名称:Historical Area of Urbino
住所:Urbino, Italy
公式・関連サイトURL:http://visitaly.jp/unesco/centro-storico-di-urbino
イタリア中部の山間部にある小さな町、ウルビーノ。穏やかなこの町の旧市街は、城壁に囲まれた美しい建物が残る歴史地区として世界遺産に登録されています。ひっそりとした印象のウルビーノですが、数々の文化遺産が残る芸術の街としても有名!中世のルネサンス期に最盛期を迎えました。
現在は静かな空気に包まれた美しい世界遺産の町として、世界中から観光客がやってきます。イタリアの主要都市のような煌びやかな雰囲気とは違った魅力が、ウルビーノにはあるんです。
以下では、歴史的にも貴重な建物や美術品の数々が残る世界遺産の町ウルビーノの魅力をたっぷりご紹介します。
目次
【世界遺産】ウルビーノ歴史地区とは?|古の城壁に囲まれた山間の町!
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ウルビーノ歴史地区とは?
世界遺産に登録された歴史地区のあるウルビーノが初めて歴史の表舞台に出てきたのは、ゴート族が侵攻してきた6世紀のこと。13世紀以降、ウルビーノはモンテフェルトロ家を君主としたものの、自治都市のような高度な独立性を保持していました。
15世紀頃には芸術文化の中心地となり、イタリアの各地をはじめヨーロッパのさまざまな地域から学者や芸術家がウルビーノに移り住みました。その後、時代の移り変わりと共に町は徐々に衰退しますが、ルネッサンス期を思わせる光景は歴史地区の随所に残っていて、芸術の町にふさわしい街並みは今でも健在!世界遺産ウルビーノを訪れr観光客の目を楽しませています。
ちなみに、世界的に有名な巨匠ラファエロはウルビーノ出身。彼の芸術作品が数多く残っているので、じっくり鑑賞することができますよ。賑やかな観光地も楽しいですが、山の中にある小さな世界遺産の町をのんびりと歩いてみるのも素敵ですね。
ウルビーノ歴史地区へのアクセス
日本からウルビーノへ行くには一旦ローマへ行き、そこから鉄道やバスに乗り換えるのがおすすめ。ローマのテルミニ駅からイタリア東海岸のペーザロまで列車で移動し、ペーザロ駅からウルビーノ行きのバスに乗り換えます。ローマからの所要時間はおよそ4~5時間。
また世界遺産の観光都市ということで、ローマからウルビーノまで直接バスで行くこともできます。この場合、ローマのティブルティーナ駅からウルビーノのメルカターレ広場までおよそ4時間半です。
ウルビーノ歴史地区のおすすめポイント①:ドゥカーレ宮殿
世界遺産のウルビーノ歴史地区にあるいろいろな建物のなかでも、ひときわ目を引くドゥカーレ宮殿。ドゥカーレとは「~~公の」という意味で、ウルビーノ公国の君主に即位したフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロが1444年に建設を命じました。外観の美しさや保存状態の良さだけでなく、宮細部に至るまで素晴らしい装飾が施されている宮殿内も見どころです。寄木細工で造られた部屋や煌びやかな暖炉など、じっくり時間を掛けて回りたい観光スポットです。地下には当時のままのキッチンやバスルームだった部屋なども残されていて、一般に公開されています。
また、ドゥカーレ宮殿は国立マルケ美術館としても運営されていて、ウルビーノが生んだ巨匠ラファエロの代表作をはじめ、ルネッサンス絵画の素晴らしいコレクションが保管されていますよ。対岸の丘からは宮殿の全体像を見渡すことができるので、おすすめの絶景ポイント!世界遺産の宮殿を、じっくり眺めて味わってみてください。
ウルビーノ歴史地区のおすすめポイント②:サン・ジョヴァンニ礼拝堂
小さなウルビーノの町にひっそりと佇むサン・ジョヴァンニ礼拝堂。世界遺産の町の片隅にあるこの小さな教会は美しいフレスコ画で知られていて、連日観光客が訪れる人気のスポットなんです。壁面に描かれた後期ゴシック様式の色鮮やかなフレスコ画は、サリンべーニ兄弟の作品。『十字架磔刑図』や『聖ジョヴァンニの生涯』など、有名な作品を間近に眺めることができますよ。また、小部屋の窓からは向かいに立つドゥカーレ宮殿を眺めることもできす。
14世紀に造られたかわいらしい教会は、ウルビーノの人びとの心のよりどころでもあります。神聖な雰囲気の中で厳かなフレスコ画を眺めていると、心が洗われていくようです。世界遺産の小さな町の小さな教会ですが、一見の価値がありますよ。
ウルビーノ歴史地区のおすすめポイント③:ウルビーノ大聖堂
15~16世紀にかけてのルネッサンス期の建物が多く残るウルビーノ歴史地区。世界遺産の美しい街並みで異彩を放ってるのが、ウルビーノ大聖堂です。ウルビーノにある世界遺産の建物群とは少し異なり、19世紀の初めにかけて建て替えられたネオ・クラシック様式の大聖堂は、真っ白な壁面が目を引きます。
城壁に囲まれたウルビーノ歴史地区のなかでは比較的新しい建造物なので、ほかの伝統的な建物と比べてみるのも楽しいですね。また大聖堂にはアルバーニ博物館が併設されていて、大燭台や聖歌集など宗教関連の展示を見学することができます。広場を挟んでドゥカーレ宮殿と向かい合っているので、これらを目印にすればウルビーノで迷子になることはないでしょう。
◎まとめ
イタリアの小さな世界遺産ウルビーノ歴史地区についてご紹介しました。イタリアの山々に囲まれた穏やかなウルビーノの町には、魅力的な観光スポットが盛りだくさん!素晴らしい芸術品や歴史ある建物に触れられるウルビーノは、イタリアの有名な観光都市にも引けをとらない隠れた名所といえるかもしれません。
世界遺産にふさわしい荘厳な雰囲気と、山間ののんびりとした穏やかな空気が独特の風景を醸成しています。観光地特有の賑やかさとは離れた、静かな世界遺産の町へ足を運んでみませんか。