【世界遺産】ドヒルデスハイムとは？｜聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会

ドイツの北部にある街、ヒルデスハイムにはある伝説があることをご存知でしょうか？

王が失くした聖遺物を野バラの茂みで見つけたが、どうにも野バラの茂みから取れない。それを神の啓示と解釈しそこ場に大聖堂を建築。その樹齢1000年を超えているとされている野バラの木が現在も美しく花を咲かせています。それが世界遺産にも登録されているヒルデスハイムの聖マリア大聖堂です。

またこのヒルデスハイムには天井画が有名な聖ミカエル教会も世界遺産として登録されています。

本記事ではこのロマンチックな伝説に彩られた街、ヒルデスハイムの世界遺産である、聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会についてご紹介します！

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会とは？

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会とは、ドイツ北部のニーダーザクセン州ヒルデスハイムにある世界遺産として人気の観光スポットです。

ヒルデスハイムは学術文化の中心地として歴史があり、旧市街に広がる木組みの建物がとても魅力的。西暦1000年ごろ聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会は建設されましたが、どちらも第二次世界大戦によって破壊されてしまいます。ですが、その後再建され、1985年には世界遺産として登録されました。

聖マリア大聖堂の樹齢1000年を超える野バラの木は第二次世界大戦で爆撃された時も根は残り、現在も花を咲かせ観光客を魅了しています。

また聖ミカエル教会にある天井画は、世界的に見てもこのような古く、かつ巨大な絵画は珍しいとして世界遺産に登録される大きな要因になりました。

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会へのアクセス

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会はドイツ北部にある主要都市、ハノーファーから電車で約30分ほどの街にあります。最寄り駅であるヒルデスハイム中央駅から南側にある聖ミカエル教会までは徒歩で約15分。少し小高い丘の上に建っているので、時間に余裕をもち計画を立てることをおすすめします。

また聖マリア大聖堂は聖ミカエル教会からさらに南側にあり、徒歩で約10分離れた場所にあります。その分の移動時間を考慮するようにしましょう。

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会のおすすめポイント

①聖マリア大聖堂

西暦1000年ごろから何回かの改築を経て建設された聖マリア大聖堂は、初期ロマネスク様式。多くの収蔵品が魅力の一つです。コレクションの内容は金銀製品から宝装品などの美しい品々となっています。

11世紀から18世紀までのコレクションが大半を占め、中でも11世紀から12世紀の工芸品はヨーロッパでも最大規模といわれているほど。またコレクションの中でも一番有名なのが、旧約聖書とキリストの物語をレリーフにした1015年ごろの青銅製の扉です。ぜひ見学してみてくださいね。

②樹齢1000年の野バラの木

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂の庭には、高さ約15mの野バラの木があり観光客に人気を博しています。

伝説を秘めた野バラは第二次世界大戦の戦火を生き残り、樹齢1000年以上を誇る姿は正に雄姿！一説には「このバラが繁茂する限りはヒルデスハイムは繁栄する」とも言われていて、木組みの佇まいが残る街をさらにロマンチックな伝説で彩ります。

また野バラの木を臨む中庭は、シンプルで美しい回廊に囲まれています。ぜひゆっくり歩いて風情を感じてくださいね。

③聖ミカエル教会

1010年からベネディクト派の聖堂として建設されたヒルデスハイムの聖ミカエル教会。その最大の魅力は教会本堂にある天井画です。13世紀に描かれたこの天井画はイエス・キリストの系統樹が表されています。

ドイツ国内では国立美術館でさえ、14世紀以前の絵画はほとんど所有していません。そのため13世紀に描かれたこの巨大な天井画は、とても貴重なものです。第二次世界大戦中はこの貴重な天井画を守るため、天井画の描かれた天井板ごと外して安全な場所に保管していたほど。

その甲斐があり聖ミカエル教会の装飾品は爆撃でほとんど失われましたが、天井画は無事で済んだのです。

世界遺産登録の大きなきっかけになった天井画は、必ず見るべき見所ですよ！

◎まとめ

ヒルデスハイムにあるロマンチックな伝説を持つ世界遺産、聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会についてご紹介しました。

数多くのコレクションや、伝説となった樹齢1000年を超える野バラの木がある聖マリア大聖堂、世界的にも貴重であり世界遺産登録の大きなきっかけとなった天井画がある聖ミカエル教会はとても魅力的ですよね！ぜひ足を運んでみてください。

【世界遺産】ドヒルデスハイムとは？｜聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会