旧ユーゴのど真ん中ボスニア・ヘルツェゴビナと一度は行きたい観光地6選!

旧ユーゴのど真ん中ボスニア・ヘルツェゴビナと一度は行きたい観光地6選!

旧ユーゴスラビア諸国のクロアチアやセルビア、モンテネグロに囲まれたボスニア・ヘルツェゴビナ。ジェノサイド(大量虐殺)があった国との認識を持っている方も多いのではないでしょうか?

ボスニア・ヘルツェゴビナには「悲しい歴史」だけではなく、東欧らしい赤レンガが続く素晴らしい町並みと、息を飲むほど美しい自然があるのです。そんなボスニア・ヘルツェゴビナの魅力を、6つの観光地とともにお伝えします。

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旧ユーゴのど真ん中ボスニア・ヘルツェゴビナと一度は行きたい観光地6選!

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1. サラエヴォ大聖堂(サラエヴォ)

出典: pixta.jp

「イエスの聖心大聖堂」としても知られるのは、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォにあるサラエヴォ大聖堂。ここは、ボスニア・ヘルツェゴビナの中でもっとも規模の大きな大聖堂です。

ゴシック建築の復興運動さなかのネオ・ゴシック建築に分類され、1874年の完成以来、町のシンボルであり人々の集いの場所でもあるのです。毎日8:00から19:00まで入ることが出き、タイミングが良ければミサも見られるかもしれません。

また、サラエヴォ大聖堂の裏手には歩行者天国フェルハディヤ通りがあり、旧市街の町歩きのハイライトに最適。サラエヴォ散策の途中にぜひ立ち寄ってほしい観光地です。

2.トンネル博物館(サラエヴォ)

ボスニア紛争の様子を垣間見ることができるのが、このトンネル博物館。ここは紛争時に、ボスニア軍がユーゴスラビア人民軍の目を逃れて物資や人を運ぶ目的で使用されていました。

全長800mのうち、公開されているのは25mほどですが、天井が低く狭いトンネルを歩けば、当時の雰囲気を味わうことができるでしょう。別館では約18分のビデオや戦時中の写真、軍服などの軍用品などの展示があり、戦争の凄まじさを学ぶことができます。

サラエヴォの町から少し離れていますが、トラムとバスを乗り継いで1時間弱で行くことができます。博物館と名前がついていますが、外観は民家。基本的に9:00から16:30まで入場が可能ですが、冬場は閉館が1時間早まるので早めに行くことをおすすめします。

3. クラヴィカの滝(モスタル)

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォから車で約6時間の都市モスタルにあるのが、クラヴィカの滝。この観光地では高さ約25m、幅は約120mにおよぶ美しい滝を眺めることができます。保護地区に指定されていますが、地元の人々や観光客の憩いの場。ここではピクニックやキャンプ、夏場は泳ぐこともできるんですよ。

周辺には小さなカフェやアスレチック、ピクニックエリアやキャンプ場もありますが、泳ぐことを考えている場合はタオルを忘れずに。ベストシーズンは最も滝の水量が多い春。滝の迫力と新緑を合わせて楽しめる絶好の季節です。

冬期はクローズするので(毎年5月から10月までアクセス可)、特にボスニア・ヘルツェゴビナの自然を楽しみたい方は、春から秋の旅行を検討してみてください。

4.スタリ・モスト(モスタル)

ボスニア・ヘルツェゴビナに3つある世界文化遺産のうちの1つが、16世紀に建造された橋「スタリ・モスト」です。ネレトヴァ川にかかる町の象徴だったこの橋は、1993年の紛争中にクロアチア民兵により一度破壊されました。2004年に復興工事が完了、2005年に紛争を忘れないため「負の世界遺産」として登録されたのです。今でもそこに住む民族は橋によって両岸に分けられていて、全く異なる雰囲気が紛争の傷跡を感じさせる観光地です。

町の若者達が橋からネレトヴァ川に飛び込むというのが、17世紀半ばから続く伝統。川の水が冷たく危険な芸当なので、今は飛び込みに挑戦する人は限られていますが、毎年夏には飛び込み大会も開催されているのです。タイミングが良ければ飛び込みが見られるかも?

5.ソコルル・メフメト・パシャ橋(ヴィシェグラード)

ボスニア・ヘルツェゴビナの南部、ヴィシェグラードにある壮大な橋は、もう1つの世界遺産。ソコルル・メフメト・パシャ橋は、天才宮廷建築家と言われたミマール・スィナンが16世紀末に手がけたもの。オスマン帝国の建築技術の高さを証明するものとして、2007年に世界遺産に登録されました。

全長約180m、11の石組みのアーチがドリナ川に映った姿はただただ美麗。2度の世界大戦でこの橋も損傷を受けましたが、その後の再建によって、今でも当時の情景を眺めることができます。地元のノーベル作家イヴァ・アンドリッチの小説『ドリナの橋』の舞台でもあるので、本を読んでから訪れてみるものいいかもしれません。

6. ラディムリャ共同墓地(ラディムリャ)

出典: commons.wikimedia.org

2016年に新たに登録された、ボスニア・ヘルツェゴビナの3つ目の世界文化遺産が、「中世墓碑ステチュツィ」です。ステチュツィとは現地語で「立っているもの」の意で、11世紀から16世紀までに現れた中世の巨大墓石を意味します。

ボスニア王国の領土であった広い範囲で墓石群が発見されていますが、世界遺産として登録された30件のうち22件が、ボスニア・ヘルツェゴビナにあるのです。その中でも最も価値があるとされるモニュメントがあるのが、ボスニア・ヘルツェゴビナの町ストラツの西3kmの、ラディムリャ共同墓地です。

石を切り出して描かれたモチーフには、渦巻きや星などの宗教的なものから動物や騎士、人物などバラエティに富んでいますが、それぞれの装飾の意味や目的については今も解明されていません。遺跡好きにはたまらない観光地。少し足を伸ばして中世の不思議を見てみませんか?

◎まとめ

いかがでしたでしょうか?悲しい歴史の跡と手つかずの自然、美しい街並みが融け合ったボスニア・ヘルツェゴビナ。他の旧ユーゴ国と合わせたツアーが多いようですが、ボスニア・ヘルツェゴビナにはまだまだ知られていない観光地が盛りだくさんです。ボスニア紛争から20年以上が経ち、治安とともに観光業も安定してきています。あなたも新しいバルカンの良さを、ボスニア・ヘルツェゴビナで見つけてみませんか?

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