデンの北部、ボスニア湾に面した街ルレオ(ルーレオ)近郊にある世界遺産。かつてスカンディナビア半島でよく見られた街の様式が、限りなく当時のまま保存されています。まるで童話に出てきそうな教会や家が建ち並び、ワクワクしますね。
そんなルーレオーのガンメルスタードの教会街の魅力をたっぷりとお伝えします!
目次
「ルレオのガンメルスタードの教会街」とは?
「ルレオのガンメルスタードの教会街」は、15世紀に建てられた石造の教会と、その周囲に広がる424の木造家屋のことを指します。建設当初である15世紀の街並みや、文化が残されているということで世界遺産に登録されました。
教区が広大なため、日帰りで往復することが難しい遠方の礼拝者のために整備された住居なので、一般の観光者が宿泊することはできません。それでも、時が止まったかのような風景に心打たれることでしょう。
そもそも、曖昧だったロシアとの国境を示すためこの「ルレオのガンメルスタードの教会街」は建てられました。教会だけではなく、軍事上の要塞としての役割を与えられていたとは驚きます。ルレオの歴史と文化がより感じられる世界遺産です。
ガンメルスタード教会街へのアクセス
ガンメルスタードの教会街は、ルレオの街から北西におよそ10km。タクシーやバスで15分ほどのところにあります。
また、快適な鉄道の旅もオススメ。ストックホルムからSJナイトトレインという夜行列車を利用すると、およそ12時間の所要時間でルレオへ到着します。飛行機はストックホルムから1日に数便運航しており、所要時間は1時間20分ほど。時間を節約したい方には重宝します。
「ルレオのガンメルスタードの教会街」おすすめポイント①:石造のネーデルルレオ教会
ルレオは重要な港町で、13世紀におこったロシアとの戦争の末、スウェーデン国王の領土となりました。"争いを終結させるため国境を明確に示す"という目的で建設されたネーデルルレオ教会は、軍事的な要塞。当時の教会のサイズとしては群を抜いて巨大であり、小高い丘の上に建つこの教会が周囲からよく見渡せるように、存在感を示す必要性があったとも言えます。
さまざまな彩りの石が埋め込まれた外壁は、温かみがあり、雪景色も幻想的で画になる風景。教会内部、白を基調としていてシンプルな造りです。天井画も淡い色合いでまとまっており、設置されている祭壇やパイプオルガンは威厳を感じることでしょう。ガンメルスタード教会街の中心に構えるこの教会は、外すことのできない観光スポットです。
「ルレオのガンメルスタードの教会街」おすすめポイント②:木造家屋群「シュルクスタード」
17世紀にルレオの新市街が造られるまで、この辺り一帯がノールボッテン県の中心となっていました。シュルクスタードと呼ばれている424の木造家屋群は、統一された柔らかな赤がまるでおとぎ話のような世界を醸し出しています。
壁が赤く塗られているのは、防虫・防腐を目的とした酸化鉄や酸化銅が含まれているから。鉄鋼業が盛んなスウェーデンならではの知恵ですね。
家屋はところどころ改修されていたりするので、見比べてみてください。屋根が木や瓦であったり、2階建てとして増築されていたりする家屋もあります。また、コンパクトな家屋には水周りの設備がなく、共同の台所やお手洗いが別の場所に造られているのも興味深いですね。この木造家屋群観光が世界遺産「ガンメルスタードの教会街」のハイライトなので、じっくり観光してみましょう。
◎世界遺産「ルレオのガンメルスタードの教会街」まとめ
「ルレオのガンメルスタードの教会街」をご紹介しました。この辺りだけ時が止まったかのような街並みを残している稀有なスポットです。
またルレオを含むスウェーデン北部は、オーロラ鑑賞できる確率が世界一。ストックホルムからのアクセスも困難ではないので、北欧観光の際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。