【世界遺産】レーゲンスブルク旧市街とシュタットアムホーフとは?|ドナウ河岸のスポット

画像出典:Scirocco340 / PIXTA(ピクスタ)

【世界遺産】レーゲンスブルク旧市街とシュタットアムホーフとは?|ドナウ河岸のスポット

ドイツ南部のバイエルン州東部にある観光都市レーゲンスブルク。歴史的な建造物が多く残るこの町の旧市街は、世界遺産に登録されています。古代ローマ時代に川沿いの要塞として造られたレーゲンスブルクは、ドナウ川交易の要衝として発展しました。現在は世界遺産の美しい街並みと比較的温暖な気候が人気で、とくに夏のシーズンには世界中から多くの人が訪れる観光スポットです。

また、ドナウ川の中洲のシュタットアムホーフにある旧聖カタリナ慈善病院も、世界遺産の構成資産の1つ。美しいドナウ川には観光名所の石橋が架かり、多くの観光客が行き交う世界遺産の町レーゲンスブルク。その魅力をたっぷりご紹介します。

目次

【世界遺産】レーゲンスブルク旧市街とシュタットアムホーフとは?|ドナウ河岸のスポット

目次を閉じる

レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフとは?

出典: Scirocco340 / PIXTA(ピクスタ)

世界遺産レーゲンスブルクの起源は、さかのぼること実に紀元後1世紀ごろ。ローマ帝国軍の駐屯地として、カストロ・レギーナがおかれたことが、レーゲンスブルクの地名の由来です(どちらもレーゲン川の城砦という意味)。6世紀頃にバイエルン人が住みはじめて以降、レーゲンスブルクは長い間にわたって、周辺地域の政治・経済の中心として発展しました。第二次世界大戦による被害はそれほど大きくなかったため、今でも数多くの歴史的建造物が残されています。

旧市街には歴史的建造物が随所に残っていて、街中を散策するだけで中世の気分を味わうことができますよ。なかでも1135~46年にかけて造られた石橋は、中世ヨーロッパでとくに美しい傑作といわれています。ほかにも、美しいゴシック建築のレーゲンスブルク大聖堂や聖ウルリヒ教区教会など、世界遺産のさまざまな建物が見られます。ドナウ川の対岸から眺める旧市街の全体像も必見!ぜひ中世の石橋を渡って、シュタットアムホーフ側からもレーゲンスブルクの街並みを眺めてみてくださいね。

レーゲンスブルクの旧市街へのアクセス

レーゲンスブルクへ行くには、バイエルン州の州都ミュンヘンを経由するのが一般的。ミュンヘン中央駅からレーゲンスブルク中央駅までは、在来線の快速列車で1時間半ほどです。

また、バイエルン州第2の都市ニュルンベルクからなら、在来線の快速で1時間で行くことができます。ニュルンベルクまではフランクフルトから特急ICEで2時間なので、日本から直接訪ねる場合は、ミュンヘン空港かフランクフルト空港を利用するのが便利です。

レーゲンスブルクのおすすめポイント①:レーゲンスブルク大聖堂

出典: commons.wikimedia.org

世界遺産の建物が数多く残るレーゲンスブルクの旧市街の中でも、ひときわ目をひくのがレーゲンスブルク大聖堂です。バイエルン地方を代表するゴシック建築の傑作といわれ、この町に来たら石橋と並んでまずは目指すべき観光名所です。1275年に建設が始まり、すべての建物が完成したのがなんと1869年!気が遠くなるような歳月を費やしてようやく完成した大聖堂ですから、世界遺産の対象になるのも納得ですね。

レーゲンスブルク大聖堂の見どころは外見だけではありません。堂内に一歩足を踏み入れると、随所に繊細な装飾が施され、さまざまな美術品が飾られているのが目に入ります。なかには著名なペーター・フィッシャーの作品もあり、貴重な芸術の数々は必見ですよ。回廊に隣接する2つの礼拝堂も歴史が古く、とくに片方は8世紀ごろに造られたといわれています。大聖堂の脇には宝物館もあるので、時間があればぜひ立ち寄ってみてください。

レーゲンスブルクのおすすめポイント②:聖ウルリヒ教区教会

出典: commons.wikimedia.org

レーゲンスブルク大聖堂のすぐ東側に建つ聖ウルリッヒ教会。13世紀に建てられたこの教会は、シンプルな中にも重厚感があり、壁面のデザインも特徴的で目を引きます。現在は司教区博物館として一般に公開されていて、世界遺産レーゲンスブルクの歴史を物語る貴重な資料や芸術作品などが展示されています。

建物に入ると、色彩鮮やかな壁画がまず目に入ります。保存状態が良いので新しい建物の中にいるような気分になりますが、世界遺産の対象でもある歴史的に貴重なもの。入口付近にはレーゲンスブルクの歴史に深く関わる貴重な宝物がいくつか展示されているので、せひ足を止めてみてくださいね。とくに、細工が見事な司教杖は必見ですよ。

レーゲンスブルクのおすすめポイント③:旧市庁舎

出典: Scirocco340 / PIXTA(ピクスタ)

レーゲンスブルクの旧市街を入って少し奥まった場所にひっそりと佇む建物が、世界遺産の建造物の1つ旧市庁舎です。1階には観光案内所も入っているので、レーゲンスブルクの観光拠点として訪ねる人も多いところです。現在は帝国議会博物館として一般公開されていて、世界遺産の建物を気軽に見学できます。ガイドツアーも行われているので、時間があればぜひ参加してみてください。

内部には、当時の面影が残るさまざまな部屋がそのまま残されていて、レーゲンスブルクの歴史を垣間見ることができます。それほど豪華な装飾が施されているわけではありませんが、なかには地下牢や拷問室など生々しい部屋も。刺激の強い部屋は見ずに通過することもできるので、苦手な人は避けて回ることもできますよ。世界遺産の町にある小さな博物館は、いろいろ学べておすすめです。

@まとめ

バイエルン州の世界遺産の町レーゲンスブルクをご紹介しました。ドナウ川沿いの歴史あるレーゲンスブルクには、今なお中世の雰囲気が色濃く残り、訪れる人びとを惹きつけています。

歴史的な世界遺産の建造物を見て回れば、一瞬で中世にタイムスリップした気分に!美しい街並みを眺めていると、あっという間に時間が過ぎていきます。レーゲンスブルク観光の際には、石橋のたもとで名物の白ソーセージを食べるのもお忘れなく。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ドイツでおすすめの記事

ドイツのアクセスランキング