名称:グランド・キャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)
住所:Grand Canyon, AZ 86023
公式・関連サイトURL:https://www.nps.gov/grca/index.htm
アメリカには数多くの国立公園が点在しますが、その中でも圧倒的なスケールを誇り、世界中の人々を魅了する世界最大級の峡谷が「グランド・キャニオン国立公園」です。ユネスコの世界遺産にも登録されたグランド・キャニオン国立公園は、世界各国から観光客が訪れる奇跡の峡谷。コロラド川の浸食作用によって作り出された自然の芸術ともいえる雄大なグランド・キャニオン国立公園の魅力をご紹介していきましょう。
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大自然が作り出した雄大な世界遺産!グランド・キャニオン国立公園
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グランド・キャニオン国立公園とは?
世界的に有名な「グランド・キャニオン国立公園」は、アリゾナ州の北部に位置しています。悠然と流れるコロラド川に沿って長さ約446km、最大幅約29km、最大の深さ約1.8kmという世界でも類を見ない、まさに想像を絶する大峡谷。1919年に国立公園として指定され、1979年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
約7000万年前の地殻変動によって隆起した大地は、20億年から2億5000万年前の地層を見ることができる地質学的に貴重な場所。肉眼でも地層の色の違いがはっきりとわかり、約4000年前から始まったと考えられているコロラド川による浸食は、今もなお続いています。
米国政府が指定したグランドキャニオン国立公園区域内の観光エリアは、コロラド川を挟んで南側の「サウスリム」と北側の「ノースリム」に分かれています。サウスリムには展望スポットが多く、太陽光の当たり方からも眺望や写真撮影に最適。さらにレストランやショップ、ホテルが多く、交通の便も良いことなどの理由から、グランドキャニオン国立公園ではサウスリムが観光のメインになっています。
グランド・キャニオン国立公園を観光していると、アンテロープやシカ、リスなど多くの野生動物を見かけます。国立公園内で動物約90種、野鳥約300種、は虫類約50種、両生類約10種などが確認されていて、まさに野生動物の宝庫といえます。
グランド・キャニオン国立公園へのアクセス
グランド・キャニオン観光の起点となるラスベガスからグランド・キャニオン国立公園へは、車で約4時間半から5時間ほどかかります。レンタカーで行くこともできますが、オプショナルツアーを利用するのが定番になっています。
また、サウスリムの中心部まで西部の雰囲気を満喫できる「グランド・キャニオン鉄道」で行くのもおすすめ。90kmほど南に位置するウイリアムス駅とグランド・キャニオン駅を結ぶ由緒ある観光鉄道で、所要時間は約2時間15分。西部劇やカントリーミュージックも楽しめて、西部の雰囲気を満喫できますよ。
名称:グランド・キャニオン鉄道
公式・関連サイトURL:https://www.thetrain.com/
グランド・キャニオン国立公園のおすすめポイント①:サウスリム
グランド・キャニオン国立公園のサウスリムは、宿泊施設やレストランなどが多く集まり、アクセスも便利なため、観光客に人気の高いスポットです。また、サウスリムの中心部には無料のシャトルバスが走っているので、観光スポットの移動に便利に利用できます。
サウスリムには、素晴らしいビューポイントがたくさんありますので、代表的な展望スポットを紹介しましょう。
◆ヤバパイポイント(Yavapai Point)
まず、サウスリム中心地のグランドキャニオンビレッジ周辺のビューポイントからご案内します。「ヤバパイポイント」は渓谷を一望できる展望スポット。なかでも美しい夕日を見ることができるサンセットスポットとして人気があります。
◆マーサポイント(Mather Point)
「マーサポイント」も時間を問わず人気がある展望スポットですが、ヤバパイポイントとは逆に、日の出が美しいサンライズの名所として有名。初代国立公園局長のステファン・マーサ(Stephen Tyng Mather)の名前を冠して名付けられたため、「Mother」は「マザー」ではなく「マーサ」と読みます。
◆グランドビューポイント(Grand View Point)
中心部であるグランドキャニオンビレッジの東端あたり、イーストリムとの境にある「グランドビューポイント」は、グランド・キャニオン国立公園で最も標高が高い場所に位置しています。比較的すいているため、ゆっくり見たい方におすすめのビュースポットです。
◆リパンポイント(Lipan Point)
グランドビューポイントからさらに東へ行くと、グランド・キャニオンの指折りのパノラマが楽しめる「リパンポイント」があります。眼下には大きく蛇行するコロラド川が見られ、迫力があるグランドキャニオンの景観を楽しめます。
◆デザートビューポイント(Desert View Point)
サウスリムの東端に位置する「デザートビューポイント」は、グランドキャニオンを違った角度から見られる展望スポットです。デザートビューポイントのランドマークともいえるのが、展望塔であるウオッチタワー。内部にはインディアンの装飾品などが飾られ、壁画も描かれています。階段を上りきった先にある展望台からは、下部の展望台やグランドキャニオンを一望できますよ。
グランド・キャニオン国立公園のおすすめポイント②:ノースリム
静けさが漂うノースリムは、グランド・キャニオン・ロッジからの景観が素晴らしく、世界遺産に登録されたアメリカの大自然をゆっくりと堪能できるエリア。標高約2600mのケープロイヤルやルーズベルト・ポイントなどが見どころとなっています。
グランド・キャニオン国立公園のノースリムは、サウスリムに比べ観光客が少なく、冬季は降雪のため閉鎖されます。そのため渓谷に隣接したグランド・キャニオン・ロッジも、その時期は閉館します。
注意事項
◆落下に注意
グランド・キャニオン国立公園は、断崖絶壁であっても柵のある所は一部だけで、柵など何もないところがほとんどです。くれぐれも落下や転倒に注意しましょう。
◆グランド・キャニオン国立公園内の動植物への注意
グランド・キャニオン国立公園内で見かけた動物にえさを与えたり、動植物を傷つけたりする行為は禁じられています。美しい景観と動植物の安全を守るため、ゴミのポイ捨ては絶対にしないようにしてくださいね。また、野生の動物には絶対に触れないようにしましょう。
◆スカイウォーク
話題になっている「スカイウォーク」は、床がシースルーになっているU字型の空中歩道。絶壁から谷底にせり出すような形で設置されているので、スリルを味わいたい方に注目されている観光施設です。
しかしここはグランド・キャニオン国立公園のサウスリムから、直線距離で約150kmも離れた全く別の場所!アメリカ合衆国政府が管理するグランドキャニオン国立公園ではなく、ワラパイ族の居留地内のため、政府の管轄外エリアです。
また、カメラや荷物はロッカーに入れなければならないなど制限が多く、スカイウォークでは個人のカメラで写真撮影はできません。スカイウォークへの観光を検討している方は、よく調べてから行くようにしてくださいね。
◎まとめ
アメリカ屈指の観光名所であるグランド・キャニオン国立公園は、ラスベガスから日帰りでも行ける世界遺産に登録された壮大な大峡谷。世界中の人々を魅了する大自然の芸術作品です。観光シーズン中は大変混み合う有名観光スポットではありますが、グランド・キャニオンは一生に一度は訪れてみたい場所。グランド・キャニオン国立公園で、ぜひ壮大な大自然の芸術を堪能してください。