名称:サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/929/
北大西洋に浮かぶ七つの島がカナリア諸島です。現在スペイン領となっているカナリア諸島のテネリフェ島は七つの島の中で一番大きい島で、かつての主都サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナは16世紀の面影が残る美しい街並みです。
その美しい景観ゆえ世界遺産でもあるサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナはスペインが大航海時代に築いた都市で、カナリア諸島全体がそうであるように、一年を通じて温暖な気候に恵まれているため、一年中観光が楽しめる「常春の楽園」です!今回はそんな世界遺産「サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ」をご紹介します。
目次
【世界遺産】サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナとは?|カナリア諸島の観光情報
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナとは?
テネリフェ島かつての主都サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナは、スペインが大航海時代に築いた街並みがそのまま残されており、その美しい都市景観が1999年に世界遺産として登録されました。
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナはスペインが新世界で最初に築いた非要塞型の都市で、ラテンアメリカにはこの都市と似たような都市がたくさんあります。それらの都市の形成、通り、街並みの色合い、そして町の環境といったものが世界遺産のサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナをモデルにしているのです!
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナへのアクセス
スペイン本土の首都マドリード、第二都市バルセロナからそれぞれ定期便がテネリフェ島に運航しています。テネリフェ島のロス・ロデオ・テネリフェ北空港(TFN)から世界遺産の町、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナはおよそ3kmです。
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナのおすすめポイント
カテドラル
正式名称ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロス・レメディオス大聖堂というこちらのカテドラルは、新古典主義様式の美しいファサードを持つ1819年建造の大聖堂で、世界遺産の町、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの象徴的存在となっています。コンクリートとポリプロピレン繊維を用いて構築されたスペインで唯一大聖堂です。
外観の美しさもさることながら、内部も大変美しく新しく感じます。これは2014年までに数年かけて大規模な修復が入っているからです。特に高いドームの天井から差し込む光に主祭壇が輝く姿は印象的です。ドームの部分が静けさと神聖さを強調するように青いのが特徴で、ドームを支える大理石の柱の装飾も素敵ですよ!
アデランタード広場
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの中心に位置し、世界遺産としての街並みを彩る見事な建物が周囲に点在する、観光客をほっとさせてくれるアデランタード広場。広場の周りにはサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ市庁舎、ナバ宮殿、サンタ・カタリナ・デ・シエナ旧修道院などがあり、世界遺産観光の拠点として華を添えてくれます。
コロニアル調の街並み
スペイン人たちはサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナに要塞を建設せず、地元の先住民のグアンチェ族と平和的に分かち合う道を選んだので、町は戦いがなく発展してきました。そのため約500年も変わらないこのコロニアル調の街並みを残したサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの今があるのです。
町は当時のスペインの測量法や航海術を駆使して建造され、碁盤の目のように道を交差させてルネッサンス調に仕上げています。石畳の裏通りは、歩行者天国になっているところが多く、カラフルな家並み、木製のバルコニーなどが特徴的ですよ!
◎まとめ
いかがでしたか。サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナは、18世紀までに築かれたその美しい都市景観が保存されていることから世界遺産に登録されています。カナリア地方は「常春の楽園」と言われるほど温暖な気候で一年中観光シーズンです。ぜひ、カナリア諸島の美しい世界遺産の町サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナを訪ねてくださいね!