名称:コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観(Cornwall and West Devon Mining Landscape)
住所:South West England
公式・関連サイトURL:http://www.cornish-mining.org.uk
「イギリス」と呼ばれるグレートブリテン及び北アイルランド連合王国の一つ、イングランド。ビジネスや観光はもちろん、留学など様々な目的で世界中の人が集まる国です。特に首都であり最大の都市であるロンドンは、「世界で観光客数が多い都市」ランキングで毎年トップ5に入っています。
世界でも有数の世界遺産を保有するイギリスで、特にイングランドには世界中の観光客が見に訪れています。数ある世界遺産の中から「コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観」を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
イングランドの世界遺産!コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観とは?
「コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観」は、イングランド南西部のコーンウォール州からデヴォン州の西側にかけての一帯で見られる鉱山景観。イギリスの産業革命に大きく貢献し、技術の進化を示すものとして、このエリアに残る地下鉱山やエンジン・ハウス、鋳造所や関連産業群などが世界遺産に登録されました。そのため、世界遺産の対象となる鉱山や鋳造所などは同じ場所に位置せず、この一帯に点在しています。
このエリアの鉱業は、スズの鉱山開発から始まり、1800年代初頭には世界中で供給される銅の3分の2が産出されました。コーンウォール生まれの機械技術者、リチャード・トレビシックの偉業により地下深部まで採掘可能となり、エリアの鉱業は更に発展してイギリスの産業革命に大きく貢献します。しかし、1860年の銅の暴落を経て衰退が始まり、発掘が続けられていた最後の鉱山が1998年に閉山。イギリスの産業と世界の鉱山業を大きく発展させた鉱業が評価され、2006年にエリア内の17の場所を含む景観が世界遺産に登録されました。
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観へのアクセス
この世界遺産は、コーンウォール州からデヴォン州に点在しているため、レンタカーでスポットごとにめぐるのがオススメです。レンタカーの場合は、デヴォン州のプリマスかコーンウォール州のペンザンスからスタートしましょう。
ロンドンからプリマスまでは、電車で3〜4時間、車では4〜5時間ほどかかります。ペンザンスまでは電車で約5時間、車では5〜6時間ほど必要です。公共交通機関を利用する場合には、駅からバスでスポットを巡ることになります。レンタカーやツアーなどを利用すると効率よく観光できますよ。
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観のおすすめポイント2
鉱山見学
出典: Herz-Perspektive/shutterstock
鉱山で栄えたコーンウォール州とデヴォン州。鉱山は閉山し、採掘に使われた施設や道具は使われていませんが、世界遺産となった今では観光スポットとして当時の様子を見学することができます。エリアに点在する鉱山の中には、ガイドが常駐して説明を聞くことができる場所や鉱山内を見学できるところもありますよ。せっかく足を伸ばして訪れるなら、鉱山を見学して行きましょう。
知識豊富なガイドのいるEast Pool MineやKing Edward Mine、採掘所の見学ができるGeevor Tin MineやPoldark Mineの他、ガイドはいませんが自由に見学のできるCarnglaze Cavernsなどもあります。世界遺産に相応しい歴史ある鉱山を見学し、産業革命の時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
オーディオトレイル
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観を見られる場所は、広い範囲に見所が点在しています。世界遺産登録の一帯を全体的に歩いて見学することは不可能ですが、同じエリアにあるスポットはまとめて見学するのがおすすめ。
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観の公式ホームページでは、観光客が個人でオーディオトレイルを楽しめるように様々な資料が用意されています。例えば「The Mines under the Sea」と名付けられたトレイルは、Geevor Tin MineからLevant Mine and Beam Engineまで、様々なスポットに立ち寄りながら歩く約2時間のコース。地図やオーディオファイルをダウンロードし、自分のペースで世界遺産を見て周れますよ。
◎まとめ
2006年に世界遺産となった「コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観」を紹介しました。イギリスの産業を支え、産業革命に大きく貢献した鉱業。全ての場所で採掘作業を終了した現在は、産業の歴史を作った場所として世界遺産に登録され、訪れる人々に歴史を伝える役割を担っています。イングランドを訪れる際には、イギリス海峡に近い南西部まで足を伸ばしてみませんか。